ガーデンリフォーム完成間近の内田さんからバーベキューのお誘いがありました(バーベキューテラスは完成しています)。迷いも躊躇も遠慮も無く、早めに仕事を切り上げて我がふるさとの酒『八海山』を抱えてタクシーでGO!
リビング前を壁で仕切って、床面を持ち上げたテラスに囲炉裡とベンチが設けてあります。
設計しておきながら夜にお邪魔するのは初めてで、「ウッ、美しい~!」ブラウン&アイボリーのバリ仕様にブルーのLEDライトでリゾート感たっぷりな出来映えになりました。
お客さまも大喜びしてくださいましたけど、私自身もうれしくて。テラスに入ったとたんに冷えた夜の空気が気にならないほどホットな気分になって、妻と二人で「いいねえ~」を連発。
高さや広さといった構成や色と質感、そして照明の効果など、様々な要素がうまいこと出来上がっていて、ホッとするのと同時に、細部まで、うちの担当である宮原と職人さんたちの気合いが感じられる仕上がり具合で、私のわがままな設計に食らい付いてきてくれる彼らの情熱に感謝しつつ、そういううちのスタッフたちを誇らしく思った瞬間でした。
もともと自分で設計して自分で施工していましたので、現場の腕には自信がありました。でも最近は職人さんたちがレベルアップしてきて「こりゃあかなわんわ」と感心させられることもしばしば。これってすごく恵まれていることでして、いくらいい設計ができても施工部隊の技術やセンスが伴わなければ絵に描いた餅。もう何年も付き合ってくれていて、私の設計意図や思いなんかを十分に理解してくれているこの職人さんたちがいなかったら、お客様の満足度もここまで上がらないでしょうし、恐くてこだわったも設計できません。感謝です。
明日は囲炉裡に火を入れてバーベキュースタートの様子をご覧いただきます。
まずはご主人が炭に着火。私もそうですけどすっかり子どもの火遊び状態で、ワクワクするのです。
テラスの出来映えに満足しながら、炭が熾きるのを待つ妻カオリです。
待つことしばし、炎が上がってきました。炭が燃えるあの独特のイイ匂いが庭に満ちてきます。新潟の私の実家は今でも炭ごたつで、冬は毎朝暗いうちに母親が炭を熾すことから一日が始まります。そんな家に育ったもので、たぶん人一倍炭の香りに反応するのかもしれません。ほんと、こたつに潜り込んだ時のような、ほっこりとあったかい気持ちになるのです。
炎が収まって、さっ、BBQの始まりです。
数日前からやたらに冷え込んで「ついに冬が来た」という感じでしたが、幸いこの夜は風がなくて、気温は低かのですが炭の赤外線でまったく寒さを感じませんでした。
BBQ初体験のお嬢ちゃんは大喜びで、食欲も満点。エビがお気に入りで焼けたヤツを次々と10匹くらい食べていました。
大人もロケットスタートで、飲んで食べてしゃべって笑って、いきなりハイテンションの宴となりまして、「いやあ、それにしても気持ちいい空間だなあ。いやあ、美味いなあ。いやあ、楽しすぎるなあこれ」と、私はやや興奮状態でした。ご主人もそうで、「これがわが家とは思えない!」を連発。心底よろこんでくださっている様子で、つくり手としては至福の一時だったのです。
この日は内田さんご夫妻とお嬢ちゃん、内田さんのお友だちの新婚さん、そして我が夫婦というメンバーでした。これもいつも不思議に思うことですけど、初対面の人ともいきなり旧知の仲みたいになじんでしまう、BBQマジックですね。食材が次々消えていって、炭を足すころになるとおじさん3人の『語り』が始まって、もう居酒屋状態で・・・、明日も引き続きその模様を。