日々庭の設計をしながら強く思うことがあります。それは現状の短所を是正するよりも長所を増幅することの重要さ。悩みの庭を支配しているマイナスをプラマイゼロに近づけるより、利点を探り当ててそこをプラス方向に高めてゆく、するとあ〜ら不思議、マイナス全体が持ち上げられて、庭はプラス域の楽園になます。
え、利点なんてない?いやいや、少なくともそこに庭スペースがあるんですから利点はいくらでも見つかりますよ。それとですね、案外欠点と思っていることが実は利点だったりしますしね。
庭が狭い→手入れがしやすいし、広くて持て余すことがない。
日当たりが良くない→落ち着いて時を過ごせる。シェードガーデンという発想。
蚊がいる→周囲に豊かな自然があるということ。蚊取り線香はとてもよく効きます。
雑草だらけ→雑草じゃない草花もよく育つ土質。
カーテンを開けられない→適切な目隠しをするだけでそこは生活空間になる。
手入れが大変→土を少なくして過ごす場所を増やせば、手入れが楽しい庭になる
。
そもそも庭がない→玄関や通路を庭にする。部屋を庭にする。
何だか概念的で分かりづらいかもしれませんが、つまり、悩みを少なくするよりも楽しみを増やす、ということを意識すればいいわけです。え、だめ?ピンとこない。だったらこう考えたらどうでしょう。