さーてと、このリビング前の三角形の庭、どうしましょう。
まずは目隠しです。庭でどう楽しむかより先に、目隠ししなかったらカーテンを開けられませんからね。そして目隠しをしたうえで、どんな庭にしたらみんなが楽しいのかをあれこれ考えながらPlan A、Plan Bをつくりました。
Plan A
Plan B
両方とも木工フェンスで目隠しし、Aはウッドデッキ、Bはタイル張りの『外の部屋』です。
これをもとに検討していただいて、決定したのが次のPlan Cです。諸事情により手描き・着色してませんが、Plan Bをベースにしつつ、タイルではなく砂利敷で植物を植えられるようにしたものです。
Plan C
この段階での図面をご覧いただくのは始めてです。ここまではパソコンのCADで仕上げます。これに植物などをデザインペンで手描きして、マーカーで着色しています。老眼との戦い。便利な画像ソフトも多く出回っているので今時こんなアナログな手作業はどうかとも思うのですが、これがなかなかやめられない。デジタルでは出せない味といいますか、手間のかかる作業をすることでなにかしらの念が込められる気がして。
実際手描きしながらどういう枝振りの木を植えようかとか、何の花を咲かせようか、そしてそれが秋にはどうなって冬にはどうなって、来年はまた違う花を植えてもらおう・・・、そんな感じで、私の頭の中に提案する庭の時間的な厚みが生まれるのです。
この半分デジタル半分アナログな設計作業、いつまでこのスタイルで行くのか自分でもわかりませんが、今はこれがベストなのかなと。
で、佐藤さんの庭ですけど、ポイントはやはり目隠しでした。外から、そして庭から、快適な目隠し具合をさぐる設計作業。