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リビングを外に広げる-一柳邸
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リビングを外に広げる-一柳邸

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押し売りプラン( 一柳邸 1)

よおし、庭の紹介を再開しますよー!

一柳(いちやなぎ)さんちの庭です。

もともとのご依頼は「新築で建ったお隣りさんとの目隠しが無くて落ち着かない」というものでしたが、現地を拝見すると、ぼくの興味は庭の方に集中してしまって「庭もプランさせていただいていいでしょうか」という、言わば押し売りのようなお願いをして、結果としてはお隣りさんとの目隠しとともに庭のリフォームもさせていただくという、ありがたいような申し訳ないようなことになったのでした。
予定外の散財をさせてしまったわけですが、できあがった庭をとってもよろこんでいただけたので、終わり良ければ全て良し!ということで。

プランをご覧ください。

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プラン図の左3分の1、階段から玄関アプローチと目隠し塀が当初のご依頼部分です。
では「余計なお世話」でご提案した庭部分をアップで。

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続いて、庭のビフォーをご覧ください。

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現地を拝見にうかがった時に最初に感じたことがありました。それは出てこられた奥様がカッコよさ。白髪のショートヘアで、表情が実にイキイキとしていて、笑顔が美しくて、時々ワイドショーに出ている加藤タキさんに似た奥様で、年齢もぼくよりひとまわり上、加藤タキさんと同じくらいだと思います。
で、その理知的で、笑顔が素敵な奥様をもっとよろこばせてみたいという気持がわき上がって来たんですね、ぼくの中に。これはもう癖というか、相性なのか、時々「ああこの人をよろこばせてみたい」という思いにかられる人との出会いがあります。恋にも似たその気持の対象はご主人だったりおばあちゃんだったり、無邪気に笑う子どもだったりしますので恋とは違いますよね。何なんですかねこれ。

明日はビフォー・アフターです。

アプローチのビフォー・アフター( 一柳邸 2)

投票所の受付のアルバイトで、珍しく早起きして出かけた娘の「仕事ぶり」が気になって、朝7時過ぎに投票を済ませてきました。さてと、どういう結果になりますか。

娘は寝起きのブスーッとした表情から一転、とってもいい笑顔で受付嬢をやっていました。高校にも(まったく受験勉強しないで)面接で入ってしまったし、外面がいいのも才能のうちなんだなあと感心しています。

投票所からの帰り道にあるハナマサには、早朝なのにバーベキューの材料を買い込む家族連れが何組もいました。みなさん笑顔で、すてきな光景だったなあ。
8月最後の日曜日、投票を済ませて家族でバーベキュー。政治が多少どうでも大丈夫だなあという気がしましたよ。家族っていいなあ。

今日は立て続けにお客様との打ち合わせが入っていて、夕方まで一気に駆け抜けるような感じのスケジュールです。お会いする方の人数が多い日はそれだけワクワク感が大きくて、まだお会いする前から前倒しで「しあわせだなあ」という感じです。庭の話っていいですよ、夢とイマジネーションの世界ですからね。
おっと!夕方の北原照久さんのラジオ放送が聴けないスケジールになっていました・・・。2週に1度の楽しみなのになあ・・・。まあしかたないので、妻に録音しといてもらって、夜、ジックリと楽しみたいと思います。

隔週で日曜日の午後4時5分から4時53分まで、NHKラジオ第1放送でやっている番組です「音楽熱中倶楽部」。
毎回ツボの選曲と独特な味のある北原さんのナビゲートで、休日の夕暮れ時を心地よく演出してくれる番組なのです。いつも「さすが!」と思わせる北原さんならではの選曲、例えば浅川マキの「カモメ」とか「横浜市歌/ブルースバージョン」とか、前回は山崎ハコさんの「横浜」にグッと来て、帰宅後You Tubeで探して妻に聴かせたりしました。
休日の夕方のAMラジオ、いいですよ!ぜひ聴いてみてください。

