Garden Re- Quest 時代は変わる 松本邸
ウッドデッキが壊れてきたので、というご相談。
ええっと、このデッキはこれまでどのように使っていたのですか?
特に使ってはいなくて、まあ、通路として役に立っていたという感じかな。
数年でご覧の通り、歩くのが怖いくらいに壊れてしまいました。
なあるほど。
では今時の丈夫な材木を使って、頑丈な構造で、目隠しを施して、日々洗濯物を干したり、気が向けば庭の書斎的に過ごす場所として長く使えるデッキを設計しますね。
ひと昔前は「ウッドデッキは腐りやすい」というのが一般的な認識でした。
それが今ではイペやウリンなどの南洋材が(以前に比べたら)安価に手に入るようになり、耐久性の不安なく設計できるようになっています。
ご主人はぼくと同年代のようですから、ご存じですかね、「 時代は変わる(THe Times They Are A-Changin' )」。
ディランですね。
はい。ウッドデッキもそうですけど、目まぐるしいと言ってもいいほど時代は変化してゆきます。
ぼくなんかガチガチの昭和頭なものですから、その変化に気付かず、「あれ、なんだここの違和感は」と一瞬感じてもそのまま突っ走ってしまうことが多くて。
いやはや、あらゆる分野で失敗と反省の繰り返しなんですよ。
わかります。ついていけないですよね。
ついていこうと思う前に、頭がボーっとして、何も考えられなくなるくらいついていけない。特にパソコンとか携帯とか。
フィシング詐欺に3回引っかかったし、怖くてメール自体を開かなくなりました。
仕事上、これじゃいかんのですけどね。
しょうがないんですよ、コツコツ頑張ってついてゆくしかない。
時代遅れでも、邪魔にされても、昭和にふんぞりかえってしまったら、ハイそれま〜で〜よ。
植木等ですね。
そう。
確かにそうなんですよね。
地球は絶え間なく変化しながら回転を続けていて、だから過去のしきたりや価値観が弊害になってしまう。 いわゆる老害というやつです。
仕事だけではなく、生活全般において気をつけなければならない課題です。
つらつらとそんなことを思いながら出来上がったふたつのプランをご覧ください。
A は今までと同じ範囲でデッキを作り、横板張りで目隠しをしました。
B は奥の角を広げて居場所を確保し、手すりとトレリスタイプのパネルと縦板張りで部屋感を演出しました。
Plan A
Plan B
これを元に検討を重ね、折衷案プラスアルファで新たなウッドデッキの完成です。

























入り口から奥へ、途中振り返りながら進みます。
腐る心配がなく、ガッチリした仕上がりになるハードウッドが、ポピュラーな素材になリました。
おかげでカラーリングを含め思い通りに設計ができるようになり、時代の変化は、それについてさえいけば便利さと楽しさが増すんだなあと思った次第。
考えたら、若い頃も目まぐるしい変化の中にいたわけで、変化の速度が緩んだ時代などなかったわけで、そう思えば「ついていけなくて」などというのは、ただの愚痴。
慎まねばなるまい。

















