港ヨコハマの夜景を取り込む-本間邸|横浜|エクステリア工事|グレースランド

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港ヨコハマの夜景を取り込む-本間邸

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人格を持った家( 本間邸 1)

では始めましょう。山手某所のガーデンリフォーム。
湾岸線と京浜の灯を見下ろす場所に建つ、昭和テイストいっぱいの家を購入された『ミスターさわやか』本間さんからのご依頼です。いいんですよこの家。それまで暮らしていた方がとってもいい時間を過ごされていたことが伝わってくる感じ。ゆったりと流れる充実した時間、そういうのを家自体、建物自体が持っているような、おじいさんの古時計みたいな『人格』を感じる家なのです。
ヨーロッパではこういう家は、転売される度に値段が上がるのだと聞いたことがあります。
代々そこに暮らす人の幸福感がしみ込んで、その分厚い幸福のオーラが次に住む家族を守り導くという感じ。あと何十年かすれば日本人もそういうことに価値を感じる民族になれるのかなあ。うちの子どもたちがそういう大人になってくれるいいんだけど・・・。

で、庭のビフォーはこうです。

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以前お住まいだった品の良い老夫婦はこの庭で花を咲かせ、野菜や果実を収穫し、子どもを育てて、そして二コニコしながら暮らしに便利な次の家にうつられました。その良い感じを継承しつつ、若い家族が子どもたちと笑顔で暮らしていくためのステージとしての庭、私としてはそんなテーマで設計しました。

設計変更( 本間邸 2)

パソコンの調子が悪くて数日間アップしないままでした。毎日開いてくださっているみなさま失礼いたしました。

昭和の庭からのガーデンリフォームです。昭和と今とで庭は、庭に持たせようとする価値はどう変わったかといいますと、『眺める庭、見せる庭、趣を味わう庭』から『家族が過ごす場所』へという変化です。実際昭和時代の私がかき集めて吸収していた庭知識はそういうもので、その庭が見る人、そこの立つ人にどういう感じを与えるかということが、作庭者に課せられた課題であり、100年経っても色あせないインスピレーションを内包した庭、そういったことが庭の価値と捉えていました。
で、今は、『そこに暮らす家族が幸せになるための場所』と考えています。とってもシンプルなこの考えに辿り着いてから、私の中のいろんなことや思いの整理がついて、それまでに吸収して未整理のままほったらかしておいた庭に関する知識や技術、庭以外の経験まで含めた全てがおもしろいように庭づくりに活かせています。この話、明日に続きます。

では本間さんちのプラン、左側から、ガーデニングゾーン、ウッドデッキ、バーベキューテラス、畑、という構成です。

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バーベキューテラスとウッドデッキ、両方とも過ごす場所で要素がだぶっていてもったいない、他にも実現したい庭イメージがあるということだったのでしょう、ご主人から 「ウッドデッキではなくて芝生にしたい」というご希望。さすがです、その場所はいい感じの昭和レトロな広縁の外で、その縁側を生かすためにはウッドデッキじゃだめですよね、そこに思いが至らなかった自分を責めつつ、即変更してデッキは中止で芝生広場になりました。

そうなると庭の中心として際立ってくるのがバーベキューテラスです。ポイントは場の背景にある壁で、そのお大きさ、高さ、形状をどうするか、何種類かのラフプランをつくってイメージしてみた結果が次のプランです。

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見晴しが良く海からの心地よい風を満喫できるこの場所の利点を壊さない、それを意識しながらできあがったデザインですが、実際にブロックを積んでいる段階で設計よりも一段低くすることになりました。お客さまが部屋から外を眺めたときにその方がしっくりくるということでしたので。大事なんですよねえこういうことって、図面上では吟味しきれない微妙な部分を調整していくひと手間。ブロック一段で20センチです。壁が20センチ高いか低いかで場の印象は大きく変わってきます。妥協しないでしっくりくる高さをイメージしたお客さまの熱意といいますか、この庭への期待度の高さを感じてうれしくなった出来事でした。

『異端』なのかも( 本間邸 3)

ではビフォー・アフターをご覧ください。

Before 1

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After 1

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Before 2

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After 2

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Before 3

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After 3

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この変ぼう、いつものことながらビックリします。

Before 4

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After 4

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最後の芝生広場は土留めコンクリートの関係で芝生エリアが細長くなってしまいました。将来的には全面に盛り土をして広々した芝生の庭にしようというイメージをお持ちです。まああわてることはありません。半分コンクリートでも子どもたちの遊び場としてはかえっておもしろい気もしますし、芝生の手入れよりも野菜作りが楽しくなってここが畑になれば、両側に通路がある実に管理しやすい家庭菜園になります。まあ成り行きで、楽しんでいるうちに庭は進化して行くことでしょう。

この庭、大成功です( 本間邸 4)