では一柳さんちのビフォー・アフターです。量が多いので3日に分けてご覧いただきます。今日は玄関アプローチです。

Before 1

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After 1

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本来の目的はお隣りさんとの目隠しだったんですが、
いかがですか、

Before 2

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After 2

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違う家みたいに

Before 3

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After 3

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生まれ変わった感じでしょ。

Before 4

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After 4

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明日は庭のビフォー・アフターです。これまた違う家みたいになりました。いい感じですよ。

テラスのビフォー・アフター( 一柳邸 3)

ではビフォー・アフター。今日は庭のテラスです。

Before 5

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After 5

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何度やってもおもしろいですよ、

Before 6

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After 6

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ビフォー・アフター。

Before 7

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After 7

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さんざん唸ってひねり出したアイデアも、しつこく考え続けてようやく引いた線も、

Before 8

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After 8

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職人さんの熱意と努力も、スタッフの気遣いや庭への思いも、ぜーんぶ飛び越えて、瞬時にして庭ができあがるんですから。理屈抜きでドン!と現れる感じが大好きなのです。贅沢な瞬間です。

Before 9

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After 9

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いい感じでしょう!雑草対策したりしながら何となく眺めていた庭が「とびきりの過ごす場所」になりました。

もうひとつのテラス( 一柳邸 4)

ガレージの上につくったもうひとつのテラスです。

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After 10

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Before 11

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After 11

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Before 12

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After 12

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Before 13

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After 13

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リビング外のテラスと別に設けたこの場所が、奥様のお気に入りの場所です。解説は後日。

玄関アプローチ( 一柳邸 5)

お隣りさんとの目隠しとアプローチの整備、これが当初のご依頼でした。
隣家との関係が良好であっても、ある程度の目隠しは必要なものです。よく「こちらが目隠しをすると気を悪くされるのでは」とか「お隣りさんちの風通しや日当りが悪くなるのでは」という気遣いでそれを躊躇している場合がありますけど、経験上、きちっと目隠しすることで関係性が損なわれるということはありません。お互いにホッとできて、かえっていい関係を維持しやすくなるものです。

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コンクリートの階段を石張りにしました。見た目もよくなりましたが、それ以上に階段の段差を整えることで歩きやすくなりました。
ビフォーをもう一度ご覧ください。

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最初の一段が小さくて、他の段は高すぎて歩きづらかったので、全ての段を同じにし、段差も小さくしました。細かいことですけど、毎日使う場所なのでこういうことで(何となく)いい感じに暮らせるようになるのです。

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毎日使う場所の不便さを「なれ」で見過ごしていることってたくさんあるんですよね。ちょっとしたことの改善で得られる快適さ、便利さは、たぶんほんの小さな効果です。しかしそのことで「指先に刺さって気になっていたトゲが抜けて、パーッと気分が明るくなった」みたいな、気分の良さが得られるものです。そしてその「小さな上がる感じ」が日に何度もある暮らしこそが高い波動につながるのです。これも多くのお客様から学んだことで、つまり小さなことに気がついて、それをきちっと改善して得られる小さな気持よさが、大きな幸せを感じるベースをつくる。逆に言えば「なれ」に浸って暮らす日々だと感動や幸福感は得づらいということになります。
毎度のことで、話がそれてきました。帰れなくなる前に軌道修正して解説に戻ります。

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境界にあるブロック塀を積み足して高くするのに、強度的に控えブロックの設置が必要と判断しました。しかしただ出っ張っているのでは邪魔なだけなので、そこに照明器具を取付けて、アプローチ灯の台として使いました。違和感ないでしょ。

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表札とポストも新設。

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表札にはネコのワンポイントを入れました。一柳さんちにはジジとネネという2匹のネコがいるのです。後日ご紹介します。

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庭の全景( 一柳邸 6)

「ああこの庭はもっと楽しめるようにできるんだけどなあ・・・」というおせっかいで描いたプランがもとになってできあがった庭です。とってもよろこんでくださったのでよかったんですが、こういうことがあるもんで、庭に関してはついついおせっかいになってしまうのです。

