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奥さま手作りのシェード-日置邸

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「もっと」を足し算したプラン( 日置邸 1)

長かった夏が終わりました。
今日からご覧いただく日置さんちの写真を整理しながら、猛烈に暑かった夏、来る日も来る日も暑さの中を走り続けたようなこの夏のことが、頭の中を駆け巡りました。「暑い・・・」と一万回言いながら、仕事をしまくり、田舎の山と川で遊びまくり、そうそうわが家に小犬のノアもやってきました。
そしてだんだんと、何だか最高に幸せな気分になったんですね、「今年もまた、いい夏だったなあ」と。

今回は、そんな気分にさせてくれるガーデンリフォームです。幸せな気持になれる庭。

ビフォー3

ビフォー4

ビフォー6

これがビフォーです。芝生と樹木と使い込まれたウッドデッキの庭。
現地を拝見したときに、ぼくは「このままでもいいんじゃないかなあ」と思いました。よく手入れされている芝生の状態やいい感じに育っている樹木から、こちらのご家族が日々幸せを育みながら、充実した毎日を送って こられたことを感じたからです。ぼくの出る幕はないなと。

打ち合わせを進めるうちに、その気持が少し変わりました。ぼくがお手伝いできることが見えてきたのです。

日置さんご一家は栄区の団地に数年暮らし、その後に庭付きのこの家を買われました。
憧れの庭付き一戸建てですから「何の木を植えようか。手入れはどうしたらいいんだろうか。芝生の管理は・・・」とご夫婦で嬉々として庭を楽しんだようです。庭の様子からそれが伝わってきました。
ではなぜ、ご夫婦はぼくに設計を依頼されたのでしょうか。それは「もっと」という気持からでした。数年間庭のある暮らしを楽しむうちに「この庭を、もっと楽しめるのではないか」という思いがふくらんできて、そしてご来店くださった。

幸福感に規制はありません。「もっと」が強ければ強いほど、その人の幸福感はふくらみ、高みに向かいます。
リビングであれこれとお話をお聞きするうちに、「そうか!もうこの庭ではもの足らないほど、ご夫婦の幸福感が成長したんだ」と気がついて、それならぼくの出番がありそうだと思い、そして設計に入りました。
幸せ家族の幸せな庭を、「もっと」幸せな場所にする。これぞわが仕事。
そう気合いを入れて、出来上がったプランがこれです。

日置邸 A

既存の庭の幸福感に「もっと」を足し算しながら組み立てました。

2分割します。

日置邸 A-1

日置邸 A-2

左側からデッキ側を見た立面です。

日置邸 A-3

もっと便利に、もっと居心地よく、もっと楽しく、もっともっと幸せに。足し算していって出来上がったプラン。

明日はビフォー・アフターです。

庭がニコッと笑いました( 日置邸 2)

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庭のある暮らしを楽しみながら暮らすうちに、時間とともにふくらんでいく幸福感。それが「家族が成長していく」ということですよね。
そして、見慣れた庭をさらに楽しい場所にしようという意欲が芽生え、ふくらみ続けて、そうやって生まれ変わった庭です。いうなれば「家族の成長、幸福感が満ちていくことに従って脱皮した庭」です。
ご覧ください。

Before 1

ビフォー1

After 1

アフター1

Before 2

ビフォー2

After 2

アフター2

Before 3

ビフォー3

After 3

アフター3

Before 4

ビフォー4

After 4

アフター4

Before 5

ビフォー5

After 5

アフター5

庭がニコッと笑った感じがしませんか。新しい靴を買ってもらった子供みたいに、庭自体がよろこんでいるような、そんな感じ。

ビフォー・アフター、明日も続きます。

庭がよろこんでいる( 日置邸 3)

昨日に引き続き、ビフォー・アフターです。

Before 6

ビフォー6

After 6

アフター6

Before 7

ビフォー7

After 7

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Before 8

ビフォー8

After 8

アフター8

Before 9

ビフォー9

After 9

アフター9

Before 10

ビフォー10

After 10

アフター10

うん、やはりそうです。庭が小躍りしてよろこんでいます。

この「庭がよろこんでいる」という感覚、無口な庭からそれを感じたとき「この仕事は大成功だった!」と、ぼくも小躍りしてしまいます。

「庭がよろこんでいる」と感じるということは、庭に人格を持たせて向き合っているということ。「よろこんでいる庭」を感じたときから、庭は家族の一員になるのです。手がかかるが、その分かわいく愛おしく感じる子供のように。
そう感じることができたらしめたものです。その子供のような庭と、一緒に遊びまくって、上手に育てて、そこで幸せな時間を積み重ねていけばいいのですから。あなたの「庭にある暮らし」は、必ず豊かなものになります。