こうして完成してみると、塀の高さはやっぱりこれで正解でした。本間さんの奥様かご主人か、よくそこに気付いてくださったと感心し、感謝しています。昨日のビフォー・アフターで今さらながらわかったんですけど、施工前に仕立ててあった生け垣の高さとぴったり同じなんですよね。つまり以前お住まいだった方がこの高さが快適だということで自然と仕立て上げていた高さなんです。リビングに立って目の前に見えるお向かいの屋根をギリギリ隠せる高さ、当初の設計通りあと20センチ高かったら・・・、やっぱりこっちの方が良かったです。

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そしてテラスの中央にいつもの囲炉裡。完成後2ヶ月ですでに使いまくった後があって、まるでこの家が建てられた時からそこにあったかのように、場に馴染んでいました。

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右側、物干し場とその向こうに畑があります。

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左側、広縁の外の芝生広場。もともとは生け垣と通路だったので、今は抜けが良くなって広々とした開放感を感じます。

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塀の外からリビングを眺めるとこうです。テラス全体を持ち上げて、部屋から近い高さにしてあります。

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すでに子どもたちにとってこの場所がお気に入りを通り越して大事な場所として存在しているという印象を受けました。完成してから今日までに、彼らの心の中にここでの楽しい時間が積み重なっている、「ここはオレたちの場所なんだ~!」縄張りを主張しつつはしゃぎまわるワンちゃんと同じ雰囲気を子どもたちの様子から感じました。この庭、大成功です。

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ハハッ、おじさんは君たちを見ながら小さくガッツポーズしたのだよ。

山手には芝生が似合います( 本間邸 5)

ビフォーではツバキの生け垣とコンクリート通路でした。その生け垣を無くして芝生を張ったらご覧の通りで、スッキリと気持の良い芝生広場になりました。

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植え込みの左右がコンクリートなのでパットの練習するみたいな細長い芝生になりましたけど、そのコンクリートも含めて広々したこの場所が、子どもたちの格好の遊び場です。子どもって場所さえあればいろんな遊びを発明して楽しむんですよねえ、この日は芝生の水やりから水の掛け合いになって、一番小さな姫ちゃんが二コニコしながらびしょ濡れになっていました。

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そうそう、写真右下に見えるお宅では庭全体が芝生で、とてもきれいに手入れされています。港からの汽笛が聞こえる美しい芝生の庭、そちらのご一家が時々そこに座ってランチを楽しんでらして、笑顔溢れるその情景にはホント、あこがれてしまいました。山手には芝生が似合います。

子どもの庭( 本間邸 6)

庭の一番右側は家庭菜園のスペースです。といっても工事は何もしていなくて、私のプラン図をもとに子どもたちがレンガを並べて出来上がり。

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これが完成した様子です。

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すばらしいでしょ、これでいいんです。もう最高!
次男君はもうすこし通路を延ばしたいようで「ホームズにレンガ買いに行こう」とお母さんにせがんでいました。いいぞそのクリエイティビティー、もう再高!

撮影しながらふと見ると、ひょうきんで常におちゃらけている次男君が1人黙々と畑の雑草を取っていました。いつも大人がそうしているのを見ているんだなあきっと、次男君、君はおもろい性格しとるなあ、もう再高ですよ!

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次男君だけじゃなくて子どもたち全員そうなんですけど、この庭を舞台に次々興味が湧いたり熱中したり、喧嘩したりふざけ合ったりで、一瞬も止まること無く活発に動き回っています。必要なんですよね子どもにはこういう場所が。大人が感じる何十倍もこの場所の空気や風や光や土や植物からインスピレーションを受け取っていることがわかります。

横浜らしいレンガとライト( 本間邸 7)

横浜港の汽笛が聞こえる庭ですから今回の照明器具は迷うことなくマリンライト、といっても迷ったとしても結局これを選ぶことが多くて、このワンパターンがかれこれ3年続いています。もう完全にはまってしまって、はまり続けているのです。光の柔らかさ、情緒、昔のランプみたいにたまには掃除が必要なこと(これは器具としては欠点なんですが、結露して内部が汚れるため、時々ガラスの内側を拭かなければなりません)も含めて、私がイメージするファミリーガーデンにとてもしっくりと馴染みます。

そのマリンライトを畑の中に1灯。その台に使ったヤキスギレンガが偶然なんですが、ヤシの向こうに見えるお隣の家の(たぶん暖炉の)煙突と同じで、思わぬ借景効果が生まれました。やっぱ横浜にはヤキスギレンガです。ちなみに赤れんが倉庫のレンガがヤキスギレンガです。

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そしてテラスの左右に1灯づつ。

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テラスの床面にLEDのフロアーライト。

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そして壁に空けた穴にはめ込んであるテラコッタの『顔』、その内部にも電球が仕込んであります。この『顔』についてはまた明日。

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夜の照明効果は、うれしいことに本日バーベキューにご招待いただいているのでそのときに撮影してこようと思っています。

テラスの塀に笑顔と手形を( 本間邸 8)

変更打合せが進んで庭のプランがほぼ固まった頃に、奥様からリクエストがありました。古いガーデニング雑誌に載っていた笑顔がくり抜いてあるレンガ、もしこれが手に入ったらテラスの壁にはめ込んでその裏側に照明を入れたい。探しました、ホームセンターや資材屋さん、インターネットでも探しましたが見つかりませんでした。で、結局ご主人が手作りするということになりまして、出来上がった作品がこれです。

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いいでしょうこれ、6枚の顔。リビングに向かってはめ込んだ3枚が子どもたちそれぞれの顔に似ている(意識的にそうしたのかは不明です)ともっぱらの評判だそうで、こうして写真で並べても、なかなかの出来映えです。こういうのが欲しいとイメージした奥様とそれを手作りしたご主人・・・、幸せな子どもたちです。

そして塀の裏側に手形を発見!