ぼくがおせっかいを焼きたくなったビフォーがこれです。

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この庭で何か不都合があるわけじゃないですし、ガーデニングやイス・テーブルを出して過ごすこともされていました。庭の様子から、その「庭を楽しんでるなあ」といことを感じたので、なおさらおせっかいの虫がうごめいたんですね。楽しんでいる人たちだからこそ「もっと楽しめるようにしたら、きっとよろこんでくださるに違いない」という気持になるんですね。

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明日から各エリアや細部の解説をしていきます。

Unisexなテラス( 一柳邸 7)

リビングの外の過ごすのに充分なだけの広さを壁で囲って、地面を持ち上げて、タイルを張って、ベンチをつくって、照明器具を設置して、木を植えて・・・。すっかりお馴染みになったグレースランドスタイル(と職人さんが言っていました)のテラスです。

今回のポイントは角度です。サッシと45度でタイルを張って、ベンチもそれに合わせてあります。
これは家の中から外を見た時に、室内の壁や床板の方向と違う角度の世界があることで外を広く感じるということと、外への誘惑が増すからです。なぜそう感じるのかという心理的な解析はできるんですけど、けっこう時間がかかるので省略。まあ「そういうもんなんだあ」と思ってください。「窓の外にある違う角度の風景は人を外に誘う」のです。
ちなみに、この45度を30度にするとさらにその効果は強まります、が、今回45度にしたのには理由があって、0度(建物と平行)と組み合わせたかったからですね。わかりづらい話になりますが、ちょっと辛抱してください。
平面的には室内と角度を違えて、立体的には平行にしたかった、ということです。その場合に平面が30度だと落ち着かない。45度ならしっくり組み合わすことができるのです。45度は左右対称ですから0度、90度と一体感が出る・・・、わかりますかね。まあいいか。そういうことなんですけど、まあ「けっこう理屈っぽいんだ」というくらいでもいいです。

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床面の45度に対して、衝立てになっている塀は建物と平行です。曲線なので平行というのは変ですけど、建物と平行な線上に、円形の中心を高くした左右対称の塀ということ。つまり塀は建物と同調しているのです。

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建物と平行、窓の外に室内と同じ角度の壁があるとどうなるかというと、部屋が外に広がった感じになります。これもまた外への誘惑です。ええっと、誘惑というより魅力かな。
角度が違うことでの誘惑と角度が同じことでの魅力を組み合わせると・・・。

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この角度による世界感の変化は、しょっちゅう引っ張り出している便利な引き出しなんですね。あるときこんなことを考えました。

角度が違う世界の誘惑は異性で、同じ角度の世界の魅力は同性だなあって。男も女も、異性には「自分と違う何か」を感じ、そこに惹かれるものですよね。そして同性には尊敬や憧れや共感など、「自分と同じ種類の何か」を持っている人に魅力を感じるものです。
異性の誘惑と同性の魅力を使って庭をつくったら・・・。そんなこと考え始めるともう止まらなくなて、はやくそれをやってみたくなりました。そういうタイミングでこの庭の設計に入ったというわけです。だからこのテラスは平面的には異性で立体的には同性の、・・・つまりオカマ!?

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理屈としてはそうなるんですけどね、まあ漠然とイメージしていたその組み合わせの効果は、実際にできあがるとイメージ以上でした。ちょっと不思議な世界に仕上がったと思うんですけど、いかがでしょうか。

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オカマというほど強烈ではなくて、「Unisexなテラス」という感じでしょうか。

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この狙いに自分ではものすごくワクワクしたんですが、効果はほんのささやかで、でもちゃんとそれなりのおもしろさは出せた気がしています。
設計を繰り返すうちに、こういう微妙な効果が楽しくなってきて、ほんとに飽きるということがないありがたい仕事です。自分の性格にぴったりの天職だなあ。

ベンチ・落葉樹・照明( 一柳邸 8)

