今回はこの写真から。
撮影にうかがった日、ちょうど奥様のお仲間が集まってのバーベキューパーティーと重なって、あまりに楽しそうだったのでパシャッと撮らせていただいた1枚。
ご婦人方の盛り上がり方ってのはいいですよねえ。まるで女子高生みたいにワーワーキャーキャー、それはそれは大盛り上がりなパーティーでした。
今回ご紹介する小枝さんちは、長年手入れをしてきた芝生の庭の一部を「過ごす庭」にするというリフォームでした。結果は・・・大成功ですよ!この1枚がその証明写真です。
ついでに、夜はこうなります。
今回はこの写真から。
撮影にうかがった日、ちょうど奥様のお仲間が集まってのバーベキューパーティーと重なって、あまりに楽しそうだったのでパシャッと撮らせていただいた1枚。
ご婦人方の盛り上がり方ってのはいいですよねえ。まるで女子高生みたいにワーワーキャーキャー、それはそれは大盛り上がりなパーティーでした。
今回ご紹介する小枝さんちは、長年手入れをしてきた芝生の庭の一部を「過ごす庭」にするというリフォームでした。結果は・・・大成功ですよ!この1枚がその証明写真です。
ついでに、夜はこうなります。
横浜の、造成が始まってから20〜30年くらいの住宅地には、このようなウッドデッキと芝生という組み合わせの庭がたくさんあります。庭付き一戸建ての典型的な庭です。
かつて、ご夫婦でこの新興住宅地に新居を構えて、一生懸命に働き、子育てをし、楽しい想い出が積み重なったこの庭。何気ない芝生の庭ですけど、木や草花や芝生の様子から、そういう家族の時間によってできあがっているという重みというか風情を感じました。
そしてある日、奥様の気持の中に「この場所をもっと楽しくしたい!」という思いがわいてきて、それでぼくにお声がかかりました。
これは幸せに暮らして来た人に共通することで、常に「もっと楽しく」という意欲に満ちているのです。幸せな人はそうやってさらなる楽しさを求めて、どこまでも新たな幸せを実現していきます。楽しむことへの意欲、幸せへのイマジネーションが旺盛で、ご本人が意識しているかどうかはわかりませんけど、ぼくには、そのことのためだけに日々を送っているようにすら見えます。いいなあそういう人。そういう「幸せ達人」との出会いが、この仕事の大きな魅力です。
「庭をもっと楽しい場所に」OK!これこそ我が使命。というわけでできあがったのが次のAとBの2つのプランです。今日はAプランをご覧いただきます。
Plan A

ウッドデッキ&芝生という2つのゾーンだった庭を、ウッドデッキ、テラス、芝生広場、ガーデニングエリアという四つのゾーンに区分けしました。
小さくて見づらいので、左側から4分割します。

テラス

芝生広場

ガーデニングエリア

それぞれのゾーンの仕立て方、設計のポイントは後日ゆっくりと解説するとして、全体的に何をしたのかというと「場所を区分けして、それぞれのゾーンに意味を与えた」ということです。これをゾーニングと言います。
今回のような長方形の庭の場合は、ようかんを切るように分割するのが基本だと考えています。ですが、意外と多いのが長方形を長手方向に2分割してある庭。庭を横切る通路があったり、家側が芝生で向う半分が樹木と花壇とか、そういう庭です。それだと長方形をさらに細い長方形にするわけですから、何をして楽しむにしても使いづらくなってしまって、たいがいあまり活用されない庭になっています。
長方形を、ようかんを切るようにいくつかに切って、それぞれの場所にテーマや機能を与えるというこの考え方で、あなたの長方形の庭が劇的に楽しい場所になるかもしれませんので、ぜひ一度、見慣れた庭を一旦頭の中で白紙にしてから、ようかんを切る要領でゾーニングしてみてください。
Plan B

テラス
芝生広場
ガーデニングエリア
Plan A
Plan B
庭の設計を仕事にしている同業者を見渡すと、タイプが2つに分かれるようです。ひとつは「感覚」から入って、そこに理屈を肉付けしてゆくタイプで、もうひとつは「理屈」から入ってその理屈を感覚で組み立てていくタイプ。
ぼくはどうやら後者のようで、とにかく最初に理屈ありきなんですね。「◯◯の目的は××なんだから、△△の効果を出すために寸法は※※で素材は◇◇が最適で・・・」と、理にかなっていないと落ち着きません。しかしそういう理屈だけでは庭としての楽しさや艶が出ないんですね。そこからが感覚の世界です。
感覚の世界と言っても「何でもあり」ではありません。そこがおもしろいところでして、理屈という羅針盤を頼りに海を漂うような感じ。この行程のときが一番熱中します。