いい天気ですねえ。新潟ではそろそろ稲刈りが始まります。
今年の夏は暑すぎて、米の出来がもうひとつだそうですけど、それでも、「はやくコシヒカリの新米が食べたい!」
新潟県人は、新米を食べると身体の芯から元気が出るようにできているのです。
・・・あとひと月くらいですかねえ。楽しみ楽しみ。

さあ、あとは楽しむだけ!( 日置邸 4)

では、あらためて全体をご覧ください。

庭の入り口から。

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サイクルポートから。

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濡れ縁に上がって。

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BBQテラスからデッキに向かって。

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物置の前まで行き、振り返って。

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デッキの上から3方向。

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こんな庭、ほしいでしょ。
「さあ、あとは楽しむだけ!」という仕上がりになりました。

やはりそうです。この庭はよろこんでいます。庭がよろこぶと、必ず住む人に恩返しのプレゼントを用意してくれます。そういうものなのです。かわいがるとなついてくるし、手塩にかけると美しく輝くし、楽しい時間を積み重ねていくと、庭が楽しい友人を引き寄せたり、感動的なサプライズも演出してくれるのです。
ほんとですよこれ。試しに、あなたの庭をよろこばせてみてください。

Minatoさんからうれしいコメントをいただきました。この記事を読んで庭に出てみようと思ってくださったようです。庭をよろこばせてみようと。
うれしくてうれしくて、気分がグッと上向いて、おかげで今日もいい設計ができそうです。Minatoさん、ありがとうございます。

「庭が笑っている」と感じられる人は、まちがいなく幸せな人です。


「眺める芝生」を「過ごす芝生」に( 日置邸 5)

では、各エリアの解説です。今日は芝生広場。

もともと芝生がありました。よく手入れされて、元気に育っていました。しかしあまりそこで過ごすことはなかったそうです。つまりこれまでの数年間、「芝生の手入れと眺めを楽しんでいた」ということです。
そういう楽しみ方もありなんですよね。芝生のコンディションを整えながら自らのコンディションを確認するという暮し。芝生というのはとても正直にその管理者の状態を反映する、鏡のような植物なのです。
芝生の手入れを日課にしている、あるご主人の名言。

芝生の状態がぼくの状態なんです。

この言葉を思い出すたび、そのご主人の日焼けしたビッグスマイルと、ため息が出るほど美しく手入れされた芝生がセットで思い浮かかびます。

ぼくはそういう芝生との付き合い方にあこがれつつ、もう一方で「雑草だらけでもいいから、そこで子どもが駆け回ったり、ワンチャンがほじくり返したり、家族でバーベキューやティータイムを楽しむ」という「過ごす芝生」にも強く惹かれていて、今回も芝生エリアがそういう役割を果たすようになったらいいなと考えました。

「眺める芝生」を「過ごす芝生」に変えるために、「居心地」をよくする要素を付け加えました。

背景の生け垣の下枝がなくなって、目隠し効果が弱まっていたため、それを抜いて木製のパネルを設置。

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これによってお隣さんとの目隠しをかねた仕切りがハッキリして、場に広さと、「ここが芝生広場なんだ」というエリア感が生まれました。
そして木陰に椅子・テーブルを置けば、

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ご覧の通り、これで「眺める芝生」が「過ごす芝生」に変身です。
眺めるだけの芝生のために、何年も、膨大な時間と労力をかけて手入れをしている、そういう庭を目にするたびに「美しい・・・」とため息をつきつつ、一方で「もったいないなあ」と思ってしまうのです。あと少し、もうひと工夫すれば・・・と。
「芝生の庭」は平面的に地面に芝生を張るだけではなくて、立体的に構成して、適度な目隠しや居心地の良さを同時に考えることで、家族みんなで心地よい時間を楽しめる、「過ごす芝生」になります。それができれば、芝生の魅力は倍増するのです。

連休最終日です。気持ちのいい天気だなあ。さっ、今日はどんな出会いがあるのか楽しみ楽しみ。
ぼくは夕方まで、港南台店で、ニヤニヤと設計しながら(どうも最近、設計しながらニヤついているらしいです)、皆様のお越しをお待ちしております。

