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みんなで作った壁栓-滝沢邸

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外も住まいです( 滝沢邸 1)

今日から新シリーズ、久しぶりの庭紹介です。

滝沢さんちは新築で、まだ建築図面が確定していない頃に声をかけていただきました。

新築の外構・造園工事は、できるなら今回のように早い時期に検討を始めることをお薦めします。建築設計と同時進行で計画してゆくことで、建物と外構、室内と屋外の関係を、より良く成立させることができるからです。

建築設計の段階で「外での暮らし方」まで含めてイメージするのと、そうではなくて、建物単体で考えるのとでは完成後の暮らしは当然大きく違ってきます。「外も住まいである」ということと「室内を心地よくするための外の仕立て」、この2点を考慮した建築設計が理想。・・・でも、これがなかなか。
例えば大手住宅メーカーでも、この点に重きを置いているところは少ないのが現状ですから、建て主側から「外も含めた設計を希望します」とハッキリと伝えた方がいいでしょう。どのメーカーの設計室にもひとりくらいは屋外を含めた設計が出来る人がいますから。「外も含めた・・・」で、同じ建築コストで(外を意識した)高価値な住まいが実現することでしょう。

では滝沢邸のプランです。

Plan A

滝沢邸A

このPlan Aは、敷地のフロントヤードを、左側から「外の部屋」「玄関アプローチ」「駐車スペース」という並びです。そして、全体として「外構」ではなく「前庭」にしたいという気持がありました。

このプランを検討し、変更設計したのが次のPlan Bです。それはまた明日。

ジックリと考えたPlan B( 滝沢邸 2)

昨日ご覧いただいたPlan Aをもとに検討を重ねて、できあがったのがこのPaln Bです。

滝沢邸B

左側から2分割します。

テラス側
滝沢邸B-1

駐車スペース側
滝沢邸B-2

建築予定地に、まだ古い家が建っている段階からの打ち合わせでしたので、こちらもお客様もジックリと考え、やり取りする時間があって、そのことで、より進化した設計に仕上がった気がしています。

こうして早い段階から、できれば建築設計と同時進行で外を設計すると、新居が完成してから、建ぺい率や斜線によって余った土地と残った予算で「さあ、外をどうしましょう」と考え始めるよりも、何倍も価値のある「外」になるのです。

明日はビフォー・アフターです。

瞬時の中には・・・( 滝沢邸 3)

新築なのでビフォーは更地状態です。そこにいきなりドン!と出現する前庭。

庭のメインであるテラスの内側は明日にして、今日はまず外観と駐車スペースをご覧いただきます。

Before 1

ビフォー1

After 1

アフター1

どうです、いい感じでしょう。スッポンポンだった建物が服を着るとこうなるのです。
ビフォーとアフターでは、生活スペースのボリューム感が倍に膨らんだ感じがしますよね。

Before2

ビフォー2

After 2

アフター2

Before 3

ビフォー3

After 3

アフター3

ビフォーからアフターへ、瞬時にして出現する前庭。
この瞬時の中に、設計したぼくのイマジネーションと、幾重にも積み重ねた理屈と、滝沢さんご夫婦の新生活への思いと、それらを具現化してくれた職人さんの熱意と、そういういろんなものがギュッとつまっています。

Before 4

ビフォー4

After 4

アフター4

Before 5

ビフォー5

After 5

アフター5

明日はテラス内部のビフォー・アフターです。いい感じですよー!

レノンの庭の相談会はにぎやかに終了。たくさんのお客樣方と話しながらあらためて思ったことは、「庭を考えることは、家族を考えること。新たな庭をイメージすることは、家族の未来をイメージすること」ということでした。
たくさんのご家族の未来予想図制作にかかわれるこの仕事、ほんとに幸せな気持ちになります。シアワセダナ〜。

「シアワセダナ〜」と言えば若大将、加山雄三さん。
先日(加山さん大リスペクトの)北原照久さんからお電話をいただいたときにそんな話題になったんですけど、素晴らしいですよねえ加山さん。デビュー50周年で73歳。73歳ですよ!それであのパワーで大活躍してるんですからねえ。6月に武道館で行われる50周年記念コンサートは即日完売状態で、すでにチケット入手は困難なようです。そんな73歳他にいませんよね。
若大将は、デビューから50年間、どれだけたくさんの人たちに元気を与えているんでしょうか。ものすごいことです。

更地が「過ごす庭」に( 滝沢邸 4)

では、この前庭のメインであるテラス内部に入っていきましょう。

Before 6

ビフォー6

After 6

アフター6

Before 7

ビフォー7

After 7

アフター7

更地がパッと「過ごす庭」になりました。

Before 8

ビフォー8

After 8

アフター8

駐車スペースまで含めて「外構」ではなく「前庭」に。

南道路のこういう庭の配置では、よくよく考えて仕立てないと、場の半分以上がいわゆる「外構」になってしまいます。せっかく住宅用に高価な土地を購入したわけですから、できる限りご家族に取って有効な、楽しめる場所、「前庭」として使いたいものです。

この場所の様子は後日じっくりと解説します。

明日から全体の構成と細部を解説していきます。

設計に熱中して、一日があっという間に過ぎてしまいます。そう感じるのは調子がいい証拠。気力が充実していていつまででも描き続けていられるのこの感じ。帰宅後に感じる心地よい疲労感と満足感。絶好調です。
これですよ、これ。
「こんちくしょう」でもなく「がんばるぞー!」でもなく、「早く明日にならないかなあ。楽しみ楽しみ」という感じで一日を終える。うん、これこれ。
この感じをキープし続けたいなあ。