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私は知りませんでした。奥様が施工中に職人さんにたのんで付けた子どもたちの手形です。たまたま遊びに来ていた親戚の子どもたちも参加したそうで、計5個の手形とイニシャル。これでもかこれでもかと庭を楽しんでくださる本間さんご一家なのでした。

一生記憶に残るアンズ( 本間邸 9)

当初の私の設計では、テラスの右側に落葉樹の株立ちを植えて、季節感と高原のリゾート的なさわやかさを演出しようという考えでした。ところがそのプランを一目見た長男君が即座に却下。理由はその位置にアンズが生えていたからです。私としては年期が入ったその和風の木を無くして雑木を植えることで、庭の印象をガラッと変えたいという意図もあったのですが、彼のひと言で「しまった~!」と、我が意識の低さを痛感した次第です、はい。
そのアンズの木が、撮影時にちょうど食べごろで、それを楽しむ子どもたちを見て改めて長男君の主張の素晴らしさに敬服いたしました。

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まだ青いうちに落ちた実はおままごとの食材に、

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熟れた実から順にもいでみんなで食べました。

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甘さの中にさわやかな酸味があって、わたし、すっかりアンズが好きになってしまいました。今後の設計にアンズが増えることは間違いありません。

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数日後に奥様からメールをいただきまして、どんどん熟していく大量のアンズでのジャム、ジュース、アンズ酒作りに追われているとのこと。実の生る木っていいですよねえ。

庭イコール畑( 本間邸 11)

本間さんちの野菜と草花です。お子さん中心の庭ですから、花一杯の庭よりも作物の方が楽しいのでしょう、野菜や薬味中心のガーデニングです。

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私の田舎では今でもそうですけど庭イコール畑です。花は仏壇に上げるもの程度で、あとはネギ、キュウリ、トマト、シソ・・・。早朝、まだ半分寝ぼけている子どもに「ネギ穫って来て」と言って朝露が降りた庭へ出す。そしてそのネギがみそ汁の具になって出てくるというような生活、横浜でもできるんだなあと、撮影しながら少し懐かしい気分になりました。
朝飯食べてると家の裏のたんぼの向こうを走る単線、只見線に8時5分の機関車(Cー11)がやってきます。そして踏切の手前でポー!と汽笛をならして、それが学校に出かける合図です。「ほらポーが鳴ったぞ、急げー!」、ほとんど走りっぱなしで学校まで。今考えると勉強は大嫌いだったけど、学校行くのは楽しかったなあ。

見晴し抜群( 本間邸 12)

見晴し抜群です。
港を行き来する貨物船と手塚治虫が描いた未来都市のような京浜の灯、そして一年中夏休みみたいな空気感をただよわせる山手の風景、うらやましい限りの立地です。

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山の斜面に建つ別荘みたいに大自然を見下ろす感じもいいですけど、こういう人間がつくり出した造形物や灯やうごめきを眺めるのもまたいいもんです。無意識に視界に入ってくるその景色から突然インスピレーションを感じたりして、例えば音楽家なんかは森を眺めるよりもこういう景色の方が仕事が進むと思うのです。そういえば『別れのブルース』『ヨコハマたそがれ』『ブルーライトヨコハマ』はバンドホテル(現ドンキホーテ)から眺める横浜の夜景から生まれた曲ですよね

山手らしい樹木( 本間邸 13)

今回植えたのは次の2本、ヤマボウシとジューンベリー。

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あとはもともと植わっていた樹木です。
これが数日前に話題にしたアンズ、当初の設計ではここにエゴノキが植わる予定でしたが、長男君の意見でそのままに。ホントこれでよかったと思います。いい感じです。

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次に灌木類、エンジェルトランペット、ガクアジサイ(墨田の花火)、そして普通のアジサイです。

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玄関脇にソテツ、庭の奥にシュロとヤシが植わっています。ソテツ、シュロ、ヤシ、この3本がものすごく山手らしさを演出している気がしました。どれか1本じゃなくてこの3本というのがいいんです。ソテツは洋館のお屋敷、シュロは古い横浜の風情、ヤシは遥か湘南のリゾート感をイメージさせます。そして、それらをミックスしたのが山手らしさなのです。

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山手らしさ、この『らしさ』を設計の段階で、樹木を使ってどう演出するかということを考えます。でも今回はもともとそこにあったこの3本から、見事にその感じ、山手らしさが感じられて、以前ここにお住まいだった方がいかに山手を満喫しながら、充実した暮らしをされていたかがうかがえました。


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