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隣の公園を庭に取り込む-清水邸
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隣の公園を庭に取り込む-清水邸

隣の公園のいい感じを庭にも取り込んで、借景を楽しめるようにしました。
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壁の横に植えたエゴノキが公園の緑を取り込むのに効果的です。
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<いわふちのブログから>

Merry Christmas!( 清水邸 1)

メリークリスマス!
何だか今年は一段とせわしなく年末に突入で、ほんとはご近所の見事なイルミネーションや、毎年1ヶ月がかりで家中をクリスマスバージョンにするという(バラ達人の)後藤さんちの様子を撮影してご紹介しようと思っていたのにその計画は1ミリも実行されることなく今日になってしまいました。まあ来年のお楽しみということで。

で、今日から新シリーズ。先日完成した清水さんちです。今回は年末年始にまたがるので、庭の解説はそこそこにしつつ、今年を振り返ったり、新年に向けての抱負とか、でもありきたりなご挨拶みたいな感じではしょうがないので、重箱の隅にこびりついているごくごく私的な細かいことや、逆にいきなり大きく構えて『ガーデンデザイナーの視点・論点』で今年と来年を掘り下げる、そんな感じでいこうと思っています。

では今回のプランを。A、Bともに4つのエリアに分かれていて、左から、『ウッドデッキ(おじいちゃんの庭)』『和室前(和のガーデニングゾーン)』『テラス(屋外ファミリールーム)』『アプローチ(洋のガーデニングゾーン)』という構成です。

Plan A

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Plan B

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この2プランをもとにご家族でいろいろとイメージしていただいて出来上がったPlan Cを明日ご覧いただきます。

立居振舞( 清水邸 2)

A、Bをご説明した後、数日みなさんでご検討いただいた結果でき上がったのがこのPlan C、Plan Aをベースにした変更プランです。

Plan C

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『アプローチ(洋のガーデニングゾーン)』
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『バーベキューテラス』
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『和室前(和のガーデニングゾーン)』
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『おじいちゃんの庭』
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それぞれのエリアの考え方やポイントは後日、完成写真で解説します。と言いつつ、こうしてアップすると設計意図やら何やらを解説したくなって(すっかりそういう習性になっているのです)、でもそれをグッとこらえて、ググッとこらえて、昨日の予告通り、まずは「今年を振り返って」のその1。

いきなりヘビーな話題も何ですから軽めのことからいきます。
今年の春、FM東京の某おねえさんDJが、やたらと立居振舞のことを「タチフルマイ」と言っていて「それを言うならタチ イ フルマイだろ」とひとりで突っ込んでいました。そして先日、今度はJ-WAVEの女性DJがやはり「タチフルマイ」と。???、もと文学少女で国大教育学部だった妻にそのことを言うと「タチイフルマイに決まってるじゃん」。だろう。でも不安になって電子辞書の広辞苑で調べたら、立振舞、立居振舞どちらも使うんだそうです。ラジオに向かって突っ込んでいた自分を少々恥ずかしく思いつつも、でもやっぱりタチ イ フルマイですよ。居を無くすとものすごく情緒がなくなる。居の中に『たたずまい』『立ち姿』、しゃんとした艶っぽさまであるわけでして、立振舞じゃあぜんぜん色気が無い。
同じく今年、とっても気になった言葉が『鳥肌が立つ』です。ここに引っかかっている人は多いんじゃあないでしょうか。『鳥肌が立つ』を感動した時に使うというのが、国語的には正解ということになったそうで、でもやっぱり違和感あり!せっかくの感動的な場面で「鳥肌が立ちました」というコメントを聞くと、ホント鳥肌が立ってしまうのですよ。

言葉は生き物で、時代とともに変化していくのはわかっていますし、こういうことをクドクド言うことがオッサンになった証拠だということも。でも言いたい!情緒や情感を無くしてまで、便利に言葉を変質させてはいけないのだ!若者ならわかるけど、大人は大人らしく、タチ イ フルマイと言いましょうよ。それと感動してジーンときたときに「鳥肌が立つ」と言うのはやめましょう。では何と言うのか、いいんです。ず~っと長い間、そんな言葉はなかったんですから。いろんな言葉を駆使して感動を表現すればいいんです。

アー、スッキリした。重箱の隅にこびり付いていたカスが取れました。

アナログ妄想力( 清水邸 3)

