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青と白を使う-仲山邸
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青と白を使う-仲山邸

ターコイズブルーと白のパネルです。 表札は奥さま手作りのトールペインティングで、個性的な入口を演出しています。
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庭のデッキ前にも同じ色のパネルをつけました。年に数回、ガーデンパーティが開かれています。
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<いわふちのブログから>

『過ごす庭』をというご要望で( 仲山邸 1)

本日より新シリーズ、弘明寺の仲山邸です。いつもと違って施工からかなり時間が経っているお庭です。4年前だったかな?
今回庭の手入れやら何やらでおじゃましたらいい感じに庭を楽しんでいらして、その使い込んでいる感じが良くって撮影させていただきました。

仲山さんとは、うちが庭を担当した上大岡のレストラン「四季の庭」 で食事をされたときにその庭が気に入られて、店のオーナーにうちを聞いて連絡をいただいたのが始まりでした。自宅の新築工事中で、庭スペースを四季の庭のように、家族や友人たちと 過ごす場所 にしたいというご希望で、私、当時は今に比べると、やや『過ごす』提案のアピール度が低かったといいますか、本当はそのことがいちばん言いたいのに、でも表現としてはたくさんある庭の考え方のひとつとしてお客さまに伝えて、あとはお客さまの反応、チョイスにまかせていた感があります。ですから仲山さんからの『過ごす庭』というリクエストがうれしくて、「我が意を得たり」で喜々としてプランしたことを憶えています。そのプランがこれです。

Plan A

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Plan B

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検討の結果、バーベキュー炉とガーデンシンクがある Plan B を選択。細部を変更して着工となりました。

区役所の回答( 仲山邸 2)

上大岡のレストラン『四季の庭』をご覧になって、家族や友人たちと 過ごす庭 をというご要望で設計した ウッドデッキとバーベキューテラスの庭 です。

Before 1

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After 1

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Before 2

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After 2

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Before 3

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After 3

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Before 4

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After 4

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広さはそこそこあったので、部屋で言ったら二間分をゾーニングできて、私としては当時思いきって提案した(今ではほぼ毎回プランに入れています)バーベキュー炉とガーデンシンクも実現、うまく収まりました。
一番の問題だったのは正面のコンクリート擁壁。隣接する区のスポーツセンターのものです。これだけの面積があるとさすがに味気ないといいますか、威圧感すらあるのです。例えば着色モルタルで土壁風に塗るとかすれば・・・、奥さんが区に交渉してみたら意外にアッサリと「好きに塗ってかまいませんよ」との返事だったそうで、それではということで四国化成の美ブロという着色モルタルをややラフな仕上げで塗りました。施工から4年が経過しているために、ほこりが溜まって苔も生えていますけど、それがまたいい感じです。
話が脱線しますけど、私としては施工直後よりもこのくらい時間の経過を感じられる庭の方が好きです。庭に出るといきなりその経過した時間の厚みに飲み込まれるような落ち着き感があって。この庭に限らず、苔むした庭で自分も苔むしていきたい、枯れ葉と一緒に朽ちていきたい、そういう衝動は、この仕事を始めるずっと以前のたぶん中学生くらいからあった気がします。ずいぶんと暗い中坊だったわけです。
話はどんどん脱線して、中一で腎臓病で一年間の運動禁止を言い渡されて(止められた反動で身体がウズウズして走りたくてしょうがなかった。で、内緒で夜中に走ったりしてたので、一年後のマラソン大会では、毎日ランニングしている野球部の生徒より速かったのです)やむなく美術部に入って毎日デッサンしていました。12歳、思春期入り口の私がもともと好きだった絵に熱中するうち、感覚はどんどん内向的といいますか、こころの内側に広がっていって、気がつくと運動部で毎日汗を流している同級生たちとは違う世界を生きていました。1ヶ月間毎日、自分の左手をデッサンし、次の月はコップに水を入れてそれを描き続け(今そのデッサンの山を見ると、何が楽しかったんだろうと不思議になります)、青木繁の描いた『狂女』を模写したかと思えば空気や風を表現する方法を何日も考え続けていたりで、母親曰く「ほとんどしゃべらなくなっていつも何かに怒っていた」そうです。まったく扱いづらくてかわいくないガキンチョだったようです。でも今ハッキリと思うのは、その混沌と内側に向かっていた数年間のおかげで、その後の人生がずいぶんと楽しくなったということ。感受性とか、表現欲とか、感覚的なことを解析する癖だとか、そういった能力が平均より少しだけ発達したことで、今の仕事もこなせているのだと思うのです。美輪明宏さんが言うように、人生に無駄なことは何一つ無いのですなあ。

