「お隣との目隠しに建てていたラティスが傷んできたので・・・」という相談から始まった赤塚様のガーデンリフォームです。
今度は長持ちするように、木目のアルミ板、タカショーのエバーアートウッドを提案、仕上がりの本物感に満足していただけてOK!
合わせて庭を使いやすいように、レンガとジュラストーンで仕立て直しました。
Before
After
奥様が育てていた草花を取りおいて、完成後に植え戻しました。この際ということで処分したものもあったために、植込みスペースに余裕が出て「今度は何を植えようかしら」と楽しみが増えたご様子。ご主人もよろこんで下さって、完成後すぐに庭の写真付きでメールをいただきました。
なんか、お二人ともいい笑顔がたえない、小春日和のようにおだやかで充実した暮らしをされていて、またひと組、目標にしたいご夫婦と出会えた仕事でした。
小春日和な熟年ご夫婦のリフォームガーデン、完成です。
小春日和な奥様と旦那様の、小春日和な日常。実り多い人生の今が味わい時って感じのおふたりなのです。この庭をとてもよろこんでいただき(豊かな人はほめ上手なのです)、こちらにもホンワカした満足感が残りました。そのうちむりやりにでも用事をつくって訪問してみたい庭です。ご夫妻同様に、きっと時間が経つほど豊かな感じが増幅されていく庭なのです。
これは奥様作の木彫りの表札です。玄関やリビングにも木彫作品が一杯、永年の趣味だそうです。そしてご主人の趣味は写真です。おふたりともそれぞれに本気モードで取り組んでいます。だから“クリエイティブ”なパワーと“アート”な空気が生活にただよっていて、考えたらこういう生活感はヨーロッパ的で、日本人がこれから迎えるであろうアメリカ的価値観からヨーロッパ的価値観への移行(発展より歴史、消費より創造、開発より保護、社会より家庭という感じです)を、時代の先頭を切って優雅に実践しているのです。
このアーティストの家的暮らしぶりに私は中学生の頃から憧れていて、将来の伴侶は絶対に芸術家だと決めていました、が、現実は生活感あふれまくりの庶民的生活です。そのことを不満になど、ほんの少しも、爪の先ほども思っていませんが、少年のころの未来へのあこがれを、つかのま思い出させていもらいました。
撮影を終えて片付けていたらふと目に入ったサボテンの鉢植えです。「やっぱセンスいいいわ~」と再び三脚を立ててパシャ!
思い出した昔のあこがれに立ち返って、わが家を“アーティストの家”っぽく変身させようかなあ、そんなことを考えながら引き上げてきました。
赤塚邸の草花です。
近所のお寺に葉の長さが2メートル以上もある巨大なリュウゼツランがあって、これはその子どもだそうです。
夏の花から冬の花への移行時期であることと、工事のついでに整理したために花の数は少なめです。これから冬の花を、そして本格的には来春から、この新たなステージでのガーデニングが展開されることでしょう。来年の今頃、この庭がどこまで濃くなっているか楽しみです。