毎回アップするのが楽しみなビフォー・アフターです。ビフォーからアフターへ、何がどう変わったのかを探してみて下さい。ブログだとけっこうササッと行ってしまいがちですけど、まずはビフォーの庭を歩いているイメージで、次にアフターの庭を歩いたり座ったりして、ちょっとしたマインドゲームですけど、同じ写真でも何倍も楽しめることと思います。実は私、これ、写真に入り込むことをよくやるんです。ビフォー・アフターじゃないんですが、例えば海外旅行のガイドブックにある写真の中にワープして、その地の光や空気感、音や香りまで楽しんでしまいます。この技は幼い頃からの妄想癖によって身に付いた能力でして、これが設計する時にすごく役立つ。制作中の図面に入り込んでその庭を歩きながらプランを考えるということが可能になるのです。
これはちょっとしたコツで誰でもできるようになることだと思っていて、もしかしたら昔の日本人は全員できたことなのかもしれないと思ったりもしています。だとすれば、これは退化しつつある部分。社会がデジタル化に進化したことで、アナログで情緒的な妄想力が失われているということでしょう。いけませんねえ。デジタルなどということは便利ではありますが、停電したらゼロ。なーんにもできなくなってしまうのです。その時に慌てず騒がず、火をおこして、食料を調達して、睡眠がとれて、家族の笑顔を保持できる能力、アナログ力を鍛えましょうよ。まあ、その一環として、ビフォー・アフターの庭を歩いてみてくださいませ。妄想力、妄想力。(妄想力じゃなくて想像力が正解かな?)

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地球防衛軍 造園部隊( 清水邸 4)

清水さんちの庭、全景をご覧いただきながら、今年を振り返ります。

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今年を総括するようなテレビ番組で何度か出ていることに『観測史上初』というのがあります。ゴアさんの『不都合な真実』もそうですけど、地球温暖化のことがようやく一般的に意識されはじめた年だったのかなあと。当ブログでも、8月15日、『恐怖!地球温暖化のはなし』でそのことにふれました。JAG(ジャパン・ガーデンデザイナーズ協会)の第5回ガーデンフォーラムで理学博士 三上岳彦先生が解説してくださった地球の気温変化のグラフ、衝撃的だったのです。あらためてご覧ください。

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過去1000年の地球の気温変化をグラフにしたもので、どうですか、恐いでしょ。100年前から上がり始めて0.5℃上昇してしばらく停滞。最近30年で猛烈にまた上昇しています。100年前から比べると約1.5℃。しかもこの急激な上昇ラインは素人目にも異常事態ですよね。地球の何かが壊れたてしまったのです。その原因は人間以外には考えづらいことでして、つまり人類は現在、自覚がないままに自滅に向かって全力疾走しているところなのです。

私たちの子どもが年老いる前に北極の氷は無くなるであろうといわれていて、そうなったら何がどうなるのか、それまでにどういう異常気象が起こるのか、そういうことはなかなかイメージしづらいのですが、ガーデンデザイナー的に考えると幸福を維持できなくなってしまう家族が加速度的に増えていくんだろうなあということ。なぜなら、家族って多くの人の幸福の原点、何よりも大切にしたいものでありながら、とってももろいもので、それは最近の離婚率の増加や、バブル崩壊後に自殺者数が急増したことからもわかることです。たかだか経済が揺らいだだけでです。ですから異常気象や環境の悪化という、経済よりも直接肌で感じる変化が引き金になって壊れていく家族、病んでいく家族が増えていくことが心配で。
ガーデンデザイナーの仕事は(少なくとも私は)そのご家族の幸福を守り育てるための場所を創造することだと考えているので、傷んでしまった地球で幸福を維持するために有効な庭をひとつでも多く提供したい。地球環境がどう変化しようと、経済がどうなろうと、揺らぐことなく充実した日々を送れる強い家族、心身共に健康で豊かな家族、そういう人たちの幸福な時間の舞台として、子どもを育て、夫婦を育てる場所としての庭を設計のコンセプトとしています。
何かずいぶんと大きく構えた話になってしまいました。地球防衛軍の造園部隊みたいですよね、これじゃ。でもほんと、大まじめに、連日いろんなご家族とお会いして庭について話していると、家族の家族としての能力、『家族力』ということを感じて、その力の大小、カタチ、バリエーション、様々です。でも共通点は「もっと強く、もっと楽しく、もっと夢中に」つまり、家族力を高めたいというイメージを持って設計依頼されているということです。それに応えるべく日々を過ごしているので、「庭の設計イコール家族の幸福を考える」というスタイルになっているわけです。
あらためて考えると、こういう仕事って世の中では稀ですよね。自分ちの家族のことは皆さん真剣に考えますけど、四六時中よその家のことをあれこれ考えているんですから。妻も私もそしてスタッフも基本的におせっかい焼きなんですよね。そしてこの仕事が大好きなのです。
地球温暖化という現実に対して、エコについても考えなくてはいけませんけど、それ以前に、家族を守ること、強い家族に育てることに軸足を置くべきなんじゃないかと。例えばロハス。ロハスライフを実現した家族が集まれば最強の地球防衛軍になると思うのです。