住宅メーカーの事情( 滝沢邸 5)

道路側3方向から見てみましょう。

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写真の取り方のせいではなく、建物よりも庭の方が印象的ですよね。そういうものなのです。このことは、その昔、大手住宅メーカーのモデルハウスをコーディネートする会社で働いていたときに気づきました。

住宅展示場に建ち並ぶ各メーカーは、モデルハウスの外回りをどのようにすれば自社の建物が引き立つかを考え抜いています。その仕立て方いかんで集客数、契約者数が大きく変わるからです。

建物を引き立て、新居での素敵な暮らしのイマジネーションを高めるそのノウハウを、実際の住宅にも応用できるはずなんですけどねえ・・・。そこが世の中のうまくいかないところでして、展示場では売らんがために必死で考えることでも、販売した家の外構は建物にくらべると打ち合わせや設計に手間がかかる割に、売り上げ金額も少なく利幅も小さいために、出入りの外構施工業者に丸投げするというケースがほとんど。住宅メーカーから、熱心な設計の外構や庭の提案は(たぶん)望めません。残念なことです。

と、日本の住宅事情を嘆いていてもしかたないので、ぼくはぼくのできる限り、住む人たちの思いが込もった建物に、ちゃんとした外回りを提案し続けます。

某社で全国トップの成績を出したことがある、女性営業マンの言葉です。

建物はもうどこでも同じよ。どのメーカーの建物も、安全で便利で快適な暮らしができるように考え尽くされているから。頑丈で快適な箱。
あとは、その家でどう暮らすかの提案が私たちの仕事なの。男の子たち(他の営業マン)は耐震性や気密性のことを一生懸命説明してるけど、私はそれは省略する。そんなことお客様はあまり興味持ってないんだから。
お客様が聞きたいのは「この家だとどれほど幸せになれるか」ということ。それだけよ。

それでね、いわふちくん。目眩がするくらい幸せに暮らす生活提案のためには、そういう思いが込もった外構や庭が必要なのよ。だから、私のお客様には思いっきり幸せな提案をしてね。
付き合いのある業者はいっぱいいるけど、これはあなたしかできないと思っているから。

そう言われてから、もう20年が経ちました。
「これはあなたしかできないと思っているから」が効きました。おだてられたらひょいひょい木に登るたちなので、その日から、お客様が幸せに暮らすための提案に夢中になりました。20年・・・ぼくはまだ木に登ったままです。
「あなたしかできない」、大きなひとことだったなあ。

目隠しのバランス( 滝沢邸 6)

家の南面が道路の場合、庭は道路側になります。道路に面しているのですから「目隠し」をどう考えるかが大きなポイントになります。

庭をどのように楽しむのか。芝生なのか、ガーデニングを楽しむのか、お茶や食事やバーベキューができるようにするのか。その庭の使い方に適した目隠しを施すこと。
そしてもう一点、室内が快適になるようにすること。庭に面した掃き出し窓のカーテンを開けっ放しで暮らせるように、庭で何かしらの方法で目隠しを考えるべきです。

今回の場合は塀と木製パネルで目隠しをしました。

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テラスの中に入っていきましょう。

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部屋から外を見るとこうです。これでカーテン開けっぱなし。

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一番奥から振り返って。

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いいスペースになったでしょう!
塀の外が道路だということを意識しないでくつろげるように、でも閉鎖的ではないように。そんなバランスで目隠ししました。

GW前に終わらせたい仕事が山積みです。
さあ、片っ端からやりますよー!

目隠し塀( 滝沢邸 7)

昨日、道路側に庭がある場合は「目隠し」がポイントであるということを書きました。
その目隠しを、具体的にどういう方法で行ったのかと言うと、塀とパネルです。

今日はその目隠し塀を解説します。

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ご覧のように、道路から見ると塀の中がどうなっているのかまったくわかりません。

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この高さの設定をどうするかで、塀の内側にある庭と室内の居心地は変化します。
道路面からは2メートルほどあって、もしかしたら一般的には抵抗を感じる高さかも知れませんが、室内、庭、道路、各方向からの見え方を検討するとこれがベスト。この検討を入念に行わずに「何となく」塀を建てると、その塀の果すべき役割も果たせず、庭も室内も快適な場所にはならないのです。

あまり高い塀を建てると風通しが・・・とか、防犯上・・・という声が聞こえて来そうですが、そのことも含めて、慎重に丹念にイメージし組み立てた結果のこの塀です。だから大丈夫。明日その点の種明かしをします。

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この目隠し塀は入り口の顔(サインウォール)にもなっていて、表札とインターホンが設置してあります。

表札脇のスリットには表札とお揃いのアイアンの飾りを取付けました。

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ポストはあえて塀に取付けずに、玄関脇に設置しました。朝起きて新聞を取りに道路まで出るよりも、この方が便利だからです。

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目隠し塀の目的は「目隠し」ですから、よーく考えてその高さを設定してください。高ければいいというものでもないし、低かったら用を成さないし。慎重に、充分に、各方向からイメージする必要があります。
この高さの設定が適切じゃないことで、庭や室内が落ち着けない場所になっているケースは、住宅地を歩けば限りなく見つけることができます。そしてその現状が、ぼくがふだんとても残念に思っていることなのです。

高さや広さという基本的な構成要素は、理屈っぽく、徹底的に理屈っぽく考えて、「理にかなった」ものにしたいものです。

土日は、終日お客様との打ち合わせが続きます。これが楽しいんですよ!庭の打ち合わせなのに、話題の大半は世間話や家族の話題。勉強になることや良質な波動を浴びるような心地よい話など、とてもいい刺激をいただいています。