「便利さ」も庭の要素です。が・・・( 日置邸 6)

芝生広場の隣り、庭の入り口側に、土間コンクリートを打ち足してサイクルポートを設置しました。

ご家族4人分の自転車と一輪車が1台。リフォーム前は家の脇の通路や庭の芝生に置いていて、不便を感じていたそうです。

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物置や物干し場も同じ。こうして、庭の一部を使って「便利さ」を実現することも、庭全体の楽しさを増すために必要なことです。考えるべきことはそのスペースと配置。
リビングからの風景に入らない庭の端に、広々と余裕のあるスペース取りをしました。

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自転車の収まりどころができて、これで庭全体がスッキリと落ち着きました。

「庭を楽しむ」ことに加えて「暮らしが便利になる」ために庭の一部を使う、これも大事なことです。ただし、便利さ優先で庭が楽しくない場所になってしまうのは残念ですから、じっくりと考えて、その両方を実現できる割合や配置やアイデアを導き出したいものです。
リビングからスチールの物置を眺めながら暮らしていたり、物干し台が庭の中央に置かれているというのでは、悲しいですからね。

「便利さ」って、もしかしたら「豊かさ」と反比例することなのかもしれないなあと、そう思うことがあります。暮らしが便利に、コンビニエンスになればなるほど、人の心から豊かさが削り取られていくような。
庭に「便利さ」を加味することも必要なことではありますが、しかし、気持ちのどこかに、庭くらいは不便でいいんじゃないかなあという偏屈なことを考える自分もいるのです。思いっきり不便な庭、苦労が絶えない庭、・・・う〜ん、悪くないなあ・・・。おっと、黒い自分がうごめき出しました。いかんいかん。

便利さと豊かさの反比例。考えたら庭は不便さだらけ、合理的じゃないこをかき集めたような場所です。
庭がなければ、蚊に刺されながら花がら摘みや水やりしなくていいし、どうせまた生えてくる雑草を修行のように抜き続けることも、スーパーで売っている何倍もコストをかけて野菜を育てることもなくなります。わざわざ炭を熾して、パラソル開いて日陰を作りながら焼き肉しなくたって、ダイニングテーブルにホットプレートを出せばいいわけですし。
でもねえ、不便さの向こうに「楽しさ」や「喜び」があるから、庭に出るんですよね。

便利さも大事ですが、

庭くらいは不便でいい。庭では、便利さと豊かさは反比例し、不便さと豊かさは比例するのです。

と言い切っちゃってもいいかもしれません。だから庭は楽しいのだと。

縁側は宇宙ステーション( 日置邸 7)

今日ご覧いただくのは濡れ縁です。屋外に取り付けるタイプの縁側。

当初の設計ではこの部分は石張りのポーチでした。打ち合わせを進めるうち「ここに洗濯物を干したい」ということになって、それなら濡れ縁にして、壁に物干金具を取り付ければいいのでは、となりました。

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さらに打ち合わせが進んで、「物干し場」という実用性に加えて「縁側」ができることで、部屋が外に広がった感じになることと、縁側自体の楽しみ、腰掛けてお茶を楽しんだり昼寝をしたりというシーンまでイメージがふくらんでいきました。

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完成後、この縁側が好評でした。奥様は「物干しが楽になった」と。そしてご主人は「昼寝ができる」と。

室内からはこうです。

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日だまりの縁側、いいですよね。

ぼくは縁側で育ちました。新潟の実家の縁側は、遊び場であり、昼寝をする場所であり、夏休みの宿題をするのも縁側でした。ラジオ体操から帰ってくると「涼しいうちに縁側でやっときなさい」と言われたものです。
縁側の外の坪庭に種を飛ばしながらスイカを食べたことや、七輪で鮎を焼いたことや、大量に捕まえてきてタライで飼っていた沢ガニが、近所の猫に食べられてしまったこともありました。カエル、ヘビ、トンボ、ホタル、コオロギ、縁側は野生の王国でもありましたし、近所の人たちが、玄関ではなく縁側から入ってくる光景など、縁側の思い出は尽きることがありません。

ぼくは思います。子どもを育てるときに、縁側は欠かせないと。

家なのに外とつながっているその場所は、子どもには不思議な魅力にあふれるスペシャルな空間なのです。子どもにとって、庭は宇宙で、縁側は宇宙ステーション。子どもの情緒は縁側で育まれるのです。