テラスの構成物です。

まずはシエスタベンチ、寝っ転がれる寸法だというのがポイントです。
タイル張りのテラスでもこれがあるとウッドデッッキの気持よさを味わえますし、またウッドデッキにさらにこういうベンチを取付けることも多くて、それも大好評です。
いつ外に出ても座れたり寝転がれる場所があるということが、とっても外に出る機会を増やすのです。

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そのベンチの脇に植え込みスペースを設けてジューンベリーを植えました。
壁で囲まれた場所ですから、その壁の内側に木があると、そのスペース全体が庭に馴染んだ感じになるということと、部屋から間近に見える場所に落葉樹の雑木があると、室内の居心地が格段によくなります。風が吹けば枝が揺れて、朝露に葉っぱが濡れていたり、四季折々の表情も、室内で感じられるます。

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話し変わりますけど、ふるさと新潟の友人から、昨日の「異性の誘惑と同性の魅力」がおもしろかったという電話がありました。「相変わらず理屈っぽくやってるねえ」だそうです。ほめ言葉です。
このベンチとテーブルが異性で、正面の壁が同性です。

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その同性の壁に左右対称にマリンライトを配しました。テラスの地灯りであるのと同時に、右側は背後のエゴノキを、

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左側はヤマボウシ(常緑)と内側のジューンベリーをライトアップします。

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もう1灯、テラス上部に出ているバルコニーに、ユーロレトロな街灯を取付けてあります。

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この3灯の照明器具で、夜はこうなります!

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いい感じでしょう!夜の様子は後日タップリと。

RCガレージ上部( 一柳邸 9)

鉄筋コンクリート(RC)のガレージの上部が庭に露出しているケース、よく見かけます。皆さんその場所の扱いに困っていて、そのままコンクリートを眺めながら暮らしている人がほとんどです。
今回もそうで、その場所をあまり活用できていませんでした。
ビフォーはこうです。

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こういうときにまず考えるのは「どうやってコンクリートを隠そうか」ということになりがちなんですが、その前に「何をする場所にしたいのか」とか「ここで何を楽しめるのか」というこの場所のコンセプトから入るべきなんですね。

打ち合わせ中に奥様から、「真夜中にこの場所で過ごすのが密かな楽しみなんですよ」というお話しがありました。昼間は家事やら家族の世話やらで落ち着けないため、みんなが寝静まった夜中に庭に出て本を読んだりお茶を飲んだりするのだそうです。
これで決まり!ここはガーデニングを楽しみつつ、夜中に過ごせるもうひとつのテラスにすることになりました。

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理想をいえば床面はコンクリートよりもタイルかレンガの方がいいので、一旦はリビング外のテラスと同じタイルを張るということも提案したんですけど、コンクリートがいい感じに古びていて冷たさが無くなっていたので、床はそのままで、立体構成をメインに場を構成することにしました。

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このコンクリートスラブの下はガレージですから、強度や防水を考えるとアンカーボルトの打込みなど、コンクリートを傷つける施工はさけなければなりません。
こういうときに重宝しているのがこれ、タカショーのe-ウッドプランターです。木製で土を入れるとかなりの重量になるため、このプランターを重石にして、ビスを使ってパネルやパーゴラを連結していけばいいのです。

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これまでこの方法で、何ヶ所もマンションのルーフバルコニーや屋上庭園をつくってきましたが、台風直撃でもまったく問題なしでした。

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コーナーパーゴラによる立体構成の威力、

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部屋で過ごしているような落着き感が出ます。

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道路から見るとこんな具合です。

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奥様の密かな楽しみだという、真夜中に庭で過ごすひとりの時間。いいですねえ。長いこと庭屋をやってますけど、そういう楽しみ方をしている人に初めて出会いました。
ぼくの場合は早寝早起きのリズムが乱れると調子が出ないタイプなので、夜中に外に出ることはほとんどありませんけど、でも、なんかあこがれます。シーンとした夜の庭で、小さなボリュームでNHKの「ラジオ深夜便」を流しながら本を読んだり手帳の整理をしたり、なにもしないでただボーッとしているのもいいですね。