いいかげんに話を戻してと。問題のコンクリート擁壁は土壁風に仕上がって、庭が和んだ感じになりました。さらに時間の経過で日に灼けて苔むして。庭の背景になる部分で、しかも背よりも高い壁なので、視覚的には影響大。その質感と色が庭の雰囲気を支配するため、もし区役所からダメが出ていたらと思うと・・・、いやあよかったよかった。

奥への期待感を高める( 仲山邸 3)

宅地は道路から細い通路を通った奥、道路に面して建つお隣さんの裏手にあります。奥様のご希望で、その細い通路の入り口に何か目印になるものが欲しいということで、白く塗った木製パネルを立てました。柱の色は奥様曰く「我が家のテーマカラーなの」というターコイズブルーに仕上げて、ユーロアンティークな感じの照明をつけて、ウェルカムプレートは奥様の作品です。

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通路の途中にもホワイトとブルーに塗ったラティスを掛けて、イメージを奥の玄関先まで引っ張りました。

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そして門扉を通って玄関ポーチの先、庭へと続く家の脇は、お隣側には軽く目かくししつつレンガ通路をつくってガーデニングスペースに。裏庭へと続くアプローチガーデンになりました。

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そして突き当たりを回り込むとメインの庭のバーベキュー炉が見えてきます。

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目立たない宅地への誘導と、さらに庭へと導くウェルカムな感じを出したいという奥様のご希望と、ターコイズブルーというテーマカラーによって、「どういう人が住んでいるんだろう」「どんな庭があるんだろう」という奥への期待感が高まるアプローチになりました。

家族の想い出をレイアウト( 仲山邸 4)

アプローチで期待感を高めて、そしてバッと開ける庭の風景がこれ。手前がヤキスギレンガの炉があるバーベキューテラスで、奥の方にはウッドデッキがあります。

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庭全体からこの場所を楽しんで使っている感じが伝わってきて、つくり手としてはニンマリとしてしまううれしさがありました。

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バーベキュー炉についてはまた後日解説するとして、この場所で印象的なのが壁面にレイアウトしてある皿です。これも奥様のリクエスト。家族の思い出の品を壁に埋め込むという発想に感激しつつ、施工には神経使いました。大切は皿なので割ったら取り返しがつかないし、地震や台風でも落ちないように・・・。いったん事務所に持ち帰って、下準備として皿の裏面にアンカーを接着したのですが、緊張しながら作業している私を妻もハラハラしながら見ていたのを思い出します。

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イイですよねえ、こういう発想。

真夏のサンタクロース( 仲山邸 5)

庭の奥半分はウッドデッキです。
正面の擁壁を着色したものの、さすがにこれだけのボリュームだと構造物感が強くて、普段はウッドデッキに部屋っぽい感じを出そうとあれこれ演出するのですけど、今回は逆で、庭っぽさを出そうと。で、縁側を広くしたようなイメージにしたくて、あえて擁壁いっぱいまでにせず木製パネルや樹木を配置しました。広さという機能的な要素を少しだけ削って、居心地の良さにまわしたわけです。

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パネルはタカショーのレベアーチトレリスです。目かくしではなくて植物を絡めるのには最適で、デザインも良し、耐久性もあるのでよくプランに入れていたんですけど、残念ながら現在は販売が終わっています。製造や輸入の都合もいろいろとあるのでしょうが「タカショーさん、こういう製品は無くさないでほしいんですけど」。

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色は通路入り口のパネルと同じく、仲山家のテーマカラーです。そしてテーブルのモザイクタイルにも同じ色が。気付かない人は一生気付かないようなこういう何気ないこだわりが、庭に活力を生み出すのです。

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そして、サンタクロース!このサンタは一年中ここにいるのです。夏にサンタ?「でもそんなのかんけーない!」です。楽しきゃイイじゃないですか。このこだわりと合わせ持つ大胆さがこちらの奥様の持ち味なのです。

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バーベキュー炉( 仲山邸 6)