完成した縁側に「便利になった」という奥様に対して、「昼寝ができる」といいながら、とても楽しい場所が手に入ったという感じでよろこんでいたご主人。きっとご主人の実家にも縁側があったに違いありません。きっとそうです。

子育て中のみなさん。お子さんに、縁側をプレゼントしましょう。

デッキが生まれ変わりました( 日置邸8)

ご夫婦が港南台店に相談に来られて、庭の現状をお聞きしたときに、最初に「このウッドデッキはもったいないなあ。ちょっと工夫するだけでもっと楽しめるのになあ」と思いました。

1、あと少しだけ広くする
2、居心地を良くする工夫
3、照明器具の設置

この3つのことを付け加えれば、既存のデッキが何倍も楽しい場所になると考えたのです。

1「あと少しだけ広くする」は、デッキの外にベンチを付け足すことでクリアー。

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これでゆったりと過ごせる広さが確保できました。

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次は、2「居心地を良くする工夫」です。ベンチの背後に目隠しパネルを設置し、

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コーナーパーゴラで立体感を出して「部屋っぽく」しました。そしてそのパーゴラに照明器具を取り付けることで、3「照明器具」はオッケー。

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こうして、既存のウッドデッキが生まれ変わりました。

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ビフォーをご覧ください。

ビフォー9

これに何が足りないのかを理屈っぽく考えて、その足りない要素をプラスしていくことで、

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こうなるのです。
楽しい!

もしあなたの家にウッドデッキがあって、「そういえばつくってはみたものの、ほとんど楽しめてないなあ」と感じたら、ぜひご連絡ください。現地を拝見して「楽しめない理由」を解明いたします。あとはその理由を消していけばいいだけです。
庭の楽しさの核になるべき場所なので、そこが楽しいか楽しくないのかで、庭の楽しさが決まってしまいます。ウッドデッキの見直しが「楽しい庭」、「悦楽の庭暮らし」の入り口になるかもしれません。

日置さんご一家がお店に来られて「夕べはデッキで鍋をやりました!」と。さっそく庭を楽しみまくっているようです。そしてブロッコリーの苗を買っていかれました。
ぼくはにニンマリ笑って小さくガッツポーズ。またひとつ「笑顔があふれる家族の庭」ができあがりました。そしてそのスタートは「このウッドデッキは、もったいないなあ。ちょっと工夫するだけでもっと楽しめるのになあ」からでした。

漂う幸せな空気感( 日置邸 9)

日置さんちのリビングには、独特の「幸せな空気感」があります。その空気感の発生源は、裁縫とトールペインティングが得意な奥様が手づくりした、ソファーカバーやテーブルクロス、クッションなどです。

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その「幸せな空気感」は、さっそく庭へと溢れ出しました。

パーゴラに取り付けた、手づくりのタープ(シェードセイル)です。

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夏の庭らしくミッキー柄のブルーの生地です。赤いパーゴラと相まって、ウッドデッキが楽しい雰囲気になりました。
寸法が大きいので、ご主人にも手伝ってもらった共同作品だそうです。
秋が深まったら、また違う柄で制作するとのことでした。

そのタープの下のベンチにはクッションと、

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ペイントした鉢カバー。

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チャッチャッと、こんなふうに描けたらいいですよね。うらやましい才能です。

芝生に置いた椅子のクッションにも、リゾートフルなワンポイントが描かれていました。

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ヤシの葉。

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美術部出身のぼくとしては「これを描いているとき、奥様は幸福感でいっぱいだっただろうなあ」と、その時間が想像されて、グッと来てしまいました。描いているときの幸福感。

物をイメージして、つくり出す、描く、そういう時間が生活の中に存在しているのがすごいことですよね。そうやってできあがった手づくりの物にかこまれて暮らす。奥様は幸せを生み出す達人です。