3本の庭木( 一柳邸 10)

今回植えた木は3本です。
テラスの壁の後ろの左右に1本ずつとテラスの内部に1本。

まず右側の裏に植えた落葉樹のエゴノキです。5月にスズランのような小さな白い花を盛大に咲かせます。虫も着きづらくて手入れも簡単なので、庭木として、ここ数年人気ナンバーワンの木です。

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塀の内側からはこうです。

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左側には常緑のヤマボウシを植えました。落葉のヤマボウシが一般的ですが、最近常緑品種が出回るようになりました。落葉にくらべると花色が鮮やかで、比較的成長が遅いことも人気の要因になっています。
ちょうど今の時期にたくさん赤い実がついていて、長野県出身のお客様から「食べられるんですよ」と教えていただきましたが、まだ試食したことがなくて味はわかりません。
余談ですけど、長野県人はいろんなもの食べますよね。蜂の子やイナゴが普通に食卓に並ぶのだと聞いて驚きました。

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そしてテラスの内側にはジューンベリーです。
花も実も紅葉も楽しめて、葉っぱはやわらかい緑でやさしい感じの木です。数年したらダントツ人気になって、どの庭にも1本はある木になりそうな予感がします。魅力的ですよ。

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阿吽( 一柳邸 11)

一柳さんちには2対のシーサーが置いてありました。増えましたねえシーサーがある家。ひと昔前にくらべると沖縄がとても身近になった気がしています。

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これいいですよねえ!つい最近、娘さんが沖縄に行って買って来たものだそうです。
阿と吽、神社の狛犬とおなじですよね。我が娘は鎌倉の若宮大路の狛犬を「でっかいシーサー!」と言ったことがありました。まあね、そう大きくは間違っていないので、訂正はしませんでしたけど。

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阿吽は古代仏教、真言密教からきているそうです。ぼくは空海ファンなのでこの手の話は大好きなんですね。いいですよねえ、弘法大師空海さん。
真言で阿は宇宙の始まりであり、真実の探求を意味しています。そして吽は世界の終わり(終わりイコール始まりなので永遠なんですけどね)と智慧という意味。つまり、阿吽の阿で宇宙を取り込んで真理を探し、吽でその智慧を我がものにする。仏門で修行するものの理想の姿を一対で表しているということです。シーサーも狛犬も番犬じゃないんですよ。

シーサーとくれば、夏のガーデニングの主役はゴーヤですよね。
今年の夏にお客様から聞こえて来た声では、ゴーヤが例年のように茂らなかったようです。

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実際ぼく自身も目撃していて、いつもならパーゴラいっぱいに日陰をつくっているお宅のゴーヤが4分の1程度までしか伸びないままに小さめの実をつけてしまっていました。梅雨が長引いたというか、7月の日照時間の不足が原因だったのでしょう。

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ゴーヤだけじゃなくて、今年は野菜が壊滅的でした。農家は化学肥料と農薬の恩恵でさほどではなかったんですけど、一般家庭の菜園では有機肥料の無農薬栽培ですから、ナスは実が小さいうちに落ちてしまうし、トマトときゅうりは熟する前に病気で腐ってしまって、たくさんのお客様のそれを嘆く声を聞きました。野菜は正直なんですよねえ。それと、無農薬栽培というのは至難の技なんですね。

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一柳さんちのゴーヤも、写真の通りで今ひとつ伸びがありません。茎も細くて葉も少なく、1個だけぶら下がっていた実も小さめでした。見てくださいこの茎の細いこと。これでは実がこれ以上太ったら落ちてしまいます。

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正直に天候不順を教えてくれる野菜。これもまた家庭菜園の魅力のひとつなんですよね。スーパーの野菜の値段とニュースで得るよりも、はるかに実感をともなった情報です。

庭で見つけたシーサーとゴーヤで、こんなふうにいろんなことを考えたので、1日分にしました。

慎太郎の門番( 一柳邸 12)

