庭は芝生で、外周に樹木と草花を楽しむ植栽スペース。リビングの外にタイルを敷いてイステーブルが置いてあります。オーソドックスな芝生の庭です。で、リフォームのご要望はと言いますと、“芝生をやめたい”です。

長年家族で楽しんできて、これまで膨大な時間を費やして丹精してきた芝生の庭を、手入れが楽でもっと違う楽しみ方ができる庭にしたいというのはガーデンリフォームをする理由の第1位です。子供が小さい時は芝生で走り回り、バーベキューを楽しみ、家族総出で芝刈りや雑草取り。にぎやかで幸福なシーンです。やがて子供も成長し独立して芝生の庭は手入れをするだけの場所に、というパターンです。少し寂しいような話ですけど、実はそうではありません。何度もそういう設計をしそういうご家族にお会いしてきて感じるのは、子供が巣立ったことを寂しく思うのと正反対に、「さあて、次は何して楽しもうか」と張り切るタイプの方々こそがガーデンリフォームを考えるのだということです。これホント。芝の手入れから解放されることが目的ではなくて、同じ労力を、もっと楽しい、子育て以上にエキサイティングなことに使いたい、そういう感じです。
今回ご紹介の大澤さんもまさにそういうタイプで、子供さんたちが結婚して離れて行っても、ご主人と奥様2人で、旅行や食事や庭を楽しむ、まるで新婚さんのような毎日をおくっていらっしゃいます。お互いを名前で(さん付けして)呼び合ったりして、いいムードなのです。そんな2回目の新婚生活を楽しんでいる大澤さんご夫妻に提案したのが次のAとB、2プランです。
Plan A

Plan B

これを叩き台にしてご検討いただき、Cプラン、Dプランへと変更していきました。