今回もそうで、4つにゾーン分けして、それぞれの場所を組み立てる考え方も決まって、その「理屈」を持って感覚の海へ船出すると、すぐにいくつかの違った仕上がりが浮かんできました。
その「感覚のパーツ」のどれを選んでどう組み合わせるか。お客様の笑顔をイメージしながら、その笑顔の舞台としての庭を組み立てていきます。
そうやってできあがったAとB。
ご夫婦で検討していただいた結果、Bプランの左側2つのゾーン、ウッドデッキとテラスを施工することになりました。庭全体のフルプランから、リビングを中心にイメージして「楽しさ優先」での選択、すばらしい!(内心小さくガッツポーズ)ご夫婦がそう判断した時点で、このガーデンリフォームは大成功間違いなし!でした。
明日はビフォー・アフターです。
理屈先行の思考回路で設計するクセは、修業時代に身に付きました。建築設計の親松先生、造園設計の大野先生、ランドスケープの田瀬先生、それぞれの分野で大活躍されている先生方が、ぼくに同じことを言うのです、「線の一本一本を説明できるように設計しなさい」と。ありがたい教えだったなあ。
他にも「脳みそが汗かくまで考えなさい」とか「設計で人を感動させるためのただひとつの方法は、ひたすら設計し続けること。馬に食わすほど設計図を積み上げなさい」とか。
ぼくはとっても素直なので(妻は「あなたは素直なんじゃなくて単純なのよ」と言いますけど)、そういう先生方の教えをそのまま実行します。その後十数年、現在まで馬を3頭は養えるほどの設計図が積み上がっています。自分でもめまいがするような量ですよ。そして今日も・・・。素直じゃなくて単純かあ・・・。
Before 1
After 1
一瞬で、パッと完成するビフォー・アフターは楽しい!
Before 2
After 2
芝生の庭がパッと、
Before 3
After 3
居心地のいい「集う庭」に変わります。
Before 4
After 4
既存のウッでデッキも、
Before 5
After 5
パッと、イキイキとした場所になったでしょ!う〜ん、エクセレント!(と、いつもの自画自賛)
明日から各部を解説していきます。
昨日の津波はたいした被害が出なくてよかったですね。最初の警報では3メートルの津波が来るということで、ちょっとビビりました。太平洋のパワーを蓄えた波が3メートルの高さで・・・、「こっりゃあただ事ではないぞ!」と妻に言うと「まあまあ落ち着いて、じたばたしたってしょうがないでしょ」と、テレビの津波情報を横目で見ながら、まったくふだん通りに仕事していました。
ぼくは「佐島の北原さんちは大丈夫か。海沿いのお客様の家はどうなるんだろうか。みんなちゃんと避難できてるんだろうか。あと3時間しか時間がない。エーット、今できることは・・・」とソワソワしながらあちこち電話をかけまくっていました。
そんなぼくに、バッカじゃなかろかみたいな顔で「いいから落ち着いて、大丈夫だから。いそがしいんだから、ちゃんと仕事してちょうだい」と妻。
強き者 汝の名は女
子供生んでる人ってのは腹が据わってますよねえ。
やったことは大きく2つ。まずテラス全体を庭の地面よりも高くしたこと。これで部屋からスッと出られます。
もうひとつは、木製パネルで囲ったことです。
タカシューのe-ウッドパネル11型という製品で、強く目隠しする必要はないけど「場を構成したい」ときにとても便利なものです。穴の大きさが15センチ、植物をからめるのにも適しています。
庭を構成する時に、こういうパネル、樹木、トレリスなどで、立体的に場を仕切ることをよくやります。
その仕切りの高さや素材や色や透け具合で、2つのゾーン(内側と外側)の関係性が調整できるんですよ。ぼくとしてはこういうことも設計をしていて楽しい部分で、場を仕切って、それぞれの関係性をイメージしながらパーテーションを考えてゆく。その時点で各ゾーンに登場人物を設定しますので、そうなると、庭の設計はドラマのシナリオライターのような領域に入ってゆくのです。
「人がいてこそ庭」ですから、人と人とのつながりと距離感、間合いをどうイメージするのかによって、その庭の居心地や楽しさは変わってきます。
パーテションの設定は、家族間、家族と友人、家族とご近所、家族と社会との間合いの設定なのです。
ぼくは妻との間合いを剣の達人のように図っています(昔ちょっとやってて、剣道初段です)。ジリジリと詰めていっては、パッと遠のく。時に新婚さんのようにベッタリになっていても、相手の懐にキラッと光る刃が見えた途端に、笑顔のままで(タラーッと冷や汗を流しつつ)静かに後ずさるとか・・・。
夫婦道は剣道と同じですね。上級者の試合は勝敗以前に「美しい!」のです。
さっ、今日も今日とて剣術修行に励みましょう!鍛錬鍛錬!