「表現欲」ということがあります。
食欲や物欲は誰にでもありますが、この「表現欲」はある人とない人がいるのだそうです。

ぼくは田舎にいる頃から表現欲過多で、絵を描いたり、粘土をこねたり、写真を撮っては夜中に現像したり、曲を作って、ギター一本抱えて「県内縦断コンサート」をやったり。その欲求が強いばかりに、世間からやや変人扱いされていたような時期もありました。新潟では、そういったことはただの道楽で、そんなことばかりしていたぼくは「役立たずの道楽者」だったのです。
当時は「何で俺だけこうなんだろう」と、周囲とのギャップに思い悩んでいました。思春期ってそういうものなでしょうけど、いつも何かしらモヤモヤしていて、絵を描いたり写真を撮っているときだけ、ぼくはそのモヤモヤから解放される。
だから周囲から「そんな飯の種にもならないことばっかりやってるんじゃない」と言われても、それをしないと自分を保てなかったのです。
でも、今となってみれば、その厄介だった「表現欲過多」の延長線上にこの仕事があって、こうして暮しが成り立っているのですから、人生とは面白い物です。

その、当時のぼくにとっては苦しみの源だった「表現欲」を、ぼくの中で肯定させてくれた言葉があります。ピーター・カブリナというハワイのウインド・サーファーがインタビュー記事の中で語っていた言葉です。

晴れた日は海に出て波に乗る
雨の日は家で木彫りをする
どちらも同じこと
自分の中の「表現欲」を満たしているのです

衝撃的でした。そういうのアリなんだー!と。それと「表現欲」という言い方。それまでぼくの中でモヤモヤとしていた得体の知れない欲求が、そこ言葉でハッキリと定義されたのです。得体が知れないから不安になる。それを定義できれば、「表現欲」という呼び名があればちゃんとそのことと向き合える。そういうことってありますよね。長い長いトンネルから突然抜け出した瞬間でした。

うちのお客様の3割以上の人たちが、トールペインティングや陶芸、木彫り、アートフラワーなどの創造的な趣味をお持ちです。
みなさん、ご自分の中の「表現欲」を満たしながら暮らしているのです。そしてその作品は、暮しに「幸福な空気感」を生み出しています。

「表現欲」のある人は幸いです。

2方向から眺めれば2倍になる( 日置邸 10)

ウッドデッキと芝生の庭に、新たに「外の部屋」が加わりました。デッキ脇に添える配置でつくったバーベキューテラスです。

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いつもの円形ではなく四角い囲炉裏にしました。

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デッキ側の席はアグラをかいて、炉端焼きのようにして楽しめます。

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背景には木製パネルを立てて、照明器具を取り付けました。

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これで居心地の良さと、場にスペシャルな感じが生まれます。

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パネルの前に座ってデッキ側を眺めます。

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この風景。今回のリフォームで奥様が感激したポイントなのです。

「今まで何年も庭を楽しんできたのに、庭に座って家側を眺めたことがなかったことに気がつきました」

うれしかったなあ。それを発見して、そのことをうれしそうに話す奥様に、ぼくはときめいてしまいました。「なんて素敵な人なんだろう」と。

庭を家側からだけ眺めながら一生を過ごす人も、相当数いるはずです。あなたはどうでしょう、庭にたたずんで、庭から家側をジックリとながめたことがあるでしょうか。
同じ庭スペースでも、2方向からその庭を眺め、感じることができれば、風景としては庭は2倍になります。そしてたいがい、その2方向は別世界なのです。

家(室内)から庭を見ると、見えるのは庭とお向かいさん。家に居て、外に庭があるという設定になります。では、庭に座って家側を見るとどうでしょうか。庭とその背景にわが家のリビングルームが見えます。
家からだと「外に庭がある」、庭からだと「庭があってリビングがあって」となります。つまり、庭は庭側から建物(リビング)込みで眺めたときに、初めて視覚的に、リビングと一体の、リビングと同格の「暮しの場所」として認識されるのです。

そのことを感じてほしくて、けっこうそういう設定、庭から家側を眺める仕掛けを入れ込んだ設計をしているんですけど、今回のように、お客様からそのことに気がついたとよろこんでいただいたのは、20年以上この仕事をしていて初めてのことでした。
うれしかった!

「家からの庭の眺め」と「庭からの家方向の眺め」という2方向を意識し始めたのはウインド・サーフィンが切っ掛けでした。ウインドは、ぼくの数ある趣味の中でも大好きな、たぶんじいさんになっても続けるであろう趣味です。