一柳さんちの草花をご覧いただきながら、ご夫婦のことを少々。

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こちらのご夫婦は、とにかくかっこいいんです。もうじきご主人が定年という年齢で、奥様は前に書いた通りで加藤タキさんに似た感じプラス正真正銘のハマッコという雰囲気。横浜が今よりも横浜らしく輝いていた時代のダンパ(ダンスパーティー)世代です。元町や本牧でハマジル(ヨコハマジルバ)踊ってたんですねきっと。

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片やご主人はというと、逗子の人で、実家は石原慎太郎さんの家の手前。あの海を見下ろす豪邸の下にあって、慎太郎の門番と言われていたのだそうです。これまた正真正銘の湘南ボーイで、その感じは今も変わっていなくて、ワイルドワンズに交じって想い出の渚を演奏していても違和感がないような、かっこいいおじさんです。

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つまりポニーテールが似合うハマッコのお嬢さんと、イカした慎太郎カットの湘南ボーイのカップルだったんですね。
それが今も変わらずカッコいいということが、ほんとにカッコいいなあと思いました。

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いいですよねえ、自分たちの時代のスタイルや価値観を貫きながら年を重ねていくって。
そして漠然とですけど感じたことは、そのスタイルを維持するのにはけっこうストイックな面が必要なんだということです。少しだけ覗かせていただいたご夫婦の日常からそう感じました。明日はそのことを少々。

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ハマッコと湘南ボーイ、憧れとともに、目標にしたいお2人でした。

美しく暮らす( 一柳邸 13)

前回(4日前)に引き続き草花をご覧いただきながら、ハマッコと湘南ボーイの一柳さんご夫婦のカッコいい感じについて。

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カッコよさと同時に感じたストイックさは、主に暮らしの風景。モデルハウスのように美しく保たれている室内や、使っている食器、普段着などから感じました。とてもキチッとしているんですね、日常が。

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ぼくが憧れて目標にしたいと思っている人たちは、ひとりの例外もなく暮らしを美しく組み立て、それを維持しています。職業、年齢、家族構成、人生の価値観などは千差万別なのに「美しく暮らす」という点は共通しています。

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白状してしまうと、この「美しく暮らす」という共通点は、何年も前から薄々気がついていながら、自分にとって苦手な部分だったもので目を背けていた感もあることで、それはイコールぼくが次にクリアーすべきハードルなんですよね。

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ストイックとかハードルとか重い言葉になってしまいましたが、そういう暮らしに至るコツのようなものも見えています。それは「軽やかさ」です。コロコロ転がる、サラサラ流れる軽やかさ。

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淀みなく暮らしていたら、自然と美しい暮らしになります。自分を客観視するとわかります。いい感じの日々が続いている時期は身の回りが整っていて、さらに花を生けたり、壁の絵を取り替えたり、食事も旬のものをサッと調理するような、シンプルで美味いメニューになります。逆に調子がでない時は加速度的に部屋が雑然としていって、料理は手の込んだコテコテ系になります。

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暮らし方、服装や食べ物や部屋の状態はそのまま自分の内面を映していると思えば、身だしなみや掃除も楽しみながらやれますよね。あなたの暮らしは美しいですか?

「心が美しい人は、美しく暮らしている」

一柳さんご夫妻のカッコいい暮らしぶりに刺激されて、またひとつ楽しみが増えました。さあてと、今日を美しく暮らしましょう!