おっ、今日はひな祭りですね。わが家のふたりの姫にケーキを買って帰りますかね。
もともとあったウッドデッキを「居心地のいい場所」にするためにやったことは、
部屋からいつ出ても座ったり寝っ転がって昼寝ができるベンチをつくって、
ただウッドデッキがあっても、そこを居場所として構成しなければそのデッキの価値は出ないものです。世の中にあふれている「使えないウッドデッキ」を見るたびに「もったいないなあ。あとひと押しなのに・・・」と思ってしまいます。
だから、ウッドデッキはウッドデッキ屋さんに頼んではいけません。たいがいのウッドデッキ屋さんはウッドデッッキそのもののことだけで頭がいっぱいですから。残念なことですけど、それが現実です。
目隠しや、立体構成や、夜も過ごせるようにライトを取付けるなど、「そこで人が過ごしてこそデッキに価値が生まれる」という考えのウッドデッキ屋さんがいたら、繁盛すると思うんですけどねえ。
まあね、そんなこと言っててもしかたないので、ぼくはそういうこと考えながらウッドデッキを提案し続けていきます。
で、そうやって改修したウッドデッキが完成して、ご覧のように、テラスとデッキ、ふたつの「過ごす場所」ができあがりました。
天気が三寒四温モードに入ってきましたね。もうすぐ春です。
さっ、今日もいち日一生懸命がんばりますよー!設計設計また設計!
庭のことを考えるために(ロマンチストで凝り性な魚座のA型ですから)相当量の気合いと思考エネルギーを使いますが、その気合いも思考も尽きることなく湧き出て来ます。それは、設計の向こうに、設計した数だけのお客様の笑顔が待っているからなんですよね。ありがたいことです。
感謝の気持をエナジーに変換して、設計設計また設計!
今回はマリンライトを3灯取付けました。
ウッドデッキのコーナーパーゴラに1灯ぶら下げて、
テラスのパネルの柱に2灯。
この、たった3灯のライトで、夜はこうなります!
いい感じでしょう!
世の中の現状では、「夜の庭」なんて考えたこともない、というお宅が大半なんですね。
打ち合わせなどで夜の住宅地を歩くたびに、そのことが残念で残念で。たった3灯の明りで、このように、夜も庭を眺めたり過ごしたりできるようになるのになあ。
一年中(冬でも)、夜の庭は最高に気持ちの良い場所です。特に夏の夜は、心地よい夜風が暑かったいち日の疲れをきれいさっぱりと除消し去ってくれますし、バーベキューしていても、辺りが暗くなってきてからが本番ですよね。食べて飲んで、澄んだ夜の空気に包まれると、気持がピュアになるのかなあ、話が尽きなくなるのです。ベーベキューテラスをつくったお客様から、よく「こないだも盛り上がっちゃって、日付が変わるまで庭でおしゃべりしてたのよ」というような楽しい報告が入ります。
昼の庭とはまた違う楽しさを味わえる夜の庭、庭を持っているすべての人にイメージし、体感してもらいたいことです。「夜の庭」が実現すれば、休日のバーベキューだけじゃなくて、平日の夜も庭のある生活を楽しめるようになります。
GNH(Gross National Happiness)は、1976年の国際会議で、当時21歳の若きブータン国王ワンチョクが
「国にとって大切なのはGNP(Gloss National Product、国民総生産)ではなく、GNH(Gloss National Happiness、国民総幸福量)なのだ。ペットボトルの水がよく売れる国はGNPは上がるが、自然破壊がなく、川の水が飲める国はGNHが高い。塾で疲れた子供たちより、自然の中で遊べる子ども達の方が幸福度が高い。GNHはブータンの最終的な目標である」
と語って提唱したブータン国運営の指針です。
立派な国王じゃありませんか。ぼくはこの青年国王に拍手喝采したいですね。ワンチョクさん、あんたはえらい!(まあ国王なんで、最高にえらいんですけどね)
このGNHを数値化するための方法とのひとつとしてあるHPI(幸福度指数)のランキングのベスト3は、
1位 コスタリカ
2位 ドミニカ
3位 ジャマイカ
です。わが国はというと、なんと75位。これじゃあ、もしオリンピックだったらさっさと予選落ちですよね。GNP(国内総生産)はアメリカ合衆国に次いで世界第2位、銅メダルなのに・・・。
日本国はともかく、自分ちのGNHは世界レベルまで上げたいですよね。ランキングを見てもわかりますけど、お金の問題じゃないんですしね。まずは庭に3つの電球をぶら下げることから始めてみてはいかがでしょうか。「夜の庭」、家族の幸福度指数アップのために、ほんとにいいと思いますよ。
モッコク。ひと昔前の「庭木の王様」です。そのまた前、ふた昔前はマツが王様でした。
庭木にはけっこう流行り廃りがあって、5年経つと人気ランキングはガラリと変わるのです。でも、そういうのに関係なく、モッコクは気品があって、賢者のように庭に落着きと風格を醸し出してくれる素敵な木です。
次はクロガネモチです。前々回のシリーズでもご紹介しましたが、クロガネモチは語呂合わせで「苦労金持ち」、苦労して頑張ればお金持ちになれるという、縁起のいい木です。
クロガネモチというと忘れられないのが、2006年の暮れに施工させていただいた田辺さんちのクロガネモチです。これ!





