庭へ帰ろう
感動というものは最高の感情ですよね。オリンピックの効用・効果、聴衆が求めていることのほぼ100%が感動で、繰り返し繰り返し割とお手軽にそれを頂戴しながら、若きアスリートたちが繰り広げるピュアさゆえの悲喜こもごもに、ひれ伏したり感謝したりの数日間です。

暑くて寝苦しかったのか、それとも体調万全ではしゃいでいるのかいきなりハイテンションの犬たちに起こされて、庭で朝日を待ちながら今日の仕事をイメージしていたら、数日前に深く刈り込んで茶色だった芝生に出てきた緑色が美しい美しい。朝日はいつも生命力にスポットを当てますね。シュートと古い枝とを代替わりさせたバラからは赤い新芽が次々と。これまた感動です、静かな感動。

オリンピックはすぐに終わる。終わったら揺り戻しでまたコロナコロナの大騒動がやってくることでしょう。でもね、コロナもそのうち、あれは何だったんだろう、何であんなにきつかったんだろう、ひとりで歩くにもマスクしちゃって、毎日電車は止まるし、浅間山荘みたいにテレビは連日連夜コロナばっかだったし、バッカみたいだったよねって、笑い話になることは歴史を見れば疑いの余地なし。

頑張っているあなた、ここはひとつ気分を変えて庭に帰ってみませんか。そこにある穏やかで静かな感動が、小さな生命力の輝きが、あなたをその日までナビゲートしてくれますから。などとつらつらしていたら、友部正人降臨。♪何でもない日には何でもない歌を歌おう♪ で、さっそくYouTubeをチクチクとしてみたものの適当なのが見つからず、代わりにもっと適当なる何でもない日の曲が引っかかったので、今日の設計 BGM はこれで。ああ、ああ、何でもない日常がいかに豊かであることか。

何でもない日に、何でもないことに、何でもない心の揺らぎに小さく感動することが、世の中ではここ1年半ばかし不足してた気がして。庭ですよ庭、このタイミングで庭に帰りましょうよ。どんな騒動も苦悩も苦労も、みんなそのうち終わるんですから。あのお・・・ありきたりなること甚だしいのですが、今朝、庭で、自分に向かって口を突いた言葉です。今日を大切に。誰にでも背負わされている何らかの課題によって大変な今日を、いい感じで頑張るためにも、穏やかで静かな感動を見つけて進みましょう。