もう一度、じっくりとあのグラフを観て下さい。

親孝行の押し売り( 清水邸 5)

大掃除は終わりましたか~!おせちの準備はどうですか~!帰郷する人はお土産買いましたか~!いやあ~、いっそがしいですねえ。

今日はバーベキューテラス。囲炉裡に天板をつけてテーブルにするというのは奥様のアイデア。ナイスです。

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天板を外すといつもの囲炉裡になります。

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開放感を維持しつつ、落ち着いて過ごすのに必要な最小限度の壁を建てました。

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壁の角を丸めてあるのは風景に馴染ませるため。結果的にかわいい感じになりました。お嬢ちゃんもいらっしゃるし、よかったかなあと。

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囲炉裡を囲むイスは奥様がじっくりと探すということでまだ設置してありません。探すことも含めて今後のお楽しみです。
まだ寒くてバーベキューするには気合いがいりますけど、天板が付いていれば多目的になりますので、春を待ちながらそれなりに楽しんでいただける気がしています。
でも、本格的には4月くらいから。週に何度も炭を熾すようになってくれるのではないかと。ホント、気持ちいいロケーションなので、ぜひ、思う存分楽しんでいただきたい、そんなバーベキューテラスです。

今年を振り返って。
春に両親を連れてハワイに行けたことが(親孝行の押し売りみたいですけど)よかったなあと。
母親は秋口に、弟夫婦に連れられてグァムへも行ったし、「我が世の春だ」と申しております。親が元気なのってありがたいです。さんざん親不孝してきた身としてはつくづくと、はい。
で、ハワイですけど、印象的だったことがふたつ。まずは『この木なんの木』。

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恵まれた環境でのびのびと育った木の、何と美しく魅力的なことか。子育ても家族も、これが理想なんだと思ったしだいです。

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もうひとつは『笑顔』。成田に帰ってきた時に「日本人って笑ってないなあ」というのが一同の共通の印象でした。フラの基本は笑顔だそうですし、ハワイにはとにかく笑顔が溢れています。帰国後1週間はその余韻で口角が下がりませんでした。笑顔っていいなあ、日本人にはもっと笑顔が必要だなあと感じた旅行でした。あれから時々アルバムを開いてはハワイで出会ったたくさんの笑顔を思い出しています。

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仕事柄なかなか海外旅行も行けませんけど、年に一度くらいはがんばってみようと妻と話しています。来年はバリ島に行ってみたい。旅行好きなお客さま方の話を総合すると1位がハワイで2位がバリなのです。妻はセッセとガイドブックを買い込んで楽しそうですが、実際に行った人の話が一番。バリ情報をお持ちの方はぜひお教えくださいませ。

来年もロコハマ・バーベキュー!( 清水邸 6)

おじいちゃんの部屋の前です。ご要望としては雑草取りをしなくていいようにということでした。

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庭石を組み替えて植え込みスペースをハッキリさせ、他の部分は土壌改良した上にウッドチップを敷き詰めてあります。これで雑草取りからは解放されました。もしガーデニングが楽しくなってくれば、チップを捨てながら植物を育てていけばいいのです。

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庭全体の構成上この一番奥にアイストップが欲しかったので、タカショーのアイアンベンチ付きアーチを置きました。奥様からここに何を植えようか思案中ですというメールをいただきました。ぜひツル性の、遠くからでも見える花が咲く植物、例えば時計草やクレマチス、ツルバラなんかを絡めてみてください。花の時期、庭全体が華やいだ雰囲気になりますよ。