ジジとネネ( 一柳邸 14)

お茶をごちそうになりながら、奥様に庭の感想をお聞きしました。

「もう大感激です!メンテナンスに来た職人さんにまで自慢してたんですよ」
うれしいお言葉でした。

ガーデンリフォームが済んでいちばんよろこんでいるのは娘さんだそうで、しょっちゅう庭に出て楽しんでいるそうです。それとネコ、ジジとネネという2匹のネコが外に出たがるようになったそうです。写真はジジです。
ジジは庭に出てはセミを捕まえて来て、奥様に自慢げに見せてから召し上がるそうで・・・。まあ楽しんでいただければそれでよし。

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リビングからの眺めはこうです。外に出たくなりますよね。

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そうこうしているうちにあたりが暗くなって来ました。

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暮れなずむ庭。

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ここからの撮影が楽しいんですよ!時間とともに庭の雰囲気が変化していって。
明日から3日間、時間を追ってこの庭の夜の様子をご覧いただきます。

夜の庭 1( 一柳邸 15)

日没後1時間くらいで、まだ星が見えないほどの暗さの状態。これが夜景撮影のゴールデンタイムと言われる時間帯です。
横浜と京浜工業地帯の夜景を撮り続けている写真家の方が、ラジオでそうおっしゃっていました。「ゴールデンタイムに、大桟橋から撮影する横浜の夜景がいちばん美しいんですよ。三脚を使って、絞りを小さくして絞り優先のオートか、モード撮影ができるタイプなら夜景モードで撮れば、だれが写しても最高の写真になります」とのことでした。ゴールデンタイムの大桟橋、ロマンチックでしょうねえ。

一柳さんちの庭の、これがゴールデンタイムの様子です。

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刻々と暗くなっていって、こんな感じに穫れるのは10分足らずの間だけ。興奮気味にファインダーをのぞきながら、三脚をあちこち移動して撮影しました。楽しかったー!

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明日はもう少し暗くなった状態、明後日はどっぷりと夜になった庭をご覧いただきます。

夜の庭 2( 一柳邸 16)

夜景撮影のゴールデンタイムが過ぎると、静寂の夜の庭になります。この瞬間もいいんですよ、照明器具の光が行き渡って、庭全体が水族館の水槽の中のようになります。空気の透明さを感じると言うか、澄み切った海底にいるような気分になります。

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常日頃、夜の住宅地を歩いていて、早々と雨戸のシャッターを降ろしている家が多いことをとても残念に思っていますが、もし庭がこうだったら、夜になったらカーテンを開けて、外に出たくなりますよね。

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「今日の夕飯は外にしますよー!」とか、食後には必ずテラスに出てデザートとお茶とか、

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風呂上がりに庭で涼むなんてのもいいですよね。

このテラスの向こうにあるのパーゴラの下が、奥様のお気に入りの場所です。
密かな楽しみである「真夜中の庭」もそこで過ごされているようです。「パーゴラの効果はさすがにプロって感じでした」とおっしゃっていただきました。

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明日は一柳さんちの最終日です。

夜の庭 3( 一柳邸 17)

一昨日に戻って、続けてご覧になってみてください。夕暮れから、しっかりと暗くなった今日まで、夜の庭の表情は変化していくのです。

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こうなると、ナイトキャップにブランデーかワインという雰囲気です。

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「夜の庭は昼間以上に美しく楽しい」今回の撮影でさらに強くそう思いました。

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憧れの庭付き一戸建てと言うと、庭のイメージはどうしても昼間になるんですよね。緑の芝生と花咲く花壇と・・・。それにプラスして夜の庭をイメージして家を建てたら、何倍もステキな暮らしが実現すると思うんですけどねえ。夜には生活から庭が消えてしまう家が、まだまだ多いですねえ。

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昼間も夜も、そして深夜まで、庭、屋根のない部屋は家族の特等席になるのです。

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最後に玄関アプローチの様子を。そうそう、そういえばこの部分の改修が当初のご依頼でした。それをぼくのおせっかいで庭全体のリフォームになったのでした。
幸いにしてとてもよろこんでいただけたので、これからもおせっかいな提案を続けようと思います。

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第一印象で、ぼくは奥様のファンになってしまったんですね。で、ついついおせっかいを。いい出会いでした。

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そして、ステキな仕事をさせていただけたことを、感謝しています。一柳さん、ありがとうございました。今後とも庭木の手入れとか、何かありましたら声をかけてくださいね。


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