田辺邸の完成写真をご覧頂きながら昨日の話、庭が息づくということの続きを。

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庭を観て“電化製品のコンセントが抜けているみたいだ”と感じたのは北鎌倉の明月院での事でした。もう10年以上前に行ったときの印象なので今はどうなっているのかわかりません。近いうちにもう一度訪れてみようと思います。

お寺さんの庭、観光・商業施設の庭、美術館の庭、一般家庭の庭、どの庭でもその仕立てや手入れ具合と全く別に“庭が生きているか死んでいるか”ということがあります。生き死にだとやや辛らつなのでもう少し柔らかく言えば、庭に活気があるかどうか。その庭に立ったときに瞬時にして何かしらのパワーが伝わってくるかどうかということです。
例えば雑草だらけでほとんど手入れをしていない庭でも、焚き火の跡があったり、子供がつくった落とし穴や土のトンネルや泥団子を見つけると、何ともあったかい気持になります。反対に、モデルハウスの庭のように出来上がっていてしっかりと手入れがされていても、全く意識に入って来ないで見過ごしてしまう庭もあります。
この違いがどこから生まれるのかと言いますと、その庭が誰かにとって大切な場所かどうかということ。落とし穴をつくった子供にとってその庭はワクワクドキドキする秘密基地であり、夢中で遊べる大切な場所なのです。でもモデルハウスの庭は、社員さんが仕事として落ち葉を掃き水をまいているだけですから、例えそこに季節の花が植わっていても通り過ぎる人の意識に入って来ません。

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この話、もう少し続けます。