ほんと、会う人会う人素敵な方で、手本にしたいいいご家族ばかり。尽きることなくそういう出会いがあるこの仕事、ありがたいことです。この仕事で何とか食べていけてることに感謝!です。

目隠しパネル( 滝沢邸 8)

目隠し塀に続いて、今日は目隠しパネルです。

テラスには目隠し塀とともに2枚の目隠しパネルを設置しました。
タカショーの「e-ウッドパネル1型」という製品で、格子の穴の幅が5センチです。これが丁度いいんです。向こう側の気配は分かるのに何をしているのかは気にならない、とても便利なパネルです。それを2枚。

外側から。

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内側から。

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もう1枚を外側から。

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内側から。

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このパネルを使わずにぐるりを塀にしたら、ちょっと閉鎖的過ぎますからね。この組み合わせで、風通しも防犯も問題ありません。

そして駐車スペースの向こう側には、同じシリーズの目の粗いパネル「e-ウッドパネル11型」を2枚。
これはお隣りさんの窓の目隠しということもあるんですけど、それよりもフロントヤード全体を庭っぽく構成するためという狙いがあります。

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テラスの奥から眺めると、ね、奥のパネルがあることで、全体的に庭っぽいでしょ。

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庭を「部屋っぽく」、外構を「庭っぽく」。

目隠しを考えるということは「遮断」ではなく「構成」を考えるということなのです。

ウ〜ン、けだし名言。タカショーの営業さん、読んでくれてるかな。使えるよこれ。

昨日今日と暖かくて、その前の寒さの記憶があるのですごく得したような気分になってます。

昨日打ち合わせしたお客様が「寒くて雨降ってると気力が出ない」とおっしゃっていました。たしかにそうですよね。
ぼくは雪国育ちなので寒さには慣れているはずなんですけど、暑さと寒さがこれほど激しく入れ替わると、さすがに・・・。軽く風気味になってしまい(丈夫がとりえなのに情けない。トホホな気分です)、今朝、数年ぶりで葛根湯を飲みました。ふだんほとんど薬を飲まない分効き目は抜群で、今はすっかり回復しています。

天候にあわせて着るものを上手に調整しながら、体調管理に気をつけましょう!ベストな状態を維持しないといい仕事はできませんからね。
現在午後1時。では、はりきって、午後の部をスタートします。

駐車スペースと呼びたい( 滝沢邸 9)

道路から見て右側が駐車スペースになっています。

滝沢邸B

今回はそこを、あえて「駐車場」ではなく「駐車スペース」と呼びたい。フロントヤードの半分以上を占めるクルマ2台分の広さを、どうにかして庭として成立させたいという狙いがあったからです。

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駐車場を「庭の駐車スペース」にするために、昨日ご紹介した木製パネルを設置し、その根元と建物の基礎の前に植え込みスペースを確保して、パネルに這い上がるクライミングローズとアイビー(ヘデラバリエガータ)を植えました。

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そして土間コンクリートは分割して、スリットにタマリュウを植え、センターに木を植えました。

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コンクリートの仕上げは洗い出しにして、

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これで、ね、「駐車場」が「駐車スペース」に、「外構」が「前庭」になったでしょ。

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あと2ヶ月、バラが絡み上がって、木(モクレン)が茂って、素焼きの鉢がいくつか置かれて、この前庭は完成します。

港南台は花盛り。モクレンやハナミズキやツツジなどの街路樹、住宅地の庭や玄関先も花だらけで、今朝もその美しさをただ通り過ぎるのが惜しくて、クルマを降りて散歩しました。
花の数とその街の幸福感は比例しますよね。見るものには「美しい」というひと言のその風景も、そうやって花満開になる日をイメージしてそれを植えた人、育てた人がいて出現したわけですから、花だらけの風景の街にはそういう「花満開をイメージした人」が集まっていると言えます。花が咲き誇る日をイメージする人は、間違いなく幸せになる能力を持った人ですから、だから、
花の数とその街、そこで暮らす人たちの幸福感は、比例するのです。

あなたの家の庭や玄関先、花満開ですか?もしも花が咲いていなくて、芝生が雑草だらけだったら、ちょっと庭に出て、雑草とって、花を買って来て植えてみましょう。庭が整うと、暮らしもリフレッシュしますよ。
ちょっと厳しく聞こえるかもしれませんが、
庭は暮らしを映します。そして、庭はあなたの心を現しています。

庭全体を持ち上げる( 滝沢邸 10)

テラスの解説をします。

設定の大きなポイントです。テラスの高さを玄関ポーチと同じにしてあります。玄関ポーチと一体のテラス。

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タイルも建築工事で玄関ポーチに使用していたものと同じタイルで仕上げ、これで、部屋から庭に出やすいことに加えて「庭も家の一部」という感じが出せました。
「庭は別もの」から「庭も家」へと変える工夫です。

中に入っていきましょう。

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部屋から、

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そしていちばん奥から。

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道路に面した4m×4mの場所に、「家族で過ごす外の部屋」ができあがりました。
テラス全体を高く設定することによって階段が必要なくなるということも大きな利点で、その分、限られた場所をめいっぱい広く活用することができますし、室内から見ても、部屋が外に広がった感じになります。

晴れ後雨。こないだまでの冷たい雨と違って、芽吹いた草木のために降り注ぐやさしいシャワーのような雨です。実はさっき、その雨音を聴きながら20分ほど昼寝をしました。幸せなひと時でした。

世は春爛漫で、ホームセンターの園芸売り場は芝や草花を買い求めるお客様で大にぎわいです。

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花を買う人の表情は柔らかくていいんだなあ。笑顔で話が弾んでいるご夫婦もいらっしゃって。