ウッドデッキとテラスという2つの居場所を演出するために、それぞれの場に、添えるように植えてあります。
ウッドデッキの脇にはトネリコです。
大人気の常緑樹シマトネリコと違って、こちらは落葉樹で、


記念樹を植えるのもいいですよね。お子さんの誕生祝いとか、10年ごとの結婚記念日に木を植えるとか。
家族の歴史を見守りながら家族とともに成長してゆく庭木。こればっかりはマンション暮らしでは味わえない豊かさです。
新潟の実家にはぼくがまだ物心つかない頃に祖父が植えて、今は巨大に成長した柿の木があって、毎年たわわに実った柿をダンボールいっぱい送ってもらいます。それが届くたびに、幼い日の、その木を背景にした縁側での想い出が蘇ってきます。お子さんにとって、そういう木が存在していることって、きっと一生の宝物ですよ。
今朝は久しぶりに富士山がクッキリと見えました。
こういう朝は「今日は仕事がはかどりそうだ!」とか「きっといい出会いがあるぞ!」というワクワク感がわいてきます。
富士山というのは不思議な山ですね。自らは噴火したり崩れたりせずに、いつも変わらずそこにいるだけなのに、裾野で暮らす人々にやる気や元気や清々しさを与えてくれます。
富士山クッキリの朝。さっ、今日もはりきって、夢中で仕事しますよー!
小枝さんちの草花をご覧いただきながら、最近庭について思ったことを書きとめておきたいと思います。
仕事柄、住宅地を歩く機会が多く、そして歩きながら自然と家々の庭に目が行ってしまいます。覗き見ですね。通りすがりのお宅の庭を覗いては「ぼくならこういう提案をするなあ」と。
覗き見と言っても歩を止めて覗いてたら不審者ですから、あくまでも歩きながらのチラ見です。カメラのシャッターを切るように、庭を見て、瞬時に頭の中にその庭のリフォームプランを思い描きます。パッと見てパッと設計する。時にはそのゲームが楽しくなって、用もないのにひたすら住宅街を歩き続けることもあります。
その「瞬時に設計ゲーム」をやりながら気がついたことがあります。
「みなさん、人生を楽しみたくてウズウズしてるんだなあ」
玄関先のよく手入れされた花や、庭の茂みに置いてあるかわいらしい小物や、シートをかぶって出番を待っているバーベキューコンロや、春野菜を植えるために耕している最中の菜園など。
庭を楽しむ人は暮らしを楽しむ人。人生をもっと楽しみたいというウズウズが庭から溢れ出ています。
そういう「もっと」というウズウズを実現するお手伝いができるんだから、つくづく「いい仕事だなあ」と、はい。しあわせだなあ〜。
首を長〜くしてプランをお待ちの皆様、スタッフ一同セッセとがんばってますので、もうしばらく、もうしばらくのご辛抱を。
それは目隠しだったり、ある位置に庭木を植えることだったり、庭とリビングの段差の問題だったり・・・。
ほんとにあとちょっとなんですけどねえ。その、あとちょっとの部分が整っていないばっかりに、庭全体が使えない場所になっているのです。アァ・・・おせっかいの虫が蠢き出す・・・ピンポン押して説明したい・・・。
でも、それって飛び込み営業になりますからね。飛び込み営業とか訪問販売ってどうも馴染めなくて。うちにもしょっちゅう来られますけどね。極力話をお聞きするようにしているんですけど、でもねえ、あまり結果が良かったことがないんですよね。まあみなさん仕事なんで、頑張ってほしいとは思っているんですけど。
だからぼくはそのおせっかいな気持をグッとこらえて、「もし良かったら声をかけてくださいね」と心の中でつぶやいて立ち去ります。
囲炉裏を囲んでの本格的なのもいいんですが、小枝さんちでは卓上のコンロで。
火熾しで種火をつくって、上に炭を乗せて、待つことしばし。
