屋上庭園(横浜市 港南区)その1
ガレージの屋上が庭になりました。


母屋の隣に大きなガレージがあり、その屋上を庭として活用したいという連絡をいただきました。さっそく現地を拝見すると、そこはテニスコートほどの広さがあって、主に物干し場として使われていたようです。


さてさて、どうしましょう。どんな庭をご希望ですか?と尋ねたら、「どんな庭って・・・庭にしたいけど何をどう考えたらいいのか皆目見当がつかなくて」というご返事。では、もしもここがわが家だったら、というプランを描きますからそれを叩き台にしてイメージしてゆきましょう、ということに。
Plan A


Plan B


Plan A は左側にデッキ、中央はボードウォークの中にレンガ塀で囲ったバーベキューコーナーと植栽スペース、左側はタイル張りのガーデンリビング 。Plan B は左が植栽と芝生、中央にシンボリックな円形花壇、右は石張りのフリースペースとレンガのバーベキューコーナー。どちらも間取りを考えるようにエリアを区分けして、樹木や塀やパーゴラで立体感を出し居心地をよくしています。
このふたつをご覧いただいたところ、奥様の漠然としていた庭へのイマジネーションが具体的に花開き出して、ご要望が次々と。芝生のドッグラン、花壇、樹木、パーゴラ、レンガ塀、バーベキュー、犬たちのスペース、シンク、夜も楽しめるように、大勢でガーデンパーティー、屋上じゃなくて地面にいる感じ、季節感のある植物、ハーブや野菜を育てたい、もうとめどなく溢れてきました。それらを整理整頓しつつ、 相変わらず「もしも自分ちだったら」というワクワクも込みで出来上がったのが次の Plan C です。
Plan C




プラン完成後も奥様のイマジネーションは泉のごとしで、ぼくのワクワクも止むことなく、このようなビフォーアフターとなりました。






























我田引水・自画自賛、いやあ見事ですよね。防水コンクリートの広い屋上に出現した空中庭園は、ご夫婦、お子さんたち、おばあちゃま、ワンちゃんたちに「庭のある暮らし」をもたらしました。
では入り口から順にひと回りしてみましょう。











撮影をしていたら奥様が朝ごはんを用意してくださいました。


リゾート気分でご馳走になりながら、最初にここを訪れた時からプランニング、そして工事中のことが思い出され、印象的だったことを手帳にメモしてあるますのでそれを転記します。
奥様は見るからに強運の持ち主。ずっと笑顔で何事も肯定的。イマジネーション豊か。発想にブレーキをかけない。ほめ上手。あらゆることを「家族のために」と考える。「あのお、すいません、爪の垢を少し頂戴したいのですが」と言ったら笑われた。

この素晴らしい性格は天性のものなのか、あるいは艱難辛苦をくぐり抜けて到達した境地なのかはわかりませんが、何が起ころうとも絶対に転けないような、転けたら転けたでそれが次の幸運につながるような感じがして、女神のような福の神のような、こういう女性と暮らしたら家内安全商売繁盛だろうなあと思った次第です。
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