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考えたら庭のことって、夫婦で笑顔になれる数少ない(?)話題ですよね。花を選びながらふたりでイメージしているのは、その花が美しく咲き誇る数ヶ月後の庭。夫婦で近未来をイメージする、素敵な時間だなあ。

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草花を買うとき、イメージするのは数ヶ月後の庭。その瞬間、あなたのイマジネーションに、あなたの理想の庭が浮かびます。

ベンチ、スリット( 滝沢邸 11)

ゴールデンウィーク初日。いい天気です!
朝からさっそくの高速道路の渋滞情報を聴きながら「みんな楽しんでるんだろうなあ」と、こちらまでニンマリしながら出勤しました。家族で行楽地や田舎に向っているのですから、少々の渋滞もまた楽し、ですよね。
どうかみなさま、安全運転で。

ではいつもの感じで、滝沢さんちの庭紹介を始めます。

「家族で過ごす外の部屋/テラス」をより快適な場所にするために施したベンチと壁のスリットです。

まずはベンチ。

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ゴロッと昼寝ができる寸法で設計してあります。
これがあることで、部屋から出たらいつでも座ったり寝っ転がったりできるので、庭への誘い、誘惑が強まりますし、タイル張りのテラスでありながら、ウッドデッキ的な楽しさを感じることができるのです。

次に目隠し塀に空けやスリット。道路から覗かれても気にならない位置に2ヶ所設けました。

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目隠しのために高めに設定した壁の圧迫感を和らげるために設定したのですが、その効果とともに、道路側からは「中を覗いてみたい」という衝動、内側からは「外側の気配を感じる」という、ある種の楽しさが生まれました。

「中を覗いてみたい」という衝動。ただの壁の隙間が、その前を通る人をそんな気持ちにさせることができたとすれば、楽しいことだなあと思いす。

十年以上の付き合いになる表札デザイナーの杉山さんという方は、読めそうで読めない、何とかがんばれば読める、そういう文字で表札の名前をデザインします。表札の基本である「読みやすいこと」から逸脱しているそのことの訳を聞くと、

私がつくった表札を、訪問者が首を傾げて解読している姿が楽しいんですよ。そして解読できた瞬間、微かにニヤッと笑顔になる。楽しいんだよなあ。

とのこと。なるほどなあと思いました。ただ読みやすいだけの表札だったら、人をニヤッとさせるなんてできませんからね。

自分のデザインが、人の気持ちに何らかのインパクトを与えたり、行動を起こさせる。これって何の分野であってもデザイナー冥利です。デザインが人の心や動きを変化させるんですからね。もちろんそれが不快なことであってはいけませんが、楽しい変化なら、それこそがデザインのチカラなのです。

非日常な日常( 滝沢邸 12)

世はLED流行りです。冬のイルミネーションや信号機、テレビ、家庭の電球までLEDに、というコマーシャルが流れています。省エネで、長持ちするので環境にも良くて、しかもそれを吉永小百合さんにすすめられると、無条件に「はい、そうします」となりますよね。

ガーデンライトもLED製品が増えてきて、今やグレースランドの定番となった床やデッキ面に仕込むフラットライトもLEDです。これ。

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LEDの光はクールです。小百合さんがコマーシャルしている電球は、色合いを何種類か変化させる機能がついているようですけど、それでもクールです。
クールな光は未来的であり、宇宙的であり、「非現実」を演出するのに適していて、その「非現実」を「リゾート」と感じさせる使い方ができたらいいなあというのがこれを使い始めた理由でした。冬になると街を彩るLEDのイルミネーション、あれです。ああいう使い方。

もうひとつグレースランドの定番になっているのがマリーンライトです。これ。

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こちらはLEDではなく白熱電球。LEDがクールで未来的な光なのに対して、このマリーンライトはホットでレトロな、情感あふれる光です。

この対照的な2種類の光で構成すると、こうなります。

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クールとホットでリゾート感と情感。

非日常のリゾート感を日常に取り入れること。情感あふれる生活環境にすること。それができたら、わが家がいちばん、わが家が大好きになって、毎日気分よく暮らせますよね。

これは、簡単なことのようで、しかしそれを実現している家は少ないものです。そういう方向への組み立てよりも先に、日々現実的な問題に翻弄されて、生活感いっぱいの住環境になってしまいがちです。冷蔵庫にマグネットで張り紙するとか、庭でいうといらない鉢がいくつも置きっぱなしになってしまうとか、ついついそうなってしまいます。
現状に慣れてしまわない、尽きることのないイマジネーション。それをかき立てるベースの仕立てとして、庭だけではなくてリビングも寝室も、「リゾート感と情感」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

湯沢の温泉付きのリゾートマンションに叔母が暮らしています。はす向かいが加山雄三さんの部屋だそうです。
叔母はそこを住まいとしていますが、他の方々はリゾートに来られるわけで、だから会話がものすごく気持いいと言っていました。そりゃあそうですよね、暮らしをリフレッシュするためにそこに滞在しているのですから。日常の愚痴や不満じゃなくて、笑顔で楽しい会話だけが飛び交うのでしょう。非日常を過ごしにきている人たちに囲まれた日常、うらやましい生活設定です。
それをわが家で、と考えればいいと思うんですね。「わが家は住まい兼別荘」とか、「うちはリゾートホテルで、そこから毎日出社しているんですよ」というイマジネーション。
自分家なんだから、何でもアリです。

貝殻を使って( 滝沢邸 13)

富山県にお住まいのご両親が「新居の庭で使いなさい」と、貝殻を送ってきたそうです。
素敵ですよね、息子の新生活を想って夫婦で貝殻を拾うなんて。素晴らしいご両親です。

問題は、その貝殻をどう使うかです。
奥様のアイデアで、こうなりました!

