あの〜、どなたかこの季節のスピードを緩めてくださいませんでしょうか。暑い暑いとヒーヒー言っていたこの夏も、峠道から振り返れば一望のあっという間で、まるで1日の出来事だったような。この時間感覚の錯覚を本当になんとかしないと、あと数日で千の風。ああ嫌だ嫌だ、まだやりたいことも、食べたい物も、会いたい人も限りないのに。
少年の日はクラクラするほど昼間が長くて、遊んでも、遊んでも、遊んでも、なかなか時計は進まなかった。海馬か側坐核か、ポンコツ脳のどこかにあの頃の痕跡があるはずだから、遺跡発掘みたいに探し出してみましょうかねえ。
歳を取るほど季節が早く過ぎる件、何かしらの手立てを講じねばならぬ。