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庭を広くするためと手入れの手間をなくするために生け垣を取ってしまいました。その代わりに選択した目かくしがタカショーの木目プリントのアルミ板、エバーアートウッドです。これ、実に良く出来ています。表面をかすかに波打たせたアルミ板にこだわりまくったプリントを貼って仕上げてあります。どうです、本物みたいでしょ。このマニアックなまでのこだわり方がタカショーの魅力なのです。

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それでは今年を振り返って、です。
今年使い出した造語『ロコハマ・バーベキュー』。昨年までと比べると、バーベキュー炉を提案し施工させていただくことが増えました。私どもの提案力が増したのか、あるいは世の中のマインドに変化が生じたのか、それは定かではありませんけど、いろんなスタイルのバーベキューテラスや屋外炉をつくらせていただき、何軒かのお宅にはバーベキューにお呼ばれして存分に楽しませていただきました。

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いやあ、楽しかった!この楽しさ、心地よさをもっとたくさんのご家族に感じていただきたいので、来年も引き続き『ロコハマバーベキュー』は大きなテーマのひとつなのです。

回想、姫路の祭り( 清水邸 7)

今年出会えた全ての皆様に、今年もお世話になった全ての皆様に、いつも遠くから見守って下さっている全ての皆様に、「ありがとうございました」 来年もまた変わらないおつきあいをよろしくお願いいたします。2008年が皆様にとってすばらしい年になりますように。妻ともども、感謝感謝の大晦日です。

では、『継続は力なり』(ただ癖になってるという感じですけど)ルーティンワークなので今日も庭の紹介を。
清水さんちの和室前のガーデニングスペースです。

ヤキスギレンガで通路をつくって、通路以外は植える場所、という仕立てです。

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立水栓は庭のあちこちに点在していた景石を田村さん(センス抜群の職人さんです)に組んでもらいました。

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通路と同じヤキスギレンガで柱を立てて、宝泉製作所のスリムラインSにふくろうを取り付けました。

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ふくろうは不苦労、苦労しないで福がやってくる縁起がいいのですよ。

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では、今年を振り返っての最終日。何にしようかなあと考えました。で、やっぱあれだなということで、姫路の祭りのことを思い起こしてみようと。
私の親(新潟県魚沼市)は幸い元気一杯です。姫路は妻の実家で、両親とも元気は元気なんですが、お母さんがリウマチでして、ヘルパーさんのお世話になりながら暮らしています。身体が思うように動かない分口が元気なので、ほんと、元気は元気なんです。妻と電話でにぎやかに親子げんかしてます。その妻の実家のお祭りに初めて行ってきまして、まあ盛大で見事なものでした。

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姫路城を見上げ、毎年この祭りを体感しながら育った妻。私もまた魚沼の祭りや伝統行事が今の自分の土台になっていることを、都会に出てきてからしみじみと感じています。帰郷するたびに少しずつ小さくなっていく両方の親の長命を念じつつ、私たちは子どもたちに、どんな祭りを体感させてあげられるのか、そして、受け継いで、子どもに残していける祭りを、残念ながら持っていない横浜での自分たちを少々さびしく思っていて。まあできるだけ両方の田舎につれて帰って、伝統とかしきたりとか、大勢の人たちの祈りや願い、親を思い子を思う気持ちによって祭りが受け継がれているのだということを感じさせてあげたいなあと思っています。

さっ、仕事始めましょ!( 清水邸 8)

昨年からの続き、清水さんち。今日は和室前の他にもうひとつあるガーデニングエリア、庭の入り口のアプローチガーデンです。

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After

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ここは玄関先から見える場所なので、その奥にある庭への期待感を演出したいポイントでもあります。

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できれば一年中花が咲いていると最高なんですけど、それも盛大に。なーんてプレッシャーをかけてはいけませんね。花の時期だけでも立体的に、道路からも見えるように咲かせてほしくてトレリスを設置しました。階段を上がって庭に踏み入ったときのアイストップにもなっているこのアイアン調のトレリス。ここに咲く花が外を通る人たちの意識をこの庭へ誘い、ご近所付き合いに弾みが付けばいいなあ、そんなことをイメージしながら設計に入れました。

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今はまだ雑草も生えていないこの場所に、今年の初夏には土が見えないほど草花が生い茂っていることでしょう。

エントランスの花壇( 清水邸 9)

門扉を入った正面に腰高の花壇があって、その印象がいまいちだということでしたので、植物の入れ替えをしました。

Before

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After

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構成的なポイントは、このブログでも何度か解説している『アイストップ』です。
このように正面から入って左右どちらかに折れる導線の場合、まず正面、門扉からは行った時点でしっかりと風景の中心になるポイントや何かしらのインパクトがあって、意識がそこに当たってバウンドした勢いで次の左右どちらかの方向に向かうと心理的にスムースな誘導ができるのです。

