冬と夏の間に春をおきました。だから春は少しだけ中途半端なのです。春と夏の間には、ひと昔前ならしとしととした情感豊かになる季節。ところがここ数年は、梅雨とは名ばかりの激しく暴れる気候となりにけり。
感情は自然によって浄化され情感となる。では自然に背を向けていたら、はたしてどうなるでしょう。春から夏は魔の季節、感情の暴発に注意ですぞ、くれぐれも、くれぐれも。不自然なる者から謂れなき被害を受けぬために、いわんや加害者をや。おやおや、散歩道に香る花が手招きしているではないですか。無体なニュースで気が滅入りそうな我を今日も導き給うかアマテラス。何処へ?まあどこでもええわいな。あなた様が狂ったスサノオに嫌気がさして御隠れになった天の岩屋でも構いませぬ。こんな、真夏日が三日続いただけで変調を来した狂人闊歩する現実から脱出できるなら。
ん、なんだこの声は。ああ、ああ、あなたはマザーメリーではないですか。ということは、例のあのお言葉を授けに来てくださったのですね。ですよね。ですよね。前々から感づいていたんですけどあなたは、マドンナと呼ばれたり、マリアをと呼ばれたるするあなたは、しかしてその実態はアマテラス。やはりそうでしたか。ではその真理のお言葉に従って、自分らしく、嘆きも不安も悲しみも怒りもあるがままにひっくるめて、今日もプランを心待ちにしてくれている人たちの顔を思い浮かべつつ、笑顔と希望に満ちた庭を思い描くことにいたします。