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白鳥伝説

闘争か逃走か、はたまた・・・

 金沢文庫近くの散歩道でコサギに遭遇。

 逃げないうちにと慌ててピントを合わせていたら、こちらに近づいてきました。
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朝食の捕獲に夢中で人間への警戒心が麻痺しているのか、とも思いましたがどうも違う。
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試しに進行方向と反対に歩くと、やはりついてきます。
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というわけで、美しさに見とれながら、コサギと5分間ほどのデートを楽しみました。
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きっと、どこかで人から餌をもらった経験があるんでしょうね。
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あらゆる動物に備わっている『闘争か逃走か反応』。
危機に際して瞬時に戦うか逃げるかを判断する、身を護るための重要な本能なわけですが、もうひとつ、『警戒心を持たない』というのも大事な能力だなあと思った次第です。

 無邪気さというか、子どもみたいな、世界に微塵も疑いや恐れを持っていない真っ新な感性。
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相手から警戒心を感じたらこちらも身構えてしまうし、あなたのことが大好きよー!と近づいてくる相手には、誰だってできる限りやさしく接して、先方がよろこんでくれることをしようとしますから。
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グレースランドにお越しの際は、どうぞ警戒心ゼロで。いきなりハグするイメージでお願いします。
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大丈夫、何の心配もいりません。
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あの人懐っこいコサギは何者だったのか。
 遠くにいる人か、もっと遠くに行ってしまった誰かが乗り移って、ぼくに何かを伝えようと立ち寄ってくれたのかもしれないなあ、などと。

 もしかしたらヤマトタケルかもしれませんよね。
倭は国のまほろば・・・ 

スサノオ由来の霊剣である草薙の剣を妻に預け、丸腰で東征に向かいます。
それは天才的な戦上手と称されていた彼独自の仕事へのロマンティシズム、少年性だったのかもしれません。
「ただ勝てばいいってもんじゃないんだよ」というような。 

その帰り道、征伐はうまくいったものの痛手を負い、伊勢のあたりで倒れ絶命したとされています。
彼の魂は大きな白い鳥に姿を変え、生まれ故郷である奈良の方向へ飛んでいったそうな。
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ヤマトタケルは歴史上、伝説上のトップアイドルで最高のヒーロー。同時に、家族の問題で最後の最後まで苦悩した人でした。
現代のヒーローたちもそうであるように、何かに突出した才能を発揮する人の裏側には、悲しみや苦しさや不遇や、コンプレックスとか、あるんですよね。
もがきながら必死でそれを跳ね除けようとする時に、常人には無い特別な能力が開花するということなのでしょう。

青木茂が描いたヤマトタケルの姿に惹かれ、それをカンヴァスに模写していたのは中2の春、雪解けの頃でした。

春の越後は国のまほろば・・・
少年性、無邪気さ、純真さを失ってはいけない。それゆえに周囲とギクシャクすることがあっても、男は少年のまま、女は少女のままを持ち続けなければ、人生が色褪せてしまんじゃないですかねえ。
まあ、いい歳こいて、いつまでもガキっぽさが抜けない自分の言い訳かもしれませんけど。

そうそう、海洋冒険家の白石康次郎がよく言う言葉、「ぼくは生まれた時から何も変わっていない。生まれたまんまっぱなし」。
生まれたまんまっぱなしで、次の地球一周レースに向かって準備を始めたそうです。

そしてこれも彼の言葉「どんな困難にぶつかっても明るい方向に舵を切る。
茨の道だろうが、自分で切った舵なら後悔はないですよ」。

闘争か逃走か、はたまた・・・無邪気さか。

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