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右に折れると一昨日ご紹介したアプローチガーデンが見え、左に行くと玄関。
正面のここに『アイストップ』を意識することで、どちらへも気持ち良く、つまり歓迎されている感じで進めるのです。
それと同時に訪問者にとっての最初のインパクトですから、その家、そこに暮らすご家族の第一印象にもなります。四季折々、何かしらの花が咲いているといいなあ、などと、それを維持する苦労はそっちのけでそんなことをイメージしています。

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『アイストップ』を設けようとする場合、最も大切なのは高さ。人が普通に立って真っすぐ前を見たときにちゃんと視線に当たる位置かそれ以上の高さを有する何かを存在させると効果が出ます。鉢植えなどの場合は、台の上に載せるか釣り鉢にするといいでしょう。
ではその高さはどのくらいかといいますと、1メートル50センチ。設計上これが人の視線の高さと考えます。
そこまでの高さが出せない場合はその分のインパクトが必要ですので、できるだけおもしろいもの、印象的なものを置いてください。あるお宅でフジツボがついて錆びたイカリがころがっていて、それが効果的なアイストップになっていました。そういう感じです。

今回は花壇でしたが、このように折れながら進む場所はどの家にもあります。室内でも同じです。少々理屈っぽい説明でしたけど、この『アイストップ』をマスターすると生活がスムースに、(微妙にですけど)快適になると思いますので、ぜひ自宅の内外を意識して歩いてみてください。

囲炉裡テーブル( 清水邸 10)

今回の囲炉裡は蓋付きです。これは奥様のアイデア、ナイスです。
普段はこうで、

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蓋を外すとこうなります。

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普段はこうで、

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蓋を外すと、

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いつもの囲炉裡。

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完成後一度だけみなさんでバーベキューをされたそうですが、寒くて辛かったそうです。もう少しの辛抱。2月になればあったかい日もありますから。楽しみですねえ。

「今後何十年も、この炉を囲んだ家族の素敵な物語が展開されるんだなあ」、そう思うと、条件が許す限りこういう囲炉裡を提案していきたい。ガーデニングも庭の大きな魅力ですけど、環境や経済や文化や伝統が崩壊へ向かっている現状を考えると『火を囲んで家族が集う屋根の無い部屋』の価値はどんどん高まっていって、数年後、もしかしたら幸福に暮らすために無くてはならない場所として認識されるかもしれないなあと思っているのです。時代的には不幸な時代ということになってしまうのですが、だからなおさら、家族が家族を守り、育て、家族力を強化していくライフスタイルが必要になるのです。

夜の庭( 清水邸 11)

今日はバーベキューテラスのライティングです。
まずはベンチの中央に仕込んだLEDデッキライト。タカショーのデッキ専用埋め込み型ライトのブルーです。背後の壁に幻想的な青い炎が立ち上がるようで、この1灯で非日常的なリゾートな感じが演出されます。

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そして壁の左右にマリンライト。この2灯で夜のバーベキューには十分な地明かりが確保できます。

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両方ともその後ろに株立ちの木を植えてあって、それをあおる樹木のライトアップ効果も狙った配置です。

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最近の設計では必ず夜の庭を意識しています。特にバーベキューや食事を楽しむ庭では、何灯かの照明で庭が格別な場所になりますから。みなさんもぜひ『夜の庭』をイメージしてみてください。暗くなってカーテンを開けるとリビングがリゾートホテルのような雰囲気に。夜は庭が家族の特等席に。生活がもうひとつ楽しくなると思います。

公園を庭に取り込む( 清水邸 12)

清水さんちの庭の最大の魅力は片側が公園に面していることです。ですからまず空が広い。
この感じを消さずに、さらに強めるために、必要最小限の目かくし壁を設けたのです。

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バーベキューテラスからの景色はこうです。

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この公園、実に気持ちいい。季節ごとに美しくて、大人も子どももここで上質な時間を楽しんでいます。一年中おだやかな空気が流れるこの公園の魅力で、この近くに家を構えたというお客さまが何人もいらっしゃいます。

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公園の空気感を取り込んだ庭でゆったりと過ごす贅沢。実にうらやましい立地です。

