新築です。見晴しのいい庭スペースにウッドデッキだけがあってあとは更地という状態からのプランニング。いつものように打合せをしながらコンセプトメイク→ゾーニング→プランという流れで、A・B 2プランをつくりました。
ゾーニングは、両方とも左側から菜園、ウッドデッキ、ガーデニングスペース、バーベキューテラスという構成です。
Plan A
Plan B
これをベースに皆さんで検討していただき、菜園はお客さまが手作りで、Plan A に Plan B のリゾート感を足したような仕上りになりました。
リゾートフルで
LOHAS な生活をイメージし笠井邸の庭です。デッキ側から歩いて行って最後に振り返る感じでご覧下さい。空が気持いい、そんな庭になりました。
バーベキューテラスです。検討の結果いろりはつくらないで過ごし方の自由度を優先。バーベキューのときはコストコに売っているような大型のバーベキューテーブルを置けばOK
です。
撮影をしていると近所の小学校から元気な歓声が聞こえてきました。いい感じです。しばらくしたらシーン・・・。授業が始まったのでしょう。急に訪れた静寂で、風に揺れるドラセナの葉音と小鳥の声が聞こえてきて、太陽光は春みたいにあったかいし、まるで逗子か葉山の高台にいるような錯覚に。見晴し日当たり良好、うらやましい限りのロケーションです。
今日は樹木です。まずはドラセナ(ニオイシュロラン)とソテツ。リゾート感を演出するときに欠かせない木です。こういう場合に、欲を言えばヤシを植えたいところですけど、ブラジルヤシやボストンやシはスペース的に無理がありますし、それととても高価でなかなかプランには入れられないのが実状です。
リビングから見たときに斜め向こうのお宅の窓が気になったので、シマトネリコで軽く目隠ししました。株立ちで枝が風に揺れる様子が、室内に居ながら外を感じる、そんな効果も与えてくれます。
庭の突き当たり、お隣のブロック塀、ネットフェンス、万年塀が味気なく、また雑然とした感じに見えていたので、ブルーアイスを植えました。ポイントはフェンスと万年塀の接点に、背後のブロック塀より高い木を植えるということです。
日当たり風通し良好なこの場所なら、たぶん数年で巨大な青白いクリスマスツリーになるでしょう。
ウッドデッキとテラスをつなぐ通路のまわりがガーデニングスペースです。通路のレンガはメープルレンガ、途中の立水栓は同じレンガとまくら木でつくりました。
ウッドデッキの反対側は家庭菜園。円形の花壇とトレリスだけうちで施工して、あとはご家族でつくられました。さっそくキャベツが一個、美味しそうに、順調に育っています。
空が広くて、太陽光たっぷりのリゾートフルガーデンができあがりました。最終日は草花をご覧いただきます。
今はお嬢ちゃんの受験で大変なようです。それでもプランターにこれだけ花が咲いている、いい感じです。春になって落ちついたら、さらに花が増えて、野菜も育って、家族みんなでにぎやかな“庭のある暮らし”が始まることでしょう。