ブームを握って、ボードを沖に向けて、セールに風を入れて、パッとボードに乗って、セールを引き込んで風を捕まえて。するとボードは水面を滑り始めます。これがビーチスタート。
しばらくバランスを取っていると徐々にスピードが上がって、アッという間に沖合300メートルです。広い海で300メートルなんてほとんど波打ち際なんですが、実際にそこに行ってみると「怖い」と思ってしまいます。当然水深は背が立たないし、さっきスタートした浜辺が遥か遠くに見えます。
その怖さも何度も経験するうちに消えてなくなり、そうなると沖合300メートルからの陸方向の景色を楽しむ余裕が生まれます。それは陸から眺めていた海とは別世界。自分が海側の存在になって陸を眺め居ていることの気分の良さったらありませんよ。征服者の優越感みたいな。手を腰に、オードリーの春日のように胸を張って、高笑いしたいような気分になります。
ヨットやクルーザーを楽しんでいる人たちにとっても、この「海から陸を眺める気持ちよさ」が大きな魅力なんだと思います。

海から陸を眺めることと同じように、庭から家を眺めると、「別世界」を感じられるのです。

今日は日曜日。昨日の強風もおさまって、穏やかな晴天です。気持ちいいなあ!
今日ぼくは港南台店に居ます。遊びにきてくださいね。

庭木って、いいなあ!( 日置邸 11)

リフォーム前の庭を拝見して印象的だったのが、庭木の状態がとてもいいことでした。樹形もいいし、成長もいい。ふだんから木を意識して、手をかけながら、木も家族の一員のように感じながら暮らしていることがうかがえました。

今日はその、もともと庭に植えてあった樹木からご覧いただきます。

ジューンベリー
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ブームになってからまだ数年なので、出回っているのはまだ細い木ばかりです。ここまで幹が太ったジューンベリーは初めて見ました。
枝振りも丁寧に仕立ててあるので、花も実も盛大なことでしょう。

シマトネリコ
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軒先のこの位置に植えたことがすごい!一般的には木は庭の背景に並べてしまいがちなもの。このように家側に植えるという発想がすばらしいです。
ここにこの木があることで、庭に奥行きと厚みが生まれています。

ユズ
DSC_0076

DSC_0105

ウンシュウミカン
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柑橘類も元気です。
これから、秋、冬と実が色付いて、庭に明るい雰囲気を出してくれます。

ゲッケイジュ
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この木を残せるギリギリのラインでベンチとパーゴラを設置しました。

これらに、アクセントで数本植え足しました。

ブルーへブン
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エレガンテシマ
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ブルーエンジェル
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レモン
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DSC_0106

ガーデンリフォームでは、もともと生えている木をできるだけ残しながら、活かしながら設計します。
で、こうなりました。

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緑濃い庭。小枝が風にそよいで、日だまりと木陰ができて、人の手による構築物だけでは得られない「心地よさ」が得られます。
庭木って、いいなあ。

「庭の木が茂りすぎたせいで庭を楽しめない。だんだん年取ると手入れも大変だし、全て切ってしまいたい」ということでご来店くださるお客様に、「お任せください!木を切ることなどおてのものです」と答えつつ、庭の現状をお訊きし、どういう庭が理想的なのかを一緒に整理しながら考えていきます。すると、結果的には木をほとんど切らないままで庭が楽しい場所に生まれ変わった、ということが、これまで何度もありました。
本当に庭木が原因で庭を楽しめないなら、その木は切ってしまった方がいいんですけど、よーく考えると、庭を楽しめない原因は木ではない場合がほとんどなのです。

「年取ると手入れが大変」かもしれませんけど、それでも木はあった方がいいのです。
享年94歳だったぼくの祖父は、亡くなる前日まで、脚立に登って庭木の剪定をしていました。
94歳、何を思いながらチョッキンチョッキンとやってたのかなあ。
ぼくは思います、祖父はそのとき、幸せだったんだろうなあと。実際に選定作業をやってみるとわかるんですけど、はさみを片手に木につかまっていると、幸せな気持ちになるんです。また、気持ちが幸せに向かわない状態では、人は庭木に思いをして、枝ぶりを仕立てようなんて考えないものです。
だからぼくは、お客様の「 年取ると手入れが大変」という言葉を「年取っても手入れができる幸せ」というふうに変換して受け止めます。

ぼくが設計する庭は、「年取ると手入れが大変」な庭、「年取っても手入れが楽しめる庭」なのです。

でも、ほんとに大変になったら、ご連絡くださいね。レスキューにうかがいますので。

今日はいい雨だなあ!ありがたい。設計に集中できます。
今日設計するのは、にこやかに、おだやかに、ゆったりと暮らすご夫婦の「しっとりとしたモダン和風の庭」です。雨音をBGMに、いい庭が描けそうです。