このバーベキュー炉をつくって4年。ススや油でよごれていますけど、その使い込んだ感じがいい。この炉があるだけですっごい楽しい庭です。

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炉を提案した時に「それはいいわねえ」という反応だった奥様ですが、聞くとこれまでバーベキューの経験が無いとのこと。炭の熾し方から焼き方、後片付けまでを教えてほしいといううれしいお話をいただきまして、お友だち家族を呼んでの最初のパーティーで、食材や小道具を持ってお邪魔しました。興味津々の子どもたちに炭の熾し方を教えて、たくあんの薫製とかホイル焼きなんかを実演、途中からは私もイイ感じに酔っぱらってしまって、ワイワイと楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

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革手袋と火吹き竹、重宝します。

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次は奥様のご希望で用意した鉄の蓋です。近所に猫が多いそうで、いいにおいに誘われてここに集まりそうだということで設置しました。普段は蓋をしているので庭に古井戸がある感じで、思いがけない演出になっています。

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実際に大勢でバーベキューパーティーをやってみるとこの炉だけでは足らなくて、キャンプ用のコンロを庭の隅に設置して楽しんでいるとのこと。確かにそうで、5人以上集まると火が1か所では間に合いません。それとメインの焼き物をしながらサブで煮込みや蒸し焼きや薫製が作れたら、楽しさが倍増しますからね。

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囲炉裡を2か所とか、囲炉裡とカマドという組み合わせも今後の設計に入れてみようと思いました。

ライト・まくら木・ガーデンシンク( 仲山邸 7)

炉の隣にレンガの台があります。バーベキューの時は食材の皿やまな板を置いて、普段はいつでもスッと腰掛けられるベンチとして使用します。
その背後のまくら木は、ベンチの時の背もたれ兼バーベキュー用品を掛けるイメージで設置。出来上がってみるとバーベキューコーナーとウッドデッキを分ける結界として、存在感のあるまくら木の質感がイイ感じで空間を構成してくれました。

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まくら木の上にいつもの船舶ライト。4年前から使っていたんだなあと・・・、でもいいものはいいのです。電球は施工時のレトロな感じの電熱線が見えるタイプから普通のものに取り替えられていました。一瞬、ほんの少し残念な気がしましたが、電球が切れやすいというのが船舶ライトの欠点なので、演出効果にこだわって何度も球変えするより、実用面重視で庭を楽しむ方がはるかに価値があるわけでして、楽しみまくっている感じのこの庭ではそれでいいのです。

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バーベキューパーティーで大活躍するのがこのガーデンシンク。ここにも船舶ライトを付けてあります。

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シンクの内部には蛇口があって、ホースリールをつないで収納してあります。これが便利で、撮影前にもそれを引っ張り出して庭に散水しました。そして使い終わったらパッと収納。乱雑になりがちなホースが視界から消える、ささいなことですけど、庭の印象がスッキリします。

楽しむパワー( 仲山邸 8)

奥様、おばあちゃん、息子さん、ご主人、皆様それぞれに忙しい、エネルギッシュな日々をお過ごしで、草花は嫌いじゃないけど熱心に世話をするということではありません。生活の優先順位にガーデニングは入っていないのです。ですから年に何度かおまかせで手入れと植え込みの依頼があります。

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そういうところがハッキリしていて、私、好きです。大変な思いして雑草取ったり草花育てるより、庭以外に楽しみたいことや熱中できることが山のようにあるのです。庭にストレスをためないで、庭なんて放ったらかしで、迷うことなく楽しいことに向って行く。庭はあくまでも家族や友人とバーベキューを楽しむ場所という位置づけで、楽しむだけの場所。

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庭も、庭以外のことも夢中で楽しむ。日常に楽しみたいことが山ほどあって、もう楽しんでいる暇しかないという毎日を、家族全員が送っている仲山家なのです。

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例えば奥様は、パンとトールペインティングの教室をやり、水泳は中国での国際大会に出場するほど。お子さんの学校行事にも熱心で、お友だちを集めてのバーベキューパーティーも奥様が幹事です。で、お仕事もされているという、目が回るほど多忙な日々なのです。

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パワーですよパワー。楽しむパワー、夢中になるパワー。うらやましいと思いつつ、どうしたらそれが手に入るのかとジッと考え込んでします私は・・・、すでにこの時点でだめなんですよね。 考えるより楽しむ! 徹底的に。そう、これですね。奥様は朝から晩まで楽しみに導かれるように、淀むことなく過ごしている。私にはなかなか実現不可能な生活感覚ですけど、そういう人に出会って、その生活に触れられたことで、「それもありなんだ、いいなあそういうのも」という新しい世界が自分の中に広がりました。


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