リビングが道路に面していて、細長く庭スペースがあります。さあ、あなたならどういう庭をイメージするでしょうか。
こういう条件ってすごく多くて、もしかしたらあなたの家もそうなんじゃないですか。さあどうしましょう。
これだけ連日設計しているとひとつのスタイル(ワンパターンという声もありますけど)が出来上がってきます。必要に応じて組み入れる要素、例えば目隠しやリビングから出やすくすることなどが同じだと、必然的に似たような仕立てになってくるのです。しかし、そこは設計者のこだわりで、同じ庭を2つつくりたくない。もっとも、似ているようであってもその家ごとに条件は違うものですし、だいいち住んでる方が違いますからおのずとその庭ごとの個性や特徴が出るのです。
といいつつ、今回のような条件の場所は多いので、考えるべきこと、その整理の仕方は何度もやってきたことそのままで、今回は慣れている分さらにクオリティーを上げることができたかなあと。設計しながら、自分が50分の1に縮小されて、設計中のその庭を歩き、座り、朝から晩まで、春夏秋冬を過ごしていました。
5年前も10年前も内心、自分の設計した庭を最高だと自負していましたけど、繰り返しは偉大です。その頃気が付かなかったことや考えもしなかった要素が折り重なって、ずいぶんと濃い設計になってきて、同じような見た目でも出来上がったときの居心地のよさや楽しさは数倍になった気がするのです。ですから描いていて楽しいというか、ワクワクと興奮状態で設計できるのです。迷うということがなくなってきました。
そろそろ今の設計のプロセスや考え方をスタイルと称していいのかなあ、なんて考えたりもしています。『グレースランドスタイルの庭』『ロコハマ スタイルのファミリーガーデン』。こんどそういうまとめ方でパンフレットをつくってみようと思っています。
で、今回の設計です。
いろんな要素がギュギュッと詰め込まれていて逐一解説していると半日ぐらいかかるので、ごくごく簡単に。
細長い場所を3つのシーンでゾーニングしました。あとは出やすいことと必要なところに最低限の目隠しをしたということ。そしてそれぞれのゾーンを立体構成することで居心地をよくしたり厚みを出したり、とりあえずはそんなところです。
ガーデニングエリア
ウッドデッキ
BBQテラス
明日はビフォー・アフター。明後日から各ゾーンや要素を解説していきますのでガーデンデザインを勉強中の方やご自宅の庭を何とかしようと考えている人は要チェックです。(それほどの内容になるかどうか不安もありますけど・・・、いつも話それまくるし・・・、まあやってみますんで、よろしくお付合いください)