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うちの職人さんと滝沢さんちのお嬢ちゃんとの合作です。

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家族全員の、もちろん貝の送り主の名前も入れました。

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エクセレント!この貝殻のエピソードだけでも、滝沢さんちの庭は100点満点ですね。

木は大きい方がいい( 滝沢邸 14)

今日は樹木をご覧いただきます。
庭木として人気が高く、ポピュラーな木ばかりですから、解説は簡単に。

ブルーエンジェル

ブルー系コニファーの代表的な品種です。
ご覧のような樹形のまま、ゆっくりと成長して、
最大で4メートルくらいになります。
まったく放ったらかしで大丈夫で、
虫も付かないし、病気にもなりにくいので、
重宝して、よく設計に入れている木です。

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シマトネリコ

常緑樹でこのように明るい印象の木は、
他にはなかなか見当たりません。
一年中、さわやかな緑色を楽しめます。
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レモン

柑橘類の中で、ここ数年で最も人気が出た木です。
植え替えて2〜3年して落ち着いて来ると、
盛大に実を付けるようになります。
自家栽培の完熟レモンの味は、
ちょっと概念が変わりますよ。
スーパーに売っているレモンとは、
まったくちがう果物です。
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エゴノキ

庭に植えたい落葉樹の代表格です。
春の芽吹きから、花、夏の木陰、紅葉、落葉後の冬の姿、
すべてが素晴らしい木です。
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シデコブシ

コブシが咲くと、それを追うように、
キッチリ一週間後にソメイヨシノが咲きます。
だからコブシの花は、東京ではお花見の段取りを始める合図。
新潟では田植えの準備を始める合図になっています。
花が終わると大振りの葉が出て来て、
夏には「この木なんの木」のような樹形で木陰をつくります。
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ジューンベリー

人気急上昇で、
今やファミリーガーデンには
無くてはならない木になりました。
花も実も、やわらかい薄緑の葉も、
見る者をやさしい気持にしてくれます。
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オリーブ

この木が一本あるだけで、
プロバンスからスペインにかけての
風景、光、空気感がただよいます。
枝の暴れが激しくて厄介ではありますが、
それでも植えてみたい木です。
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今は小振りなこれらの木が、五年十年と経つうちに立派に成長して、その成長の分、庭の魅力、趣きは増していきます。

普段お客様からは「大きくならない木」とか「手入れがいらない木」というご要望が多いです。もちろんそのようにプランします。庭木には向かない木というのもありますし、手入れが生活の負担になるようではいけませんので。
と言いつつ、ぼくの中のもうひとりのぼくは異を唱えています。そいつは、木は条件が許す限り大きい方がいいし、数本の木であれば、できることならその手入れくらいはしてほしいなあと、そう言っているのです。

年月が経って、成長した樹木からその時間を感じられる庭って、いいもんですよ。子どもたちが大人になった時にそれを感じてくれたら、その庭は、その子の心の土台になるのです。ぼくも妻も、年を重ねるほどに、実家の庭を眺めながら、いろんなことを思い出し、そしていろんなことを感謝しています。庭に向って。
木はでかくていい。手入れは一生懸命すればいい。手間がかからず、便利で、さして楽しくない庭(たいがいそうなってしまいます)で育った子どもたちの心の土台はどうなるでしょうか。・・・さっ、庭に出て雑草取りから始めましょう!

この少し偏屈なもうひとりの自分、けっこう好きです。

鳥シリーズ( 滝沢邸 15)

滝沢さんちの庭を楽しく演出している置き物です。

鳥シリーズです。

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スズメもいます。

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そのスズメをベンチから見つめているのがこの人。

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おもしろいでしょこの格好と表情。イギリス生まれの「小さいおじさん」です。

そしてもう一羽います。これ。

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ご主人が以前勤務してた地を離れる時に、お知り合いの方からの餞別の頂き物で、その方の手作りだそうです。ずっとしまい込まれていたその想い出の品が、こうして庭が完成したことでようやく日の目を見ることとなったのでした。
この鳥、そのことがうれしくてしかたないかのように、そよ風でも羽根を高速回転させます。

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ちょっとした小物が、ものすごく庭をイキイキさせますよね。

日一日と雑草が茂る季節になりました。それはまるで、冬の間あまり注目されなかった庭が、私たちにその存在をアピールしているかのようです。
毎年今ごろから、その雑草のシュプレヒコールによって「庭を何とかしなければ」と気づいて、あわててうちに来られる方が急増するのです。
ところがぼくはと言うと、みなさんからの設計依頼の山を呆然と見つめることもしばしば。できるだけスピードアップしますけど、でもそれぞれのお庭を丹念に設計しますので、やっぱり時間がかかって、たくさんの方をお待たせすることになってしまいます。

理想をいえば、秋からプランニングを始めて、冬の間に施工して、春からは庭の楽しみをスタートさせるというのがベストです。芝生でも一年草でも、今植えるといきなり茂ってくれて、秋口まで我々を楽しませてくれますし、庭で過ごしていて日差しや風がゴージャスに心地いいのも今ごろから梅雨入りまで。庭の一年のスタートは、正月ではなくて春なのです。
とにかく庭に出て、雑草に負けないくらい元気に、存分に春を楽しみましょう!