イメージしてみてください( 日置邸 12)

ちょっとイメージしてみてください。

あなたは今リビングのソファーに、ゆったりと沈み込むように腰掛けていています。カーテンは開いていて、サッシの外には秋風にそよぐ庭木が見えています。いい天気です。
その外の風景、庭全体の高さが、あと40センチ上だったら・・・。

いかがでしょうか、グッとゴージャスな気分になりませんか。リビングの床と庭の地面がほぼ平らにつながって、木漏れ日の中の花、秋の薔薇が、あなたの目の高さで咲いている。山手の洋館にいるような感じです。

これが庭とリビングの理想の高さ関係。

さっ、幸せなイマジネーションを終了して、現実の世界に戻りましょうか。
現実的には建物の基礎が高くて、庭に出るためには「よっこらしょ」と声が出るほどの段差がありますよね。これを何とかしたいのです。

庭との段差をなくすことで、庭とリビングがつながり、リビングが庭にまで広がる。いいですよね、庭も含めた広々リビング。段差を解消することでそれを実現したい。
とは言っても、庭全体を持ち上げるのはかなり大掛かりな工事になりますので、そこで「ウッドデッキ」です。それも大掛かりだという方には「濡れ縁」。段差なく屋根のないところに出られるということだけで、庭がグッと近い存在になります。

日置さんちのリビングからの眺めをご覧ください。ウッドデッキと濡 れ縁があることで、庭が、建物に付随した「外の場所」ではなく、リビングと同等の「暮しの場所」として成立していることを感じ取っていただけると思います。

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どうです、この暮しが外に広がった感じ。いいでしょう!

リビングの外の庭スペースを、窓枠という額縁の中の風景として捉えるだけではなく、暮しの場所として、空間ごと手に入れるための第一歩が、リビングと庭との段差をなくすことなのです。

仕事の都合で数日間設計ができませんでした。今日は一日じっくりと設計作業に当てられます。
朝、家を出る前から「今日は設計だー!」と、ハイテンションになっている自分。素材や構成や植物の選択といった、設計内容のことと、お客様が喜んでくださる顔、おどろく顔が浮かんできます。

「楽しいです!」

なんでしょうね、この楽しさ。
20代の頃はとぼとぼと歩きながら会社に行って「いやあ、どうも調子が悪くって。今回の不調は二十数年続いてるんですよ」とか言ってたのになあ。そういうことがなくなった。
力みまくって自爆を繰り返していたような時期もあったし、カスミを食べながら夢を語っていたこともあったし。・・・まあいいか、楽しいんだから。思いっきり楽しませていただきます。
何だかわからないけど、感謝!設計に熱中させていただきます。
・・・なんだろうなあ、ありがたいなあ。

FM横浜が似合う庭( 日置邸 13)草花をご覧いただきながら、今回のガーデンリフォームへのご夫妻の

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タープも今は夏バージョン。季節ごとに変えようと思っています。クリスマスバージョンとか。

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夜、蚊取り線香焚きながら外に出るのが楽しみになりました。

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縁側がよかった。洗濯物が干しやすくなったのと、座れるのが楽しい。

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さっそくバーベユーしたり、夕飯食べたりしています。

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庭がこんなに楽しくなるとは思っていなかった。

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子どもは(中学生のお嬢さん)テスト中なのに「まあいいか」とかいいながら、庭でのんびりしていた。ベンチが好評です。(ご夫婦は、勉強に一生懸命すぎて、少々疲れている様子のお嬢さんのことを心配していて、「庭でのんびりする時間も必要」と考えたことも、今回リフォームに踏み切った理由のひとつでした)

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どれもうれしい言葉でした。

この日、撮影をしている間、リビングからFM横浜が流れていました。
奥様に「FM横浜が似合う庭になりましたね」と声をかけると「ほんとにそうですね」と。

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「FM横浜が似合う庭」かあ。うんうん、いい感じです。

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今日もいい設計ができそうです。

気持ちのいい小春日和の土曜日。

仕事の人も、

休みの人も、

口角上げっぱなしで、

思いっきり楽しみましょう

ゲン担ぎもあって、マリンライト( 日置邸 14)

せっかく庭があるのに、夜庭に出ないなんてもったいない!と思うのです。いいですよー、夜の庭。だからプランには必ず照明器具を入れます。照明器具のない庭は、クリープを入れないコーヒーみたいなものです(50歳以上限定)。

