3つの部屋をつなぐデッキ-春日井邸(鎌倉市)


<いわふちのブログから>
とてもほのぼのとしていて、あったかい雰囲気の春日井さんご一家。リビングの外の2m×9mをどんな庭に仕立てたら、仲良し家族がますます楽しく、元気に暮らしていけるのかということがテーマでした。
Plan A

Plan B

A,B2プランをご家族で検討していただき、Bプランをもとに施工することとなりました。
Plan Bのポイントは以下の通りです。
◇ 道路からの視線をしっかりと目かくしできている。
◇ ウッドデッキがゆったりしている。
◇ 庭中央の落葉樹(エゴノキ)が広縁から見える。
◇ 木製アーチがガーデニングスペースに厚みを演出している。
◇ デッキにぬれ縁(渡り廊下)をつなげることでどの部屋から
でもデッキに集まれる。
特に最後のどの部屋からでもデッキに集まれるという点を気に入っていただきました。一番右の和室がおじいちゃんとおばあちゃんの部屋だそうで、こういうポイントを大切に考えるところが、春日井さんご一家のいい感じをあらわしていて、とても印象的でした。
Before

After

Before

After



施工半年後に撮影したのですが、木や草花が元気で、ご家族が庭で楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。
プランから完成まで、打合せはご夫婦(若世帯)とおこないました。じつはこの春日井さんご夫妻のことが後日妻カオリちゃんとの晩酌の話題になりました。
〈カオリ〉春日井さんのご夫婦はいい感じだよねえ。うちのお客さんってたいがい夫婦仲がいいけど、中でも特別というか、何か独特の“二人の世界”があるよね。
〈ヒデ〉ほんとにそうだね。お互いへの思いやりとか優しい感じがもろに出ているというか、そういう気持ちを言葉や行動で表現することになれている感じ。ある意味欧米的というか、それでいて牧歌的な昔の日本人のいい感じをただよわせている。皇室の方々みたいな雰囲気だよね。
〈カオリ〉ウチみたいにガシャガシャしてなくてうらやまし~!
〈ヒデ〉確かにウチとは対極にあるね。どうしたらあんなに心静かで愛情豊かに“夫婦”をやれるんだろうか。やっぱり育ちの問題かなあ。
〈カオリ〉正解!ウチらは両方とも町場で商売やってる家だからねえ。小さいときから常にまわりはガシャガシャしてたもんね、そこからいきなりお公家さんは出てこないよ。まあ似た者同士だから、これはこれでいいか。春日井さんちとは全然違うけど、ウチらの親みたいな夫婦も悪くないもんね。
〈ヒデ〉では、我々のガシャガシャは両方の親のせいだということにして・・・。それにしてもいい感じのご夫婦、世の中の幸福を引き寄せるオーラが出ているよ。将来は絶対チャーミーグリーンって感じだよね。
〈カオリ〉あら、ウチだってチャーミーグリーンって感じじゃない。手えつないで、スキップしながら歩こうよ!
〈ヒデ〉いや・・・それはちょっと・・・。・・・。・・・。