いえね、昨日やって来た庭資材の営業さんのですね、トークの端々に「本当はこんなの売りたくないいだけど、さほど素晴らしい商品だとも思っていないんだけど、仕事だからしかたないんですよねえ」みたいなニュアンスを察知したので水を向けたら乗って来きまして、ぼくも面白くなっちゃって「じゃあ今日は愚痴大会にしませんか」となったのです。お遊びですけど、女性たちがそうしているように、男にも時々はそういうの、必要な気がするんですよね。
意外なことに、お互いに仕事の愚痴は出ませんでした。じゃあ何の愚痴かって、そんなのは決まってるじゃないですか、あれですよあれ、あれのこと。しかし男とは愚痴って終わりとはできずに常に結論を導き出して、それを次なる行動の指針としなければ気が済まない習性を持っているので、いつの間にか「世界平和と女房の幸福のために働きましょう」という生物学的見地からの見事な結論を導き出して大会は終了したのでありました。見事な結論の割に、お互いに少々情けない表情になっていましたが。