今回は5灯のマリンライトを設置しました。

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毎度毎度のマリーンライトです。もう何年もこれ一辺倒。他に山ほど照明器具はあるのになぜこればかり使うのか、というと、好きだからなんですね。愛着がある。このライトを取り付けた「幸せな庭」が増えれば増えるほど、ゲン担ぎもあってこれから離れられなくなりました。
とはいうものの、このライト、性能は決して良くありません。球は切れるし水は溜まるし、結露でガラスの内側が曇るので、山小屋のランプみたいに時々掃除をしなければなりません。
それでもこれを提案し続け使い続けている。そろそろメーカーから表彰されるのではないかと思うほど、横浜中のあちこちの庭で、うちが取り付けたマリンライトが輝いています。

もう言い切ってしまいます。電球の取り替えやガラスの掃除の手間も込みで、このライトがいいんです。楽しいじゃないですか、庭の電球に意識が行く暮し。

この5灯とリビングからもれる光で、夜はこうなります!

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明日から数日、徐々に暗くなっていく夜の庭をご覧いただきます。

蚊が少なくなって、庭にいるのが楽になりました。

夕べは帰宅後に、松虫の声を聞きながら庭のテーブルで、ホットワインを飲みながらひと仕事(家にまで仕事を持ち帰るなんて・・・とお思いの方もいらっしゃるでしょうけど、仕事も遊びも家事も、ぼくの中では同じなのです)。
昼間はカラッと晴れていて乾燥していた空気が、夜には雨を予感させるように、しっとりとして。湿気が好きなぼくとしては何ともまあ、癖になりそうな心地よさでした。

夏の夜の庭( 日置邸 15)

ではいつものパターンで、夕暮れから順に、暗くなってゆく庭の表情をご覧いただきます。今日はライトが灯った直後の庭です。

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いいでしょう、夜の庭。
撮影当日はまだあの猛暑で、日中は大汗かいてシャツを着替えに戻りました。でもこの時間になると、風が変わります。
暑かった一日を忘れさせてくれるほど気持ちのいい夜風。

夏の夜の庭は、最高です!・・・蚊の襲来を除けば。この日は蚊取り線香を忘れていってしまい、10カ所ほど刺されました。

10月に入りましたので、そろそろ蚊もおとなしくなっています。夜の庭に出て、初秋の夜風と虫の声を楽しみましょう!

「夜の庭」が必要( 日置邸 16)

幸せへの扉 2( 日置邸 18)

相談会のあれこれで間が空いてしまいました。お庭紹介を再開します。

すっかり暗くなった庭をご覧いただきながら、日置さんちの最終日です。

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前回書いたこと、「幸せな人は次々『幸せへの扉』を開け続ける」ということが頭に残っていて、その後もつらつらと考えていました。

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あなたは、「幸せへの扉」というようなことを感じたこと、それを開けた経験があるでしょうか?
まずその扉を発見することができるかできないか、なんですよね。どうやったらみつかるでしょうか?
幸せな人は、扉を開けた瞬間に、次の扉が見えるのだと言います。そういうことあるよなあって、思いますか?

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ご覧いただいてきた日置さんち、日置さんご夫婦は、扉を次々見つけては開いて進んでいくという、そういう世界にいます。そりゃあもう忙しいほどに。

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うれしいんだなあ、そういう人との出会い。そういう人とお話ししているだけで、自分の目の前にも「幸せの扉」が見えてきて、その扉が消えないうちに急いで家に帰って、妻とふたりで開いて、次の世界へと進んでいくのです。(簡単に言うと「こんな楽しいことがあったよ」と盛り上がりながら、ふたりでビールで乾杯するということなんですけどね)

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日置さん、楽しい仕事をありがとうございました。妻共々、素敵な出会いだったなあと感謝しています。(何度も美味しいビールをいただきました)
蚊がいなくなって、バーベキューやるときは、ぜひ声をかけてください。肉とビール持参でうかがいますので。

今日は妻と小犬と一緒に姫路に来ています。愛犬ノアの初の遠出です。
リードを引きながら国宝姫路城のお堀端を散歩したんですけど、気持ちいい!
こうして、たまに横浜を離れてリフレッシュすると、とたんに横浜に帰りたくなります。早く帰って、この最高の気分のまま設計がしたい。・・・仕事依存症ですかね。
まあいいや。とにかく気分は上々です。いいですよ、初秋の姫路城。


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