春の草木はググッと成長( 滝沢邸 16)

滝沢さんちの草花をご覧いただきます。

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撮影したのは半月ほど前だったので、現在はそれぞれがもっと盛大に育っていることでしょう。
梅雨前の草花の伸び方って、勢いを感じますよね。ググッと成長する草木の様子には元気をもらえます。

ぼくは春の草木に負けないほど元気いっぱいで日々を送っていますが、この庭にパワーをもらったり癒されたりする感覚にはいつも感謝しています。そう、元気いっぱいでも癒されるのです。
明日はこの「庭に癒される」について書きます。

ゴールデンウイークが過ぎ、毎年仕事の山の標高が最も高くなる時期になりました。スタッフ一同出勤が早くなり、帰りも遅くなり、でも全員イキイキとしています。
忙しいってのはいいもんですよね。忙しさの分、お客様の喜ぶ顔がたくさん並ぶわけですからね。この忙しさが、春の草木のように、ぼくたちをググッと成長させてくれるのです。
この忙しいことのうれしさを共有できるスタッフたちが頼もしく、うれしい存在に感じながら、あえて「忙しい忙しいって愚痴ってないで、死ぬ気で仕事してみなよ。死にゃあしないから」などと発破をかけても、みなさん楽しくてやってるので、余裕で軽く聴き流してくれます。いい状態です。
さっ、ぼくは、設計設計また設計です。

庭の草木に癒される( 滝沢邸 17)

滝沢さんちの草花をご覧いただきながら、昨日前振りした「庭の草木に癒される」ということについて書きたいと思います。

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春の草木の、その生命力に満ちた成長の様子が暮らしに元気を与えてくれる。これは庭を楽しんでいる人なら、誰でも感じることだと思います。
その、庭から感じる「癒し」には二種類あって、痛みや傷が快方に向かう癒しと、平静な状態から何かが活性化していく癒し。マイナスからプラマイゼロへの癒しと、プラマイゼロからプラスへの癒しです。どちらも自分をプラス方向へと導いてくれることなので、特に区別することもないんですけど、あえて分野別けをするなら、ぼくが目指している庭はプラマイゼロからプラスへの癒しを感じられる「プラス域の庭」です。

健康で平静な日々を送る人でも、心身が疲労することや、心の波動が下がることってありますよね。そういうときに、暮らしの中に良くできた庭があると、リチャージできます。
うちのお客様には、日々尋常ではないストレスを受けながら働いている方が大勢いらっしゃいます。飛行機乗りや毎日刃物で人を切る仕事というような人の命を預かる仕事。あるいはもめ事が次々舞い込んで来る法的助太刀業といった人たちです。ストレスのかたまりになることを生業としているそういう方々は、みなさん庭が大好きで、中には奥様の出番がないお宅もあるほどです。

仕事がきつい分、家に帰ったら、庭でリラックスし、リチャージし、リフレッシュする。そしてまた元気に仕事に向う。これが「プラス域の庭」です。

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大人だけじゃなく、子どもたちもまたストレスと戦っています。大人がストレス貯め込んでいるのですから当然のことです。登校拒否や情緒不安定、小児性の鬱病などは増加する一方だそうですし、そこまで行かなくても、子どもの笑顔やはしゃぎまくる姿が昔にくらべて少なくなったことは間違いない。何かが歪んできてるんですよねきっと。

ぼくらの頃はそんなことなかったんですけどねえ。少なくともぼくの幼少期は泣いたり笑ったりしつつもストレスはゼロで、基本、来る日も来る日もボーッと流れる雲を眺めていたような、そんな気がします。今は子どもにとっても大変な時代なのです。

そんな子どもたちにとって、親が庭を楽しんでいる姿、親と一緒に庭で笑い、汗をかき、転げ回る時間はとても重要です。そういう庭があって、そういう大人の中で暮らしていれば、・・・どうですか?絶対に大丈夫ですよね。その子たちは大丈夫。
だから「今はまだ子育てが大変だから、庭は・・・」というのはちょっと。

子育てにはいい庭が必要です。庭は子どもを育て、親も育ててくれるのです。

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家族には自然が必要( 滝沢邸 18)

昨年の今ごろ、佐島の北原さんちで清水国明さんとお会いする機会を得ました。立ち話でしたが、初対面のぼくに「自然育」について熱く語ってくださいました。

河口湖に遊びに来る子どもたちを見ていると、ちょっとかわいそうな状態の子がけっこういるんだよ。土に触れないとか虫が嫌いだとか、そしてそういう子たちは笑顔が少ないんだなあ。きつく言えばちょっと壊れかけてる子が多くて、そして必ずその子たちのおかあさんが同じように壊れかけている。おかあさんが先か子どもが先か・・・たぶんおかあさんだと思うんだけどね。壊れたおかあさんが子どもを破壊していってる感じ。
それをね、自然教室で癒してあげたいんだ。「自然育」って名付けたんだけどね。表向きは子どもたちに対してだけどね、実はおかあさんたちへのメッセージなんだよね。
(ぼくの名刺を見ながら)ほおほお、いわふちさんはガーデンデザイナーなんですね。へえ〜ファミリーガーデンをテーマにしてるんだ。家族には自然が必要だよね。うん、絶対に必要。

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「家族には自然が必要」。家族や子育てのことでは人一倍苦労してきた国明さんの言葉だけに、ズッシリと重く響きました。

話を「庭で癒される」に戻しましょう。

庭が担える役割り、大きな可能性のひとつが「癒し」だということ。そしてぼくが目指しているのは「プラス域での癒しの庭」だということ。ストレスにさらされる仕事の人ほど庭に夢中になるということ。庭は子どもを育て親も育てるということ。
そして今日は、国明さんが言っていた「家族には自然が必要」ということについて書きたいと思います。

