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初秋のレチタティーヴォ

夏が過ぎて秋風が吹くこの頃は、高齢者の元気さが目立つようになってきました。男性はマニアックに盆栽の育て方とか野菜の連作障害についてとか、土のpHを計る道具は置いていないのかとか、パソコンからプリントアウトしてきた紙を片手にしたそんな相談が続いています。女性からはシンプルにどの肥料を買えば花がいっぱいに咲くのか(やっぱりお高い方が効果があるわよねって)、ハーブティーのおいしいブレンドを知りたい、別荘の庭にバラ用のアーチがほしんだけど、軽井沢まで取り付けに行っていただけるかしら、というのもありました。あまりに経費がかかるのでその方には現地の園芸店を紹介して、残念ながら軽井沢行きは消えました。
皆様、明らかに活性化しています。当然のこととして2回の摂取を終えている人ばかりで、これはもしや、語られることのないワクチンの副反応なのかも、などと。まあありえないことですけど、騒動の最初に危機に立たされた高齢者が、小春日和にこうして庭に意識を向けて立ち上がる姿は、なんとも言えずうれしい限りのパンデミック。
 
秋のバラが始まりました。
台風はテレビの大騒ぎを鼻で笑ってそれてくれたし、
今朝は爽やかな晴天で、予報もしばらくは穏やかな日々。
なかなかいい感じです。
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亡くなった主人が庭担当だったんですけど、私は全然興味がなくて、木がたくさん繁ってるし、雑草だらけだし、どうしたらいいですかね。全部引っこ抜いて庭中をタイルかコンクリートにしたいんですけど。

ふむふむ、ご主人は庭好きだったんですね。

ええそれはもう、毎日庭に出ては何かしていました。昔はそんな人じゃなくて仕事仕事で家になんかいなかったのに、定年してからは人が変わったようで、とても楽しそうでしたよ。私はお友達と遊びに行くのがいそがしくて庭なんてどうでもいいっていうか、主人の遊び場だから放っときましたけど。

一緒にお出かけとかしなかったんですか?

ぜんぜん。男の人はひとりが好きなんでしょう。それとね、歳がいくほどいい具合にボケが来ちゃって、そこそこ苦労しましたよ。耳も遠くなるし、その分声が大きくなるしでもう邪魔で邪魔で。あら、こんなこと言ったらバチがあたりますね。庭仕事のせいか足腰は達者でしたけどね。

いつ亡くなられたんですか、ご主人。

この夏です。コロナじゃないですよ、心臓。突然でした。トイレから出てこないから見に行ったら、もう。お医者様は「きっとご本人も気が付かないほど、痛くも苦しくもなかったと思います」って。貧血みたいに意識が遠のくんですって。気休めでしょうけど、そう言われるといくらかほっとするような。

検死医のたしなみかも知れませんが、女房のお父さんの時にもそう言われました。まあひどいことじゃなかったということで良しとしましょう。ピンコロピンコロ、理想的です。苦しいのはこっちも辛いですからね。さ、生きてるうちに楽しみましょ!
で、庭をどうしましょうか。コンクリートにしてしまえば楽は楽でしょうけど楽しくはないですよね。苦労を減らすのは大事なことなので、庭以外に楽しみは山ほどあるでしょうし、まあそれもいいと思いますけど。

そうねえ、・・・お友達はバラを植えなさいよって言ってくれるんだけど、バラって難しいんでしょ。

もしもお友達もバラをやっているなら伺ってみてください。全然難しくなんかないですよ。

あらそう。だったらやってみましょうかねえ。主人は和風が好きだったからバラはなかった。私は洋風の方がいいから。でもその前に、あのジャングルガーデンをどうにかしないと。

大丈夫ですよ、ちょっと整備して、手のかからない庭に仕立て直して、それから思いっきり花を増やしてください、まるで極楽浄土みたいに。なんならバラはうちで植えましょう。

あらやだ、土を無くそうと思って伺ったのに、すっかり園芸おばあちゃんを目指す気持ちになっちゃった。あなたは不思議な方ね。他のお店で相談したら、何坪だからタイルにするといくらですって、いつやりましょうかって、すぐにそんなことになっちゃって、なんとなく違うかなあって思ったのよねえ。

ぼくって不思議ですか。ははは、よく言われます。よかった変な人って言われなくて。とても頻繁にそう言われるもので。でも、たぶん、最初からそんな庭にしたいっていうイメージがあったんでしょ。きっとそうだと思いますよ、ご主人がいつもそこにいるような庭を、今度は自分好みにして暮らしたいって。
いいご夫婦だったんですね。

まあ、ねえ。
 
奥様がちょっと潤んできたのそこまでにして、庭のリニューアルについてあれこれ話し、後日、現地を見ながら次なる庭のイメージを相談することになりました。
いやあそれにしても、葬儀が終わって2ヶ月で庭へと意識が行くんですから、ご婦人は強くできています。男の場合は2〜3年は、下手するとそのまま落ち込んで最後まで、クヨクヨと、懺悔と後悔の時を送る人が多いのに。
これから季節が巡るたびに、庭で、夫婦の本音の会話が続くことでしょう。いい夫婦って、きっとそういうものですよね。
 
ちなみに奥様にお話しした、庭のリニューアルのポイントは次の6つです。

◇ 植える場所を限定する。

◇ 庭木の数を減らすか、大刈り込みで軽くする。

◇ 必要な箇所に目隠しを施す。

◇ 土の面積を減らしつつ、くつろいで過ごせるテラスかウッドデッキを設ける。

◇ トレリスやアーチで空中に花が咲くようにする。

◇ ガーデンライトを設置する。
 

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