新築の家にどういう洋服を着せるか、家族のいろんな思いのこもった建物の最後の仕上げが外構です。デザイン、素材、機能と、悩みはじめると切りがないほど選択肢に幅がありますので、こちらが一応の提案をした上で、お客さまが漠然とイメージしている仕上がりの感じとのすり合わせ、フォーカシングをしていきます。Aプラン、Bプラン、C、Dと練り直すうちにピントが合ってきて、満足度の高い仕上がりになるのです。ただし、その作業は根気と言いますか、夢中で描き上げた画用紙をやぶり捨てて再度さらの画用紙に熱中するという“ 熱 ”が必要になります。一年中行っている作業ではありますが、コンディションによってはその熱が出てこないこともあって、そんなときが一番苦しいのです。でも今回の名古屋邸はご主人の家への思いの強さに押されるかたちでA~Dまで一気に練り上げることができました。ご主人の家への思いはイコール奥様、娘さんら家族への思いです。その強さが辛抱強いこだわりとなって次のプランを導き出す、そんな“ 思いのプロセス ”を楽しませていただいた、忘れられない現場となりました。

Plan A

145f6748.jpg
93380059.jpg

Plan B

0f85c547.jpg
43e27f4b.jpg

Plan C

2c3c8832.jpg
02600565.jpg

Plan D

4c65e3b1.jpg
74c98948.jpg

Dプランをベースに、さらに細部を変更して出来上がった名古屋邸の外構