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なぜ自然が必要なのかはぼくの息子が言い当てています。
高校生の息子は休みになるとぼくの実家の新潟に遊びに行きます。行って何してるのかと言えば、冬はスキー、夏は虫獲りと魚釣り、他の季節は近所の山や河原を歩き回ったり、畑仕事を手伝ったり。今回のゴールデンウィークは山菜採りをして、大きな段ボールいっぱいの山菜を持ち帰りました。
「どうしてそんなに新潟に行きたいの?」と聞くと「時々自然の中に行かないとバランスが取れないんだ」とのこと。ウ〜ン・・・、素晴らしい自己分析!と感心しつつ、都会ではバランスが保てないと言う息子の先行きがやや不安にもなりました。

でもこの「時々自然の中に行かないとバランスが取れないんだ」という感覚は、まだ柔らかい感性を持った高校生ならではの正直なものだと思いました。
その自然豊かな新潟で育ったぼく自身も、高校生のときは毎週山に行っていました。越後三山、守門岳、浅草岳、平ガ岳、谷川連邦、尾瀬、取り憑かれたように毎週毎週登っていました。その時の気持は、そう、今の息子と同じで「山に行かないとバランスが取れない」でした。暗いうちに家を出て、一日無心で山歩きをすると、自分の中のまっさらな自分に返れる。その心地よさが山に向わせていたのです。

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実はみんなそうなんです。自然の中にいるときの人間が最もいいバランスで生きているのです。登山をして、頂上で何が飲みたいかというと、コーラやビールじゃありません。水です。食べたいものは、塩むすびです。ものすごくシンプルはものを欲するようになります。これが自然の中のバランスがいい状態。
山道で人に会うと、だれでも笑顔で挨拶します。きつい上りの最中でも、ムスッとして無言の人はいません。自然の中にいると自然な笑顔になるという、これもバランスがいい状態。

ちょっと長い前振りでしたが、この自然によるバランス調整、自己回復が庭による「癒し」なのです。
自宅の庭で自然を感じ、それに包まれることでストレスを消し去って、まっさらな自分に戻れるとしたら、最高でしょ。生活の中にそういう庭があったら、人生は光り輝くものになりますよね。そして夫婦関係も、親子関係も、子育ても、介護も、元気に前向きにやっていけると思います。

「家族には自然を感じられる庭が必要」

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明日は滝沢さんちの庭に、突然舞い降りた天使のお話です。

先日、早朝に妻と庭に出て、芝生の雑草を取りました。辺りがだんだん明るくなってきて、ウグイスが鳴き出して、遠くに見える大船の観音様が微笑んでいるように感じた朝。「庭っていいなあ〜」と実感したその日は、いつもの倍、仕事がはかどりました。




天使が舞い降りました( 滝沢邸 19)

日中の撮影が済んで、夜景の撮影までしばし近所の散歩を楽しみました。住宅地を歩くのは楽しい!時間が空くといつも歩き回っています。「路地を歩いてタバコ屋の角を曲がると、もうそれが旅」てな感じのコマーシャルがありましたよね、永六輔さんの。それと、テレビッ子のぼくが過去50年間でいちばん好きなコマーシャル、エドウィンの「歩くと足が疲れます。でも、心が疲れるよりはいい」というの。バックにはジョン・デンバーの「太陽を背に受けて」が流れていました。そんな感じで、歩き回って、辺りが薄暗くなった頃に滝沢さんちに戻ると、その夕方の庭がまたいい感じで、慌ててカメラをセットして撮りました。

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家々に明りが灯り始めるこの時間帯って、いいんだなあ。
一日遊びまくって、お腹を空かせて家に帰り着いたときのような、何とも言えない懐かしい情感がよみがえってきます。

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静かな庭で、やや感傷的な気分で、パシャっと。

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この日、滝沢さんちはお留守で、ぼく一人で撮影していました。
一人の撮影は、物思う時間。パシャっと押しては暫し黙考、パシャッと押してはまた黙考です。好きなんですよこういう撮影。

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と、そこに、子どもたちが帰って来ました。いっぱいの笑顔で、歓声を上げながら庭に走り込んできて、庭に放たれた子犬のようにグルグルと駆け回るのです。
天使が舞い降りてきた、そんな瞬間でした。

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静寂の庭で情緒の海をゆったりと泳いでるような気分だったのが、天使降臨で、一瞬にして楽しさいっぱいの庭になりました。

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この庭の主役の登場で、庭自身も大喜びしているような気がするほど、楽しい楽しい。これこそぼくがこの庭を設計していたときのシーンでした。

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やっぱりそうです。ぼくのイメージする庭は、人がいて完成。笑顔があって仕上がるのです。

今朝はいい天気で、出勤途中の庭々はイキイキと輝いて見えました。もうバラが咲き始めていて、さあ、これから梅雨までが庭が最も美しくなる時期です。

春のオープンガーデンを予定している方々は、秋からそれに向けて丹精して来た庭の仕上げに入ります。ドラマのクライマックスが近いことを感じるようなトキメキ。北海道の恵庭市、長野の小布施、神戸、そして横浜。オープンガーデンが盛んな地域は、この時期、街中がそんなトキメキに包まれます。

庭って、ほんとにいいもんですね。

いいなあ、この笑顔( 滝沢邸 20)

一昨日「天使が舞い降りた」と書いた子どもたちの様子です。
ひとしきり庭を駆け回って、やや動きが落ち着いて来たところをパシャパシャッと撮りました。

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いい笑顔ですよねえ!子どもってもんなに笑うんだなあと、あらためてそう思いました。