いい感じになってきました。
BBQパーティー開始!です。
女性のお仲間というのはいいですねえ。まあにぎやかにぎやか。
食べて、飲んで、笑い声とおしゃべりは尽きることがありません。
それにしても・・・女性軍のパワーというのは・・・。ちなみにこのとき、ご主人はスポーツジムに行ってて留守でした。何となく納得。身体鍛えないとご婦人方のこのパワーには太刀打ちできませんからね。
この土日は暖かかったですねえ。魚沼から遊びにきた母が「雪がないのが不思議だ。ハワイみたいだ」と驚いていました。魚沼はまだ雪の中なので、別世界のように感じるそうです。
横浜はすっかり春。お客樣方も庭への意欲が活性化してきて、設計依頼も増えてきました。こうなると、毎度のことながら延々お待たせしてしまう事態になるわけでして・・・。プランを楽しみにしていてくださる皆様の首が、限界まで伸び切らないようにがんばります。
無人になった庭を撮影。室内からはにぎやかな笑い声が漏れています。
祭りの後のようなテラス。
パーティーの余韻が残る庭を撮影しながら「いい庭になったなあ」と、ひとりニンマリしていました。
眺める庭から過ごす庭へ。
人が集い、笑顔があふれる庭。
人がいてこその庭。庭の価値は人によってのみ生まれるのです。
日増しに春が強まっていきます。近所の花の数が増えていって、風がホンワカとしてきて。気温の上昇とともにパワーアップしている自分に気がつきます。
さっ、いそがしいぞー!毎年のことながら、ここらへんからゴールデンウィーク明けまで、一息で泳ぎ切るような、庭屋に取っては、春はそんな季節なのです。
ぼくは男同士で集まることもありますけど、どこか構えてしまうというか、奥様方の集会にくらべると、ずいぶんおとなしいものです。お互いにカッコつけるような感じ、かな。男ってそういう生き物なんですよねきっと。いつまでも中学生や高校生のままではいられないんです。
でも、女性は、いくつになっても女子高生のまんまで付き合える。やっぱり、そういうのも女性の強さのひとつだと思います。
日中スポーツジムに避難(?)していたご主人が帰ってきました。そして庭に出てこられて「いやあ、素晴らしい庭になって大満足してますよ!」と満面の笑顔で声をかけてくださいました。
うれしかった〜!ほんとにうれしいひと言でした。
庭の打ち合わせでは奥様主導で、ご主人的には「そんなに庭にコストをかけたって無駄なんじゃないかなあ。今までもそれほど庭に出ることもなかったんだし」という感じだったのが、「こんなに庭に出るようになるなんて思ってもいなかった」と。リフォーム完成後、もう何度もバーベキューを楽しんだのだそうです。
さらに、「できあがってみて、やっといわふちさんの言ってる意味が分かりましたよ。段差を無くすとか立体的にするとか、確かにすごい効果だなあと、後から感心してます。見違えるように楽しい庭になりました」とおっしゃっていただいて、おだてられて木に登るどころか天にも昇るいい気分でした。
我が母は、この手の話が大好きです。北原照久さんや浅見帆帆子さんや斉藤ひとりさんの本が好きで、いい言葉を見つけてはぼくや近所の人たちに話しているのです。
小枝さんちの奥様の笑顔は、やっぱりそうです。幸運を呼び込むのです。
小枝さん、素敵な仕事をさせていただいてありがとうございました。思慮深くジックリと考えるタイプのご主人と、最強の笑顔でワクワクしながら日々を楽しく過ごしている奥様の暮らしぶりが、ぼくのひとつの指針になりました。これからも、思う存分「笑顔があふれる庭」をお楽しみください。
強運の人と言えば北原照久さんです。明日はラジオでのトーク「運を良くする10ヶ条」を聴きながらメモった頁を紹介します。