さあはじめましょう!
今日から新シリーズ、吉永さんちのしっとりした庭です。
撮影が梅雨時期だったので、太陽ギラギラの夏には絵的にずれるかな?なんて思っていたら、天候がブログに歩調を合わせてくれました。では。
奥様が生まれ育った家を建て替えて、庭は以前のままで外構は一応完成。その外構(駐車スペース)が使いづらいということで声をかけてくださいました。
現地にうかがってあれこれお話しをお聞きするうちに「外構もプランしますけど、庭の方もご提案させてもらっていいですか?」ということになりまして、結果的には外構の改修はそこそこにして庭の方を施工することになりました。
これはよくあることなんですね。家を建てるとどうしても外構のことが気になってそちらに意識が集中してしまって、庭スペースは後回しになりがちなのです。外構と庭、どちらも大事ですけど、どちらが優先かというと、ぼくは庭だと思っています。
住宅の外構は(一般的に言うとですけど)駐車スペースがあって、あと必要なのはアプローチと表札とポストとインターホンです。簡単に考えれば駐車場に砂利を敷いて、表札・ポスト・インターホンがセットになったユニット門柱を建てて、玄関までのアプローチに飛び石でも置けばそれでOK!です。もちろん見た目や建物のコンセプトと合致しつつ、家を引き立てる外構ができれば最高ですが、優先順位としては庭なんですね。
外構がイメージ通りにできることのメリットやうれしさと、理想的な庭が実現することのうれしさ、価値、どうですか、新居での暮らしが始まるわけですから、やっぱり庭優先じゃないでしょうかねえ。いい庭があれば豊かな気持で過ごせたり、暮らしが何倍にも楽しくなるのですから。見事な外構ができあがったからといって、そのことで暮らしが楽しくなるわけではないですからね。いや、ちょっと極論ですけどね、もしも優先順位をつけるとしたら、ということです。
では、そんないきさつで(外構は後回しで)できあがった庭のプランをご覧ください。
Plan A

施工前の庭はこうです。

奥様のご要望としては、
1、既存の木と草花を大事にしたい
2、昔から仲良くしている裏のお宅と行き来ができるようにしたい
3、素朴な和の雰囲気でガーデニングを楽しみたい
4、お隣りさんから見ても感じがいい庭にしたい
というものでした。
Plan Aをご覧いただいての感想が「通路の素材を石だけではなく、まくら木を使いたい」ということと、「もっとナチュラルに、まくら木とまくら木の隙間に草が生えている感じに」ということ。そのイメージをぼくに伝えるために、色鉛筆を使って一生懸命に描いたスケッチを渡してくださいました。感激しました。
そうやってできあがったプランがこれです。
Plan B



明日はビフォー・アフターです。しっとりした庭が出現しますよ。