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公園からの良質なオーラというか磁場というか、イイ感じに引き寄せられてイイ感じの家族が集まって、イイ感じの街ができ上がっていく。公園を核にした幸福の連鎖。ほんとイイ場所です。

樹木の位置について( 清水邸 13)

樹木の紹介です。
まずはレモン。昨日も打ち合わせでうかがったお宅で庭のレモンを2個いただいたので、1個は次の打ち合わせでおじゃましたお宅に差し上げ、1個は夜に唐揚げにしぼって使いました。「うまい!」何度食べてもスーパーのレモンとは別物なのです。
という感じで、今や大人気のレモンを庭のはじっこに1本。

レモン
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次の株立ちの落葉樹はエゴノキです。虫も付かないし四季折々、庭に高原リゾートのような雰囲気を演出してくれる木です。

エゴノキ
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この位置に植えることで、隣の公園の感じを庭に取り込む効果があります。これは『借景』を活かすときのひとつのテクニックで、和風庭園では古くから使われている方法です。

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テラスの反対側、エゴノキと対になる位置には常緑の株立ちで、これまた高原リゾート的な感じを出してくれるシマトネリコです。この2本がシンメトリーなバーベキューテラスを空間的におさえて、場に厚みを持たせています。
寒さで葉が黄色くなっていますけど大丈夫。2月には新芽が出てきて、3月になれば本来の鮮やかな緑色に回復します。

シマトネリコ
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あとはコニファーをアクセントで何本か植えてあります。エレガンテシマは背後の仕立てたツゲをかくして、奥の庭の和風と手前のテラスの洋風を馴染ませる役を果たしています。

エレガンテシマ
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そして建物の出っ張りにかぶるようにブルーエンジェルを。この植え方は造園というよりもランドスケープのテクニックで、建物のシルエットを切る位置に樹木を植えることで建物を周囲の景観に馴染ませることができるのです。

ブルーエンジェル
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庭木を植える時に「何となくきれいなように」で植えることはほとんどなくて、必ず理屈があって植えています。でもその理屈が鼻につくようだと『理屈っぽい庭』ということになってしまいます。10年以上前につくった庭はそういうのが多くて・・・、でも年月がその理屈っぽさを消してくれたので今は自然な感じになっています。
なぜ理屈っぽい庭になってしまうのかと考えると、理由はふたつ。その理屈が理にかなっていないか、あるいは理屈が浅いかです。これは、グラフィックや服飾や料理もそうです。全てのクリエーターに言えることなのです。

そういう仕事なので、妻に昔よく言われました「あんたは理屈っぽすぎる。頭でっかちで、そんなに頭ばっかりでかかったらフラフラしてまっすぐ歩けないでしょう」。振り返ると確かにそうでした。夢やビジョンも含めていろんな理屈でパンパンでした。それは今でもそうで、ただ頭がでかい状態でバランスを取る術が中国雑技団並みに発達して、ここ数年は多少ふらつくことはありますけど転けることがなくなりました。

おじいちゃんの木( 清水邸 14)

リフォーム前からあった庭木。おじいちゃんが丹誠してこられた木々です。

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植木職人が仕立てたらこうはなりません。何とも言えない味というか趣があって、とても気に入ってしまいました。それぞれの木への思い以上に、おじいちゃんの、庭、家、そして家族への思いや、子や孫に伝えたい暮らしぶりみたいなことが伝わってきて。
私の祖父がそういう人だったもので、この木々から感じる、ひとりで庭と対峙しながら几帳面に剪定するという日常がなつかしく、私の実家の坪庭と幼い日の幸福に満ちた記憶がよみがえってきました。
いいおじいちゃんですねえ。そしてそのおじいちゃんを大黒柱としながら成長してきた清水さんご一家、ちょっとやそっとじゃ揺らがない幸福のオーラを感じます。
ホント、いい木です。

草花( 清水邸 15)

清水さんちの草花です。

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ガーデンリフォーム完成後に『おまかせ』で植えさせていただきました。

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花数が少ない時期なので、何かありったけの種類をかき集めた感じになってしまいましたけど、まあ、とりあえずはこれでスタートしていただいて、春からは本格的にガーデニング三昧の日々を楽しんでいただきたいと思っています。

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清水さんちの写真を眺めていると、心底この庭をよろこんでいただけた奥様をはじめご家族のみなさんの笑顔が浮かんできて。ほんと、いつもお客さまに救われながら前進しているのです。

 


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