うちの子どもたちの小さい頃も、それはそれはかわいらしく、笑顔でしたけど、・・・それにしても、こんなにずっと笑ってたかなあ・・・。ウ〜ン・・・、いやいやこんなには笑っていなかった気がします。子ども以前に、親のぼくが、当時は子育てと仕事でいっぱいいっぱいで、今思うともっと意識して笑って暮らせば良かったなあと反省しています。そうすればきっとうちの子どもたちも、この子たちのような、はじける笑顔のままで成長してくれてたに違いありません。

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笑顔、笑顔、笑顔。

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笑顔が止まりません。

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この子たちはこの笑顔だけでも、将来幸せに暮らしていけますよね。

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ほんとにいいなあ。ふたりとも新居と庭が大好きなのだそうです。

そして、ふたりのこの笑顔を生み出している元がこの人!画面の右側でブレてますけど、でもよーく見ると、笑顔いっぱいなのはわかりますよね。

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おかあさんです。
打ち合わせの段階から、工事中、そして完成写真の撮影まで、ズーッと笑顔のおかあさんでした。ちなみに我が妻と同じB型で、根っから明るい(それも同じ)方なのです。

おかあさんが明るい、それも半端なく明るい。これが子どもたちを笑顔にしているんだなあと。

明日もこの笑顔を。明日は滝沢さんちのもう一人の笑顔の元、おとうさんが登場します。

笑顔の元( 滝沢邸 21)

おかあさんに促されて家に入った子どもたち。また庭に静寂が訪れました。
美しい・・・パシャ。

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弟くんが家からカメラを持ち出して来ました。ニヤニヤしながら楽しそうに撮影しているぼくの様子に触発されたようです。

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ちびっこカメラマン、なかなかセンスがいい。撮影中のぼくを撮影。

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そこに、もう一人の笑顔の元、おとうさんが帰ってきました。

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画面左側、またもや大きくブレてますけど、おかあさんと同じくいっつも笑顔の人です。

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ご夫婦で部屋から庭に出てきて、はしゃぎ回る子どもたちを、軽くたしなめながらも愛おしく見つめる様子が、ぼくには少々まぶしく、「こういう家族になりたいなあ」と思いました。
笑顔の夫婦に笑顔の子ども。とってもシンプルにそこを目指せばいいんだよなあと、そう思いました。

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この庭は「いい庭」です。間違いない。登場人物が最高ですから。

明日は滝沢さんちの最終日。静かになった庭の夜景をご覧いただきながら、滝沢さんちから感じた「いい感じ」について書きます。

昨日妻は、以前に施工させていただいたお宅の木が一本枯れてしまったということで、庭全体のメンテナイスも含めて作業にうかがいました。女性スタッフふたりを引き連れて、心地よい春の日差しを浴びながらの気持ちの良い時間を過ごしてきたそうです。
そのお客様が「庭をやっていただいてほんとに良かった」と言ってくださったことを、上機嫌に話す妻。こちらこそ感謝です。(妻を上機嫌にしてくださる人にはすべて感謝です)
妻のそんな話を聞きながら夕飯を食べていると、別のお客様から「庭のお花がとってもきれいだから、明日ランチにお誘いしようと思って電話したんですけど」と弾んだ声。これまたうれしい出来事でした。

お客様から嬉しい気持にしていただける幸せ。お陰様で笑顔の夕げとなりました。感謝感謝です。

ものすごく気分良く寝て、朝、妻は5時に起き出して仕事していました。「忙しさに追われて」というのではなく、「気持が充実しているんだなあ」と。
お客様が喜んでくださって、ほめてくださって、こちらは思いっきり調子に乗って、また仕事に意欲満万になって。
しあわせだな〜。

理想の夫婦( 滝沢邸 22)

またひとつファミリーガーデンが完成しました。いやあ、楽しかったー!

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何といっても子どもたちのあの笑顔、最高でした。そしてその笑顔を生み出しているおとうさんとおかあさん。
奥様は、浅田美代子さんを思いっきり若くしたような、時間ですよ!の頃の美代ちゃんのような印象の方で、そしてご主人は、日本テレビのバード羽鳥アナウンサーに似ています。おふたりとも元気で、明るくて、でも考えるところはしっかりじっくり考えるという、わが夫婦がお手本にしたいご夫婦でした。

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ぼくは知っています。最初からそんな理想的な夫婦なんていないということを。結婚式というスタートラインから、二人三脚で、いきなり全力疾走できるわけがないのですから。だからきっと、滝沢さんご夫婦も、今のこのいい感じに辿り着くまでに何度もコケて、何度もヒモを結び直して、そして今があるんじゃないかと(違うかな?最初から理想の夫婦のままだったらすみません)。

その道のりは夫婦の成長の道。果てしないんですよねえこの道が。うちの親なんかいまだに時々夫婦喧嘩してますから。まあ健康法みたいなもんなんで、いいんですけど。

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ぼくは「いい家族にはいい庭が必要」ということを、よく話します。庭が家族を育てるということです。今回の仕事で、ぼくの中でそれがさらに進化して、「いい家族を目指すことでいい庭が生まれる」となりました。

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庭以前に、いい家族をイメージすること。ちゃんと、積極的に、意識して、これでもかこれでもかと、理想的ないい家族を目指して暮らすこと。その暮らしの舞台になる庭を提供していきたいなあと。
家族が成長することのお手伝いができる庭、それを応援できる庭を、これからも次々つくり出しますよ!

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滝沢さん、楽しい仕事をさせていただいてありがとうございました。
数年したら、テーブルの位置にバーベキュー炉をつくりましょう。また違った楽しさが生まれますよ。(そうそう、写真をお送りするのが送れていて申し訳ありません。急ぎ送ります)


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