生命の起源は30億年前の水中に発生したシアノバクテリアというアオミドロのような珪藻類、それらが酸素発生型の光合成を始めたことによって地球上に酸素ができ、他の生物が出現する素地となりました。アオミドロはやがて海苔になりワカメへと進化します。それが海岸に打ち上げられて根を張り、シダやソテツになり、針葉樹やイチョウなどの裸子植物の森となり、恐竜との抗争を経て昆虫と同盟を結んだ者が被子植物になり、現在の植物群へと代を繋いできました。海中時代に動物系の生物も現れます。最初はアメーバで、それがミジンコに、貝に、魚になります。ヒレが足化した魚が陸へ上がって蛙になり、陸へ陸へと進出してトカゲやネズミやゴキブリになり、ネズミがリス、サル、ヒトと進化して現在に至る。長い長い時間をかけて、生物は変化し続け現在の複雑な生態系となったわけです。
さて、植物系と動物系の違いは何でしょう。それは体に前と後ろがあること。基本的に自ら移動をしない植物系は重力と太陽光に従って上下に、移動しながら暮らす動物系は前後に臓器の機